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コラムcolumn  コーチングしながら思いつくことを気ままに書き綴ります


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当たりの強いプレーを目指してB              2011年11月30日

3  触れあいを想定したシュートドリル
(1)レイアップドリル-ダミーアタック
 シュートの直前に触れあいがあることもしばしばあります。シュートの直前で触れあいがあると,触れあったことで集中力を保つのは相当難しいことです。しかし,その難しいことにあえてチャレンジするのがこのドリルです。触れあいを言い訳にせず,最後の最後までゴールにボールをねじ込むような集中力を持ち続けること,少々の接触ではバランスを持ち直してシュートを打ち切るバランス感覚を練習することがねらいです。

(2)パワーレイアップ-ダミーアタック
 ゴール下で,接触があることをはじめから想定して,体でガードして両足で踏み切ってシュートを打つようにするシュート。フォワードやセンターは必ず身につけて欲しい技術です。 ディフェンスから逃げるようにするのでなく,体を預けるようにいて,シュートする手は,ブロックされないようにディフェンスから離すのがコツです。
 
(3)ハイポスト1対1
 いろいろなテーマでこの1対1はできると思います。しかし,ここでのテーマは接触に強いオフェンスプレーをするということです。ですから,いくつか約束事を決めておきます。
 @オフェンスは必ずレシーブしたらオフェンススタンスをとること
 Aショートカットドライブをしてドリブルは1つか2つでディフィンスをやぶること。
 Bオフェンスはドリブルチェンジやステップでディフェンスをかわしてシュートを打つのでなく,できるだけ,最初の1歩でディフェンスを破ってレイアップシュートする。
 Cシュートが落ちたら,どちらかがリバウンドをとるところまで続ける。

4 フットワークや体幹トレーニング
 接触に強い体作り。なんといっても,接触プレーはやはり体がしっかりしている方が,けがも少なくていいに決まっています。
 中学生になったら,トレーナーの指導のもと,自分の体重を負荷にした体幹トレーニングなどを中心に筋力づくりに取り組みます。
 多くの中学校は毎日体育館が使えることはないと思います。旭東中学校も体育館が使えない日は,体育館の周りをランニングしたり体幹を鍛えるトレーニングをしたりします。
 外部コーチの私は,トレーニングには基本的にほとんど関わっていないので詳しく紹介することはできません。トレーナーや顧問の先生の指導の下,かなり厳しいトレーニングに取り組んでいます。
 そのお陰で,毎年フットワークだけでなく,上半身,体幹もかなり鍛えられているようです。













当たりに強いプレーを目指してA              2011年11月29日

 身体接触のプレーから逃げず,あたりの強いプレーをどのように指導するかという視点で私が考えていることをまとめます。
 現在,旭東中学校と武士ジュニアで取り組んでいることでもあります。

1 スリースレットポジション(=「オフェンススタンス」と簡単に私のチームでは呼んでいます。)
 どんなに激しく動いてボールをレシーブしても,ゴールに正対してオフェンススタンスをとること。これが,あたりの強いプレーにも耐えられる第1条件だと思います。
 オフェンススタンスは,当たりの強いプレーのためだけではなく,トラベリングを防ぐためや,素早く動作するためや,ディフェンスにボールを奪われないようにするために,最優先する技術だと考えています。
 オフェンススタンスをきっちり作ることは,簡単そうで実にむずかしいものです。
 そのため,旭東中学校でも武士ジュニアでも,練習の始まりに何種類かのドリルで,かなりの時間を割いて練習しています。どんなスポーツでも最初の構えは大切です。
 ですから,つま先から,指先まで細かく指導しています。しかし,意識しないで練習している選手はいつまでたってもいい加減にしか身につきません。「何のために,どこに気をつけて練習するのか」これを常に意識するかしないかで,結果は大きく変わります。
 オフェンススタンスについては,近いうちに話題にしたいと思います。

2 ショートカットドライブ
 この言葉は,私が考えました。ショートカットとは近道のことです。
 多くの選手は,ディフェンスがいると触れあいを避けて,遠回りをしてゴールをねらおうとします。しかし,せっかくディフェンスを抜いても遠回りをしたのでは,内側にいるディフェンスが先回りをすれば追いついてしまいます。また,遠回りになることで,ヘルプディフェンスに守られることもあります。
 ですから,触れあいを恐れず,ゴールに直線的に最短距離の近道をドライブインするのがいいのです。このゴールに対して直線的なドライブインを「ショートカットドライブ」と私のチームでは呼んでいます。
 ショートカットでドライブインすれば,当然,ディフェンスとの触れあいが生まれます。その触れあいに対して負けない体勢,バランス感覚を育成することが次のドリルの狙いです。
 
 ショーカットドライブ・ドリル オープンステップ クロスオーバーステップ
    ☆ビデオは後日アップします。
 
 日本バスケットボール協会の「H22全国バスケットボールコーチクリニック」のDVDを見られた方はご存じかもしれません。女子ジュニア専任コーチ萩原美樹子氏が,ビデオの中でドライブインの1歩目について次のように語っていました。

「遠回りのドライブでなく,触れあいを恐れずに一歩目で破るドリブルは,ジュニアの時に身につける技術だと思います。大人になってからでは,簡単には身につきません。私にこの技術があれば,アメリカでもっと活躍できたはずです。」
 
 日本協会のDVDでは,コーンは使用していませんでした。しかし,遠回りしないに 目安としてコーンを置きました。コーンとディフェンスとの間に1歩目のステップがいくように指導します。



  










交通事故とバスケットボール                2011年11月26日

 交差点で自動車同士が交通事故をした時,過失の割合に応じて,損害額を負担することになります。たとえば,Aの方が前方不注意で交差点に進入したためにBとぶつかったとします。その場合,Aに過失が大きいので,損害の負担もAが大きいことなります。たぶんこの場合,7対3とか8対2とかでAとBが負担を分け合うことになるのが普通でしょう。これは,車の運転をする人なら常識です。
 しかし,バスケットボールとなるとこの常識は全く当てはまりません。何のことかというと,オフェンスとディフェンスのファールの判定の話です。
 バスケットの場合,理不尽なくらいオフェンスに優遇なルールにしてあります。オフェンスとディフェンスが接触事故を起こした場合,ほとんどの場合,ディフェンスのファールをとられるようになっています。接触の責任は,交通事故の時と同様,オフェンスにもディフェンスにもあるのですが,オフェンスの責任を問われることは限定されています。
 一方,ディフェンスの方は,特にシュート時ではわずかな接触でさえ,その責任をすべてをとらされます。
 もっと理不尽なのは,明らかにオフェンスが悪いのに,とりあえずディフェンスのファールと判定されてしてしまうことも結構あります。それは,確率的にオフェンスファールより,はるかにディフェンスファールの方が多い。だから,どちらのファールか分からない曖昧な接触は,とりあえずディフェンスの責任ににしておけば無難だろうという心理が,審判に働くからだろうと推察されます。
 さて,今回問題にしたいのは,審判の判定についてではありません。
 話題の一つ目は,なぜこんなにオフェンス有利にしてあるかという点です。
 これは,バスケットボールという競技がアメリカというエンターテイメントの国で発展したことがその理由です。常にお客さんに楽しんでもらうことを第一の視点にしてルール改正がなされてきました。観客は,オフェンスがガンガン攻めるアップテンポのバスケットを楽しみたいわけです。そのためにはどこまでもオフェンス有利なルールにしておく必要があるのです。一般ルールで本年度から新しく導入されたルールでは,ドライブインで突っ込んいっても,ゴール下付近でチャージングにならないエリア(ノーチャージエリア)が作られました。ますます,オフェンスに有利なルールに進化しているのです。このルールは,中学校にも近いうちに導入されるでしょう。
 まとめると,バスケットボールは大体9対1ぐらいの割合でオフェンス有利だと思っていいのではないでしょうか。実際,オフェンスファールとディフェンスファールの割合はそんなものだと思います。
 話題の2つめ。そんなにオフェンスに有利なら接触を恐れずどんどん切れ組んでいく技術を鍛えることが大切だということです。しかし,日本人は体格的に接触を嫌うプレーヤーが多いように思います。しかし,小学生,中学生の時から,ルール上許される接触を積極的に教えるべきだと思うのです。どうすればファールにならず,なおかつ安全でバランスが崩れない接触プレーができるかという技術をおしえるかということです。
 小学生や中学生ですから危険なプレーは避けるべきです。また,ディフェンスをかわして抜き去るプレーも当然練習するべきです。たとえば,ドリブルチェンジやチェンジオブペースなどはそのための技術です。しかし,バスケットボールという狭いコートで10人が激しく動くという競技の特性上,接触を避けるだけでは限界があります。接触に強いことも大切な要素です。
 どうすれば接触に強いプレーができるかということについて,次回は,実際のドリルで探っていきます。









臥薪嘗胆                         2011年11月24日

「『臥薪嘗胆』(がしんしょうたん)この言葉の意味を知っている人?」
と練習の最後に聞いてみました。最近の中学生は誰も知らないだろうと思っていたら,1人だけ知っていました。あまり正確ではなかったけれど,まあ正解でした。
臥薪嘗胆とは,中国の故事で「薪(まき)の上に寝てその痛さに耐えて戦いに負けた悔しさを決して忘れず,苦い胆(きも)を嘗(な)めて戦いに負けた悔しさを忘れないようにして,目標達成のために苦労しながら努力すること」を言います。
 さて,旭東中学校は,昨日の県交歓大会では玉島北中に屈辱的な負け方をしました。残念ながら,今は実力がない。そして,目標達成のためには,屈辱に耐えて努力するしかない。
 練習中,キャプテンに今どんな努力をしているか聞いてみました。「練習のない日は1〜2時間はシューティングをします。それから,毎日寝る前に30分はボールハンドリングをします。」とのこと。
 副キャプテンは「毎朝,50本シューティングします。」「何で朝するの?」「今ごろ,学校から帰ってからは暗くてゴールが見えないからです。」なるほど。
 全員に聞いたわけではないですが,目標達成のためにやるヤツはやっている。








ミニの育成計画                      2011年11月23日

 全国大会の出場権を獲得したので,今後の育成計画を立てなければなりません。このホームページは武士チーム関係者も見ていると思うので,ここで,今後の計画についてオープンにしておきます。
 ミニバスの指導計画は,豪華3本立てになります。
@全国大会に向けた強化計画
これは,6年生全体の底上げを考えています。選手権大会までに,力が伸ばしきれなかった選手を中心に,ファンダメンタルからもう一度鍛え直す計画です。全体に6年生は運動能力は高いので,まだまだ,力は伸びる。1人1人力を伸ばすことで,チーム力はアップするし,チームは活性化するはずです。
 しばらく,試合からも遠ざかることになると思うので,じっくり育てる時間もあります。 

A6年生の中学に向けての育成計画
 6年生が今後は旭東中学との合同練習を増やすことになります。これは,全国大会に出場するかどうかは関係なく例年のことです。6号球で中学生ルールで練習することになります。フットワークやシューティングもできることは一緒にやります。
 中学生と合同練習することで,あたりの強いバスケケットやスピードの速い展開になれることができる考えています。

B5年以下の選手の育成計画
 他のチーム同様,5年生以下は全国大会とは別にきちんと育てていく必要があります。2月には新人大会があります。それに向けてのチーム作りは不可欠です。
 私は帯同できませんでしたが,今日,新人チームの練習試合もありました。残念ながら3連敗だったと聞きましたが,5年生以下の意識は高まったはずです。
 新人チームは背の大きな選手はいませんが,シュート力や機動力はまずまずです。
きっといいチームになるはずです。

これからしばらくは,中学校と合わせると3〜4の強化・育成計画を同時進行していかなければなりません。
 ちょっと大変だけど,がんばりますか。










中学校の現状                       2011年11月22日

 県大会で初戦敗退というのが旭東中学校の現時点の力です。
 ただ,選手たちはとてもいい感じで練習をがんばっています。練習に遅れたり休んだりすることもなく毎回練習に参加し,一生懸命練習に取り組んでいます。それはコーチをしていてもとても気持ちいい。
 今年のチームの一番の課題は,全体的にシュート力が弱いということ。しかし,このところ全体的にはシュートの確率は目に見えて上がってきました。もちろん練習でいくら入っても,試合となると実際にはたぶんガタンと確率は落ちるでしょう。たぶん,日本シリーズの中日の打率ぐらいに。しかし,シュートフォームはかなりよくなってきました。
 また,ドリブルドリルやシューティングドリルをかなり徹底しているので,ハンドリングもかなり改善してきました。チェンジ・オブ・ペースはもっと必要ですが。
 今はあまり欲張らず焦らず,シュートのレパートリーを増やすこと,走ること,ディフェンス,この3つのことに重点を置いて鍛えていきたい。
 選手も今の気持ちを持ち続けて目標に向かって取り組んで欲しい。






選抜チーム                       2011年11月21日

 岡山県のミニバス選抜チームが決定し,武士ジュニアから4名の選手が選ばれることになりました。今年は主な活動を年明け以降,つまり中国大会が終わってからすることにしています。これなら,全国大会に行くチーム以外はほぼ6年生の活動は終わっているのでチームに迷惑はかからないという訳です。
 さて,中学校のジュニアオールスターの選考会でもあることですが,選ばれる選手と選ばれない選手がどうしても出てきます。選抜するとはそういうことなので当たり前と言えば当たり前です。今回は,選ばれた方ではなくて,選ばれてもおかしくないのに,選ばれなかった選手について考えます。
 私は,10年前に,岡山国体のために岡山県ミニバス選抜チームのコーチングスタッフを引き受けたことがあります。
 その際,候補に挙がった中から選抜チームに選ぶ選手と落とす選手が出てきます。高校や成年の国体の選抜の場合は,とにかく目標の試合に勝つことが目的でチーム編成をします。ミニの場合は勝つことが目的の試合はありません。ですから,中学高校で伸びる素質を持っていることが第1条件になります。それは,
@背が大きい
A足が速い
Bシュートがうまい

 しかし,小学生や中学生の成長著しい時期では,選抜から漏れた選手が,急に力をつけて,選ばれた選手よりうまくなることはよくある話です。
 実例を挙げましょう。 
 私がコーチをした10年前に選抜から落とした竹原選手(竹原選手には許可とってないけど実名出してもおこらないよね)です。その後,旭東中学では優秀選手,学芸館高校でも高校優秀選手,さらに中央大学に進学しシューターとして活躍しました。私が思うにこの世代の岡山県で最も優秀な選手だったと思います。ところが彼が小学生の頃はなんとそのシュートが下手だったのです。この世代は,とても優秀な選手が多く,シュート技能が下手な彼は選抜から漏れたのです。彼は悔しくて繰り返しシュートの練習したのだときいています。その結果,シューターへと成長したのだといえます。
 旭東中学校でも,ジュニアオールスターの候補選手にエントリーされながら,選ばれない選手が毎年います。そんな選手に私は「選ばれなかった悔しさを練習にぶつけて,何倍も上手になれ」とアドバイスします。
 最近の実例では,昨年のチームのシューター。彼は地区の選抜にさえ選ばれませんでした。しかし,その後どんどん力をつけて,試合によってはチームで一番得点をとることもよくあるまでに成長しました。夏の総体では選抜に選ばれた選手に優るとも劣らない働きをしました。
 旭東中学では今までにも何度もこのようなことがありました。選抜に選ばれた優越感だけがエネルギーになるのではなく,選抜からもれた劣等感がエネルギーになることもあるのです。
 肝心なのは,心の持ちようです。







緊張感を味方に                      2011年11月20日

 ミニバスの選手権大会,準決勝戦はやっぱりベンチサイドで大きな声を出していました。特に準決勝,清音ミニ戦の第2クオーターの攻め方は納得いかなかったので,大きな声で6年生を叱咤激励しました。
 「強気で攻めんかい!」
 試合の様子を見ていた,県協会の大先輩に試合の後で「竹内,怒るばっかりせんで,ほめてやれ。子どもはがんばっとるがな」と言われました。
 「このプレーでは誉めていられないでしょう」と答えたら,その大先輩は笑っておられました。
 私としては,たぶん決勝戦が厳しいとにらんでいたので,準決勝では締めていくべきと考えていました。
 その狙いがある程度は当たって,決勝戦は,「試合・練習の記録」のとおり,子どもたちはいい感じにレベルアップしていきました。
 しかし,後で保護者から話を聞いてみると,かなりの子どもが決勝戦の日に相当緊張してたらしいのです。キャプテンは,前日寝られなかったそうです。
 今年のチームは,決勝戦と名のつく試合はかなり慣れているはずなので,私も緊張することはないだろうと思っていました。しかし,考えてみると,慣れているとは言っても,全国大会のかかった決勝戦は初体験です。緊張するのも無理のないことかもしれません。
 ちなみに私は,ミニバスや,中学校の県大会や,中国大会,全国大会の決勝戦などの大きな大会をかなり経験しています。ですから,もちろん緊張しますが,その緊張感を楽しめるようになっています。
 しかし,子どもたちには,緊張感を楽しむというのはむずかしい。ですから,この緊張を想定して乗り越えられるようにひと工夫すべきだったと思います。
 4ヶ月後には全国大会があります。緊張感を味方につけられるようにしたいものです。













家政婦のミタ                       2011年11月18日

 「家政婦のミタ」と言う番組が好視聴率らしいです。何でも20%を超えたとか。雇い主のどんな理不尽な命令にも「承知しました」と従う一風変わった家政婦を,松嶋菜々子が演じています。今までにない不思議なドラマです。それが人気なのでしょう。
 「家政婦のミタ」はあまりに極端で不気味ですが,私もコーチとして似たようなことを選手に要求します。
 「コーチは司令官。突撃と言ったら,突撃。退け,と言ったら退く。命令は少々理不尽であっても絶対だ。」と言う風に。
 たとえば,勝敗を分けるぎりぎりの場面のわずか1分のタイムアウトで,チーム全体の動きを徹底させるためには,コーチの命令が絶対であることが必要です。そのためにも,日頃から「コーチの指示は絶対」がチームのルールであるべきです。
 ところで,子どもの中には,バスケットボールを学びに来ているのにもかかわらず,自分で好き勝手にやりたがる子どももちらほらいます。まずは,コーチの指示に沿ってやってみることしか上達の道はないはずなのに。
 学校の中にもいるのです。まるで自分1人で大きくなっているような顔して,指導などそっちのけで,好き勝手にしたがる子ども。そういう子どもに限って実はとっても世話が焼けるんですけどね。
 もちろん,バスケットボールというスポーツはオフェンスもディフェンスも動きは複雑です。それらの動きをすべてコーチが指示できるはずもないし,また指示通りに動けるはずもありません。プレーヤー自身の判断やアイデアが必要です。豊かな発想,自由な動きが必要です。
 しかし,それははじめからできるものではなく,基本を繰り返し繰り返しやった上でやっとできるようになることです。
 その基本を身につけるために,まずは「コーチの指示は絶対」なのです。








一生懸命とはA                      2011年11月17日

 月曜日の練習は,武士ジュニアと旭東中学校と合同練習にしました。武士ジュニアの子どもたちは,選手権大会を前に,中学校の先輩に胸を借りて練習試合をしてもらいました。
 練習を前に,旭東中は1年間の目標修正のミーティングをしました。秋季県大会の1ヶ月前に選手だけで目標を設定しました。しかし,県大会を経験し,もう一度目標を設定し直したのです。
 目標の見直しについて,キャプテンを中心に選手だけでいい話し合いができていたようです。その修正した目標に沿って,いい意識で練習ができると期待してます。
 選手には,目標が決まっあと「貯金箱に1円をひとつずつ貯金していくように実力をつけていくこと。技術や体力は急につくことはない。ひとつのドリルで1円ずつ貯めていくつもりで練習すること」そんな話をしました。
 ミニバスの子どもたちには,宿題の「一生懸命とはどういうことか?」という質問について1人ずつ答えさせました。
 「目標を持ってがんばる」「真剣にやる」「努力する」「必死で取り組む」などなど。すべて正解と言えば正解です。
 しかし,具体的にどう取り組むかという行動と結びつくことが肝心なところです。何を言うかではなく,何をするかです。
 「一生懸命」は何かと言うことについて,バスケットボールという競技に限定して場面ごとに考えると分かりやすいです。

練習の場面の一生懸命
@ディフェンスでは,常に集中して守る。
Aリバウンドには必ず高く跳ぶ。取れなくてもスクリーンアウトする。
Bルーズボールは必ず飛び込む。
Cトランジションでは必ず走る。(オフェンス,ディフェンスの切り替えの瞬間)
Dディフェンスではハンズアップを心がける。
E声を出して守る。コミュニケーションをとる。
F練習では,常に全力で取り組む。
G練習での集合はダッシュする。
Hコーチのアドバイスはきちんとやってみようとする。
I試合会場では,他のチームのプレーヤーのよいところを見習うために観察する。
J練習の合間にボールハンドリングやシュート練習など,欠かさずする。
K目標を意識して練習している。
L練習のたびに自分のテーマを決めて練習している。



日常生活の場面の一生懸命
M勉強はきちんとする。
N練習のない日や,時間のあるときは,ボールハンドリングやシューティング,1対1などの自主練習をする。
Oランニングや腕立て伏せなどの自主トレーニングをする。
Pバスケットボールの本や雑誌,ビデオを見て勉強する。
Q食事は,嫌いな物も食べるようにしている。
R早寝早起きを心がける。

 
 これらのことは身長や才能とは関係なく,やる気さえあれば誰でもできます。
 小学生であれば,練習の場面で「一生懸命」の姿を追求してもらいたい。
 中学生なら,日常生活の場面でも追求することが必要だと思います。高いレベルでの目標達成するためには,それぐらいの厳しさは当然です。
 これらのことをきちんとやろうとすれば,だらだらした生活はできません。けじめをつけた生活が必要です。また,すべきことを早めに仕上げて,やりたいことのために時間を作るという凝縮した生活様式も身につけなければならないはずです。
 目標達成には@〜Sまですべてとは言いませんが,@〜Lのうち,最低7つぐらい,日常生活M〜Rのうち最低4つは必要だと思います。
 チーム内に高いレベルでこの一生懸命できる仲間が集まったときに,目標は達成できるものです。
 
 私も一生懸命なコーチでありたいと思っています。










4校枠ルールについて改めて思うこと            2011年11月14日

 1年間の総決算となる大会が選手権大会だと昨日書きました。多くのチームにとってはその通りだと思います。しかし,チーム構成が4校学区を越えて編成しているチームのとっては,必ずしもそうとはいえません。どんなに実力があっても選手権大会だけは「チャンピオンシップの部」に出場できないとになっているからです。4校枠ルールのために全国大会や中国大会には4校学区を越えたチームには参加資格がないからです。
 失礼かもしれませんが,あえて実名のチーム名をあげさせていただきます。昨年度の万寿ミニ男子,今年度の福田ミニ男子,ワラビーズ女子などは,全国大会,中国大会を狙える実力があるにもかかわらず,チャンピオンシップの部には参加できませんでした。
 これらのチームの子どもたちも保護者もチームスタッフもきっと砂をかくような思いでこの選手権大会を迎えたことだと思います。
 私は,この時期を迎えると,なぜ,これらのチームに全国大会,中国大会に参加資格がないのかと,残念でなりません。何ら不正をしたわけでもなく,きちんと個人登録しチームも加盟しているわけです。家の近くにチームがないから4校学区を越えているに過ぎない。
 きっと子どもたちは,勝ち負けは別として,全国大会や中国大会を目標にして試合や練習をしたかっただろうなあと思うのです。また,私のチームも一緒にコートの上で戦いたかったと思うのです。
 全国ミニ連盟の理事会では「ミニバスケットは強化はありません。普及だけです。」と言われます。しかし,現実には,普及とは逆になっている事実があることをここでもう一度はっきり言いたいおもいです。
 4校ルールについては,8月19日・20日のコラムに詳しく書いています。


 
 





一生懸命とは                       2011年11月13日

 いよいよ選手権大会が始まりました。1年間の総決算です。どのチームも練習してきたことを精一杯出し切る大会です。もちろん武士ジュニアも。
 しかし,・・・・大会1日目は「う〜ん」という感じの試合展開でした。 選手権大会2日目の結果
 確かに点差は開きました。しかし,キャッチミス,ゴール下のシュートミス,パスミスなど決してほめられた試合内容ではありませんでした。むしろ,対戦相手,5年生だけで戦った総社ミニ,最後まで果敢に攻めた清輝ミニの方がよく頑張っていたかもしれない。
 要求レベルが高いのかもしれないけれど,我が武士ジュニアのプレーにはなんだか一生懸命さが伝わってこないのです。
 一生懸命こそ,スポーツで伸びる一番大切な要素だと思っています。だからこそ,コーチが教えるべき一番大切なことは,一生懸命に取り組む態度だと常々考えています。
 その一生懸命さが物足らない。
 子どもたちには2試合目終了後のミーティングで「一生懸命とはどういうことか,調べておくように」と宿題を出しておきました。どのように答えを出すか楽しみです。
 さて,ちょっと余談ですが,「一生懸命」はもともと「一所懸命」が語源です。鎌倉時代の武士が殿様からいただいた土地を命をかけて守る様子から生まれた言葉です。
 これは小学校6年の社会の教科書にたいてい載っています。
 本来の意味からすると,何かにこだわって必死にがんばっている様子が「一生懸命」(一所懸命)にはピッタリなのです。
 このこだわりこそが「一生懸命」に大切だと思うのです。
 もちろんバスケットボールが好きだからこそこだわれるのです。しかし,一生懸命は「好き」の一歩も二歩踏み込んだ先にあるものです。
 私が相手にしているのは小学生と中学生です。ですから,勉強もしなければなりません。読書も大切です。家族とのふれあいも大切です。それらを犠牲にして「バスケだけ一生懸命しなさい」というのではないのです。それらを大切にしても時間というのは本当にこだわってるもののためならば,どうにかして作れます。
 逆に好きでも,こだわりがなければ,ちょっとどこかが痛かったり,都合が悪かったりすればすぐに練習を休むことにつながります。また,こだわりがなければ,その日の気分でやろうと決めていた個人練習も怠けることにつながるでしょう。
 武士ジュニア,旭東中学校の選手たちははこれからどこまでバスケットボールにこだわり一生懸命になれるでしょうか。
 













大会直前の練習は                     2011年11月11日

 いよいよ明日からミニバスの選手権大会が始まります。
 さて,目標とする大会直前の練習は,それぞれのチームはどんな練習をされているのでしょうか。まあ,それほどきつい練習をされているということはないでしょう。しかし,かといって,大会の直前ですからシューティングだけと言うわけにもいかないのではないでしょうか。
 大会直前の練習はどうあるべきか。今回はそのことについて考えてみます。
 今まで,重要な試合の前は,とりあえずやってきたことをすべて復習するとということをやったこともあります。
 マンツーマンディフェンス,ゾーンディフェンス,マンツーマンオフェンス,ゾーンオフェンス,アウトバウンズのナンバープレー,等々,広く薄くやっていました。
 また,シューティングを中心にやっていたこともあります。いずれにしてもどちらかと言うとオフェンス中心でリズムを作る考え方だったように思います。
 最近は考え方を変えています。
 基本的に重視することは2点。1点は最も大切にすることを2つか3つ重点的にしっかり練習する。後は5対5を軽くするという感じです。
 現在私が重視していることは,スタンスをきっちりとできるようにすること。スタンスづくりは1年間最も重視して取り組んだことです。トラベリングを少なくし,スチールされずに安全に素早くボールを運ぶための構えをどんなときもきちんとできることを確認しました。
 もうひとつは,ディフェンスです。ミニバスの段階ですから,不十分ではあるのですが,気持ちだけは負けにように気を入れて最後の練習をさせました。
 もっとも,チーム事情や対戦相手によって大会直前の練習の仕方は変化することもあるだろうと思います。
 たとえば,去年の旭東中学のチームはアウトサイドシュートが生命線でした。ですから,試合前でもシューティングは十分な時間を割きました。
 また,チームのピークをどこに持って行くかという計算もコーチして立てる必要があります。たいていのチームは,トーナメントであれば1試合目に絶好調になることはないと思います。3〜4試合目ぐらいに好調の波が来るはずです。ですから,そのあたりに目標とする対戦チームと試合が来るように調整できれば素晴らしい。
 たとえば,今年の旭東中学校の県大会では,今までやったことがない調整をしました。初戦に優勝候補と対戦することになっていたため,1回戦にチームのピークが来るように,前日練習にあえて高校と練習試合をするという,変則の前日練習をあえてやったのです。まあ上手くいったように思います。
 結局のところ,前日練習の内容は,ケースバイケースということになります。しかし,基本は一番大切なことを重点的に練習するといういうのが私の意見です。
 皆さんはどうお考えでしょうか。












3Pシュート                        2011年11月4日

 先日,「第10回くらしきカップ西日本バスケットボール優勝大会」に参加させていただきました。結果については「練習・試合の記録」に載せています。
 さて,この大会の興味深いことは,ローカル・ルールとして3Pシュートを採用していることです。このルールを採用している主催者に拍手を送りたい気持ちです。
 さて,3Pラインですが,一般のコートの旧ルールの3Pシュートラインをそのまま3Pシュートラインとしています。一般よりもゴールを約1メートルほど前にずらし,さらにリングも3.05mから2.60mと低いので,かなり近いと言えば近いです。まあ,小学生には距離的にちょうどいいと言えると思います。
 武士ジュニアでは,シュート力のある子は1試合で4本の3Pシュートを決めました。1試合で5〜6本は3Pシュートは決まっていたように思います。これぐらいの距離ならば,小学生でも十分シュートは可能だと言うことです。
 しかも,3Pシュートがあることで,バスケットボールの試合がプレーしている方も,観戦している方も格段におもしろくなりました。2Pシュートだけだと,10点の差が開くと簡単には逆転できません。また一気に引き離すこともなかなかできません。しかし,3Pシュートがからむと,逆転も引き離すときも,あっという間です。これが3Pシュートの魅力です。
 日本のバスケットボールには,実質ダンクシュートはほとんどないのですから,3Pシュートぐらいないと,観戦する人を楽しませられないでしょう。それぐらいのサービス精神がルールを作る人に必要です。
 また,試合終了間近残り数秒,3点差なら3Pシュートルールがなければセーフティリードになります。しかし,「くらしきカップ」では同点になる可能性十分です。事実そのようなブザービーター(試合終了と同時にカウントとなるシュート)となる3Pも見られました。もちろん,ベンチも観客も興奮するプレーになること間違いなしです。
 3Pシュートの魅力についてもう一度まとめます。

1 かなりの点差の逆転が可能になる。
2 一気に点差を広げることができる。
3 他の技術が苦手でも,アウトサイドシュートの得意な選手のやりがいができる。
4 試合終盤が白熱し,バスケットボールをおもしろくする。
5 ベンチワークをおもしろくする。(ヘッドワークが必要と言った方がいいかな)
6 制限区域内を守る小さなゾーンディフェンスがはやらなくなる。ディフェンスはアウトサイドへ広がる。
7 バスケットボールをする者も観戦する者もおもしろくする。魅力的になる。


 ミニバスのボールは小さく,それに比べてリングが大きいのでため,3Pシュートが採用されれば,シュート成功率はかなり高いと私は予想しています。今後の日本のレベルアップのために,とても意味のあるルールだと思います。
 確かに,3Pシュートを採用するには,それなりの広さの体育館が必要です。3Pラインが引きにくい小学校の体育館もあるでしょう。しかし,いくつかの障害を乗り越えても,このルールは採用するだけの値打ちがあると確信しました。
 7月28日のコラムでも意見をまとめていますが,「3Pシュート」と「シュートクロックの継続」はミニバスのルール変更の中でも緊急課題です。
 日本ミニバスケットボール連盟は,重い腰を上げてバスケットボールをおもしろくするようにそろそろルール変更を考えてほしいものです。






バスケットは全身運動                    2011年11月2日

 
 昨日,私が勤める小学校の近隣の学校が集まった陸上記録会がありました。武士ジュニアの子どもたちも大勢参加していました。
 そこで感じたことです。
 それはバスケットボールをしていると,相当な体力がつくということです。
 「60mハードル」,「走り幅跳び」,「100m走」,「走り高跳び」と武士ジュニアの子どもたちは好記録を出していました。
 もともと,バスケットボールをしようという子どもですから,スポーツ好きで,しかも運動能力のある子どもたちがクラブに入っているというのもあるでしょう。 しかし,それにしても他の子どもたち比べて,走り方や身のこなしが明らかに,「運動できる」いうかんじです。しかも体つきが,他の子どもたちと少し違ってたくましいのが見て取れました。
 いつも体育館で見るときは,武士ジュニアクラブの子だけを見ていて,スポーツをやっていない子どもと比べません。だから,チームの中では,それほど足が速く見えない子どもや,ひ弱に見える子どもたちが,普通の子どもたちと比べると,見違ちがえるようでした。陸上記録会の日にはとてもたくましく立派に見えたのです。武士ジュニアの中では,全体のレベルが異常に高いから遅くてひ弱に見えるだけだったのです。普通のレベルからすると十分,速くてたくましい子どもたちなのです。
 
 スポーツテストでA級をとれる子どもは,6年生男子で15%前後です。しかし武士ジュニアの子どもは,かなりの子どもがA級がとれます。それは今年に限らず,毎年の傾向です。陸上記録会でも何かの種目で標準記録を突破できるようになってきます。
 これは,バスケットボールが子どもの体力を鍛えるのに適しているスポーツだからだと考えます。脚力,持久力,瞬発力,柔軟性,投力,などすべてが鍛えられます。やや腕の筋力を鍛えられないないぐらいでしょう。これは,中学校以降は特別なトレーニングでおぎなう必要がありますが,小学校時代は必要ないと思います。
 話は変わりますが,旭東中学校にぽっちゃり型の選手が入部することがあります。しかし,今まで例外なく中学3年生になる頃には見事にスリムになっています。
 ダイエットにもバスケットボールはピッタリです。













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コラムの更新の記録 
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 11/26 交通事故とバスケ
11/24 臥薪嘗胆 
 11/23 ミニの育成計画
11/22  中学校の現状
11/21 選抜チーム 
11/19  緊張感を味方に
11/18 家政婦のミタ 
 11/17 一生懸命とはA
 11/14
 4校ルールについて改めて思う
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11/11 大会直前の練習は 
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 10/30 精神力を強くする
10/26 ドリブルとパスB 
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10/20 ドリブルとパス@ 
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 9/30 コーディネーション能力の育成B
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9/21 パスミスをなくすにはA 
9/20 パスミスをなくすには@ 
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9/14 「何が何でも勝つ」と
9/12  よきスポーツマン 
9/10 ゾーン・オフェンスB 
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9/5 保護者会 
9/4 トラベリングB 
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