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コラムcolumn  コーチングしながら思いつくことを気ままに書き綴ります


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年末年始の過ごし方                    2011年12月24日

 ミニバスや中学校のチームの中には,お盆の頃にはあまりお休みがないチームもあると思います。しかし,さすがに年末年始には休みがあるチームがほとんどでしょう。
 ところで,年末年始には帰省をしたり,親戚が集まったりして,生活リズムが大きく変わる場合が多いです。それに小学生や中学生にとって,魅力的なテレビ番組がこれでもかというぐらい連続し,テレビ付けの日々になりがちです。ですから,下手をすると年末年始の休みで体調ががたがたになってしまうこともあります。
 しかし,コートの上で試合をコントロールしないといけないプレーヤーが,体調もコントロールできないようでは,話になりません。(とは言っても,なかなか節制するというのは難しいことなんですけど)
 休みは休みで思い切り楽しめばよいのですが,メリハリのある過ごし方が必要だということです。 
 さて,武士ジュニアの子どもたちには昨日の練習の後,年末年始の過ごし方について,以下のように話をしました。

「よりよいプレーヤーになるために,休みの日に何をするかが大切である。しっかり自主練習するプレーヤーは伸びる。逆に何もしない,または,大してやらないプレーヤーは伸びない。みんなと一緒に全体練習するだけが練習ではない。個人でやる自主練習が伸びる秘訣である。そのために自由な練習時間が多い冬休みはチャンスである。次のことに気をつけてがんばろう。」

①大晦日ぐらいはいいとしても,夜ふかしをしない規則正しい生活をして,体調を整えること。それが風邪などの予防になる。

②年末年始は,「ドラえもんスペシャル」やら「ものまね王座」やら「なんとか特番」やら,だらだら見始めると,いくらでもテレビを見続ける。「まあこれぐらいいいいか」というだらしない生活をせず,自分で自分をコントロールするできる人間になること。

③1日最低30分は,自分でできるトレーニングを考えて,取り組むこと。何をするかは,自分で考える。何をしたらいいかは,自分で考える。何をするか考えることも大切なことである。やれば必ずうまくなる。

④中学校になったら,筋力トレーニングやランニングなど,体力がつくトレーニングも少しずつ取り入れるようになること。


ちなみに,トレーニングを1人でやるアイデアは,バスケットの本から見つけるといいです。おすすめはの本を紹介しておきます。「バスケットの書籍紹介」のコーナーで紹介しています。
1「バスケットボール 1人でもできるトレーニングブック」 鈴木和良 著
2「DVD コーディネーショントレーニング ミニバスケットボール」監修 日本コーディネーショントレーニング協会
3「スポーツ・コーディネーショントレーニング バスケットボール編」竹内敏康 著
「 EURO BasketballⅠ,Ⅱ」   トーステン・ロイブル 著

これらは,DVDつきなので,やり方も分かりやすくていいです。







P.D.C.A                          2011年12月19日


P.D.C.Aとはなんのことでしょうか。

P=Plan  プラン 計画をたてること
D=Do  ドゥ 計画に従って実行すること
C=Check チェック 上手くいったかどうか評価すること
A=Action アクション=改善して処置すること

 元々は品質管理をする事業所などが行っている作業手順のサイクルです。それが,企業や学校などでも広く活用されるようになりました。
 これは,考えて見るとスポーツの練習にも当てはまります。選手自身の上達には不可欠です。

P=(練習前に,特に身につけようと思うめあてを持って練習に取り組む)
D=(実際に練習をする)
C=(練習が終わった後に,めあて通りにいたかどうか,自分で評価する)
A=(次に練習で,上手くいかなかったことを修正して望む)


これらをうまくやるための補助として,練習ノートを選手には書かせています。また,週1回はバスケノートをチェックするようにしています。試合ノートも同様の目的です。

また,ひとつひとつのドリルでもP.D.C.Aは生かされます。

P=(ドリルの前にドリルのポイントを意識して,やり方をイメージする。)
D=(実際にドリルに取り組む)
C=(ドリル中のプレーについて自己評価したり,コーチに評価してもらう)
A=(修正してさらに取り組む)


 もちろん1日だけのP.D.C.Aのサイクルで上達するはずはありません。上達する様子を表す目盛りやデジタルカウンターありません。結果が目に見えるようにあるまでには,かなりの期間が必要なことが多いものです。教える方にも学ぶ方にも根気が必要です。
 それでも,何となく練習するよりは,P.D.C.Aのサイクルで取り組む方が遙かに上達は早いと考えています。少なくとも,意識的に練習に取り組め,向上心は高くなります。

 先日,旭東中学校は学芸館高校に練習にいかせていただきました。
 2対2の練習をしているときのことです。ゴール下でノーマークになった旭東中のガードのシュートを,後ろから高校生が見事にシュートブロックしました。シュートブロックされた中学生は「高校生相手だから仕方ないや」という表情で引き上げてきます。その様子を見て,私は彼を呼びつけてしかりました。
 彼の練習態度からはD(実行)はあるけれどもP(プレーへのめあて)もC(プレーへの反省)もA(失敗に対する改善)も見られないからです。
 「あの場面でどうすれば良かったか,考えろ。」
 しばらく考えた後,やっと「バックシュートです。」と答えました。
 その通り。しかし,それを試合では0.5秒で判断しなければなりません。
 練習は,失敗を繰り返し,よりよいものを身につけるためにあります。そして,きちんと反省し改善することで技能や判断力は伸びるのです。

 ところで,このP.D.C.Aサイクルはコーチにも必要な取り組みです。。
 短期(1日)中期(試合までの期間)長期(1シーズン)のそれぞれの期間でP.D.C.Aを繰り返します。コーチ自身も伸びなければ,チームの進化はないと思っています。












エリート教育                       2011年12月17日

 毎年,旭東中学校からジュニアオールスターの選手が選ばれます。今年もキャプテンが選ばれました。選ばれると12月からは3月末の交流戦まではチームから離れた活動が多くなります。
 さて,ジュニアオールスターでの活動は,県外での遠征が3~4回あり高いレベルの経験を積める貴重な場です。また,チームを越えた人間関係が作れることも貴重だと考えます。
 チーム意識を高めるために,バッグもジャージも特別な物をチームでそろえます。意識を高めるために,どの県でもやっていることではありますが,ひとつ間違えると「我々は特別なものの集まり」という鼻持ちならないエリート意識を持ちかねません。これは前回のコラムでも話題にしました。
 ですから私は,選抜された喜びのある素直な気持ちのある時にときに,毎年大体,次のように選手に指導します。

①ジュニアオールスターの活動には,強化費が使われる。強化費は選手一人一人の登録費から集めたお金である。そのお金を使わせてもらうのだから,「俺はうまいんだから選ばれて当然」ではなく,岡山県の中学生の代表として,恥ずかしくないプレーをしなければならない。

②ジュニアオールスターに選ばれた12人は周りの者から,それなりの目で見られる。当然,トップにふさわしいお手本となるプレーと態度をしなければならない。
 それは,ただ,試合のジニアオールスターの活動中だけにとどまらない。様々な場面でお手本となる責任がある。その場面とは。
  
  a ジュニアオールスターの活動中(当然)
  b 中学校のチームの活動中(チームメイトのリーダーシップがとれるようにする)
  c 中学生としての生活態度(「バスケットボール選手としてはうまいが,中学生としては態度が悪い」といわれるようでは,バスケットボールが悪者になる。手間暇かけてバスケットが悪者になっては何にもならない)

③この時点で選抜されたことが,高校でも選抜される指定席を手に入れたわけではない。せっかく良い経験をするのだから,もっと上手になる努力をすること。


 真のエリートとは,社会に貢献できる優秀な者のことを意味します。皆のお手本と目標となるように,自覚をもってがんばってほしいものです。













バスケットボールのメリット               2011年12月14日 

 先日,私の家に親しくしている先輩が訪ねてこられました。その先輩と夜遅くまでバスケットボールの話をして盛り上がりました。ミニバスの話,中学校のバスケの話,学校の話,子どもの話・・・・。
 中学校の先生されているその方の話の中に,こんな話がありました。
 
 中学生で部活動をせず,サッカーや野球のクラブチームに所属している生徒たちがいる。その生徒の学校での生活態度が良くない。彼らは特権意識を持っていて,教員の指導をなかなか聞き入れようとしない。中学校の教員の間では,サッカーや野球のクラブチームの評判は大変悪い。

 これと同じような話を,実は別の場面でも聞いたことがあります。もし,このホームページをサッカーや野球の関係者,特に中学生のクラブチームの関係者の方々が読んでいたら,統計的な事実でないのでそれをお断りしておきます。ただ,これかなり信頼できる中学校関係者の言葉です。少なくとも中学校の先生方の少なくない方がそう感じているということです。

 部活に入らず,クラブチームに所属している生徒はかなり体力的・技術に優れているということでしょう。スポーツにおいてのエリート意識を持っていて当然と言えば当然かもしれません。もしかしたら,プロを目指している生徒もいるのかもしれません。しかし,中学校生活で受け入れられないような態度になるエリート意識というのは,いかがなものかと感じます。いくら体力的・技術的に優れていても精神的に未熟な中学生ですから,技術指導と同時にきちんとした人間教育がクラブチームで必要です。
 もちろん,クラブチームできちんとした人間教育をしていても,今の中学生になかなか効果の上がる指導ができなかったのかもしれません。きちんと指導はしてあったにもかかわらず,成果が上がらなかったのだと思いたい。同じスポーツを教える立場の者としての考えです。
 この鼻持ちならないエリート意識は,何もサッカーや野球だけに限ったことではありません。
 バスケットボールの選手でも,選抜チームに入ったり,ちょったばかり大会でいい結果が出たりしたときに見受けられるものです。そんなとき,指導者が場をとらえて,よほどきちんと指導してやらなければなりません。そうでなければ,道を誤るとはいませんが,伸び悩むことはよくあります。
 どんな分野でも実力があればあるほど,責任が伴うのだという自覚を持つこと。実力が伴えば,あらゆる場面で人に見られているという自覚をもち,お手本となるような態度が必要だということ。さらにより実力をつけるために,真摯に学ぶ態度が必要であること。
 それらのことをきちんと指導者が子どもに分かるように教え導くのがジュニア期のコーチやチームの責任だと思います。
  
 さて,この話題について夜遅くまで話をする中で,さらにこんな話になりました。

 バスケットボールは野球やサッカーに比べるとお金になるスポーツではない。しかし,他のスポーツ比べると構成されている技術がとても多い。学ぶ要素はけた違いに多くて,おもしろさも多い。また,チームワークが必要な部分も多い。それだけに,チームに貢献することを教えることも競技を通して教えることができる。それが,バスケットボールをするメリットになる。「バスケットボールをしている子どもは,他の競技をしている子どもとは何か違う」そう周りの人に言われるようにしていくことが大切だ。バスケットボールをしていることが誇りになるようなコーチングをしていくべきである。

 まったくもって,近い将来,バスケットボールはそのような競技になって欲しいと願っています。

 ところで,昨日の武士ジュニアの練習のあと,ある6年生の保護者から,こんな話を聞きました。
 「最近,バスケットの話もよくしてくれるし,勉強もよく頑張るようになりました。学校の個人懇談で,何事もとても前向きだと担任の先生からほめられました。」
 もちろんすべての子どもが,こんなに上手くいっているはずはありません。また,
今の状態が,ずっと続くともいえません。しかし,単に競技のレベルが上がるだけでなく,前向きに生活できるようにと願って指導しているつもりです。
 子どもたちは,この先バスケットボールをずっと続けていくことはできません。私は,選手が競技から離れたそのときに,心と体に残っているものが本当に学んだことであり,教えたことだと思うのです。











お金の話                         2011年12月9日

 日本ハムのダルビッシュ投手が入札方式を利用して,大リーグに挑戦するそうです。野球に詳しくはないが,195cmの体格,球速150kmを楽に超え,防御率も毎年1点台。まさに日本一の投手です。
 真偽のほどは明らかではないですが,年俸15億円以下だと日本ハムに残留だとか。
 15億円?
 ちょうど今5年生の算数で「単位量当たりの考え」を教えています。そこで,子どもたちとこの年棒15億円について考えてみました。
 ダルビッシュ投手が大リーグに行ったとして,中4日のローテーションだと,1ヶ月に6回ぐらい登板の機会あることになります。 野球のシーズンは7ヶ月ぐらいですから,1シーズンで40回程度の登板のチャンスがあります。仮にその40回すべて100球を投げたとしても4000球を公式戦で投げることになります。
 
15億円÷4000=375000円
 
ダルビッシュ投手は勝っても負けても1球当たり,約38万円になります。
ちなみに,高校生がマクドナルドでアルバイトをすると,1時間当たり750円です。
 
38万円÷750=506.1(時間)  506÷8=63(日)
 
 150キロの速球はわずかに2秒でマウンドからキャッチャーに届きます。しかし,時給750円のアルバイトは1日8時間で63日間働いてやっと38万円稼げる計算です。

15億÷750=2000000(時間) 2000000÷8=250000=(日) 250000÷365=685(年)

 15億円稼ぐとなると,なんと685年間も休みなく働く計算です。鎌倉時代の蒙古襲来から今までずっと働かないといけないことになりますね。勤労意欲なくします。とほほです。
 ところで,NBA選手の中にも年俸15億円以上もらっている選手は,実はかなりいます。たぶん15名は超えているはずです。最高年棒はレイカーズのコービー・ブライアントで2400万ドル。広告などの副収入も入れると5000万ドルを超えるそうです。NBAは1チームの人数が野球に比べると少ないので,給料も高額になりやすいのです。
 しかし,アメリカのある雑誌で読んだのですが,それだけのお金をもらっていても,NBAの選手は引退する頃には約半数の選手は破産するそうです。つまり,浪費癖がついて,いくら年棒をもらってもそれ以上に使い,引退する頃には借金だらけになるそうなのです。もちろん,手堅く事業を広げて成功する選手もいるのですが。
 お金はあるに越したことはないのですが,お金が人の幸福を決定する最大の条件ではないということです。
















バスケットボールの本を買おう               2011年12月3日

 今日,少し時間があったので岡山駅近くにあるジュンク堂書店にいきました。私は書籍の数が圧倒的に多いので,駅前のジュンク堂が好きです。特にスポーツ関係の書籍は充実しています。小さな本屋さんまるまる一軒分ぐらいの本がスポーツコーナーにそろっていて,うれしくなります。ただ,ちょっと我が家から遠いのが悲しい。
 書籍が多いのは,野球,サッカー,バスケットボール,テニス,バレー,陸上という順番でした。まあ,野球とサッカーはダントツに多いです。競技人口の順番というところでしょう。
 バスケットボールのコーナーをひととおり見まわして,新しく出版されていた3冊を買いました。そのほかの本は,ほとんど自分で持っている本ばかりでした。我ながらバスケットボールオタクだなあと思います。
 ところで,バスケットボールマガジン社から出版されていた「バスケットボールクリニック」という指導者向けの月刊誌が廃刊になったのをご存じでしょうか。結局売れなくなったからでしょうか。私は毎月購読していたのですが。
 バスケットボールの本は結構出版されています。中には内容的にいまひとつと思う本もあります。しかし,ざっと立ち読みして,役に立つなと思う所がほんのひとつでもあれば,私は迷わず買うことにしています。どうせ読むんだったら,書いてくれた人のために買ってあげようと思うのです。それに,1人でも買えば,バスケットボールの本のコーナーが広がることに貢献できるでしょう。これもひとつのバスケットボールへの投資だと考えることにしています。
 書店にあるバスケットボールの本がすべていいとは言いません。しかし,どの本にも役に立つところが1つや2つは必ずあります。そう思えば,1冊1000円~1500円程度の出費はコーチをしているものとしてそれほど痛くない。
「身銭を切らないと勉強にはならない」が私の信条です。














NBA開幕とメディア                   2011年12月2日

 NBAの選手側とオーナー側の話し合いがこじれにこじれ,結局年末まで今年の開幕が遅れるらしいです。何でも12月25日が開幕日になったとか。
 地上放送にしろ,衛星放送にしろ,とにかくバスケットボールで映像が流れるのは今やNBAぐらいしかないので開幕が待ち遠しいところです。選手側でも,オーナー側でも,どっちが折れてくれてもいいから,早く開幕して欲しい。金持ち同士のけんかのように遠く離れた私には感じられていました。
 それにしても,サッカーや野球には勝てないにしても,バスケットボールの競技人口はかなり多いことは実感できます。失礼ながら中学男子バレー部は今やかなり競技人口は減っているはずです。しかし,現在,世界バレーはゴールデンタイムに地上波で堂々と放映されています。卓球だって柔道だってラグビーだって,遙かにバスケットボールより競技人口は少ないはずです。しかし,どう見てもテレビや新聞に取り上げられている頻度はバスケットボールより多い。
 どうなっているのでしょうか。というか,バスケットボールは何でこんなにメディアに冷たくされるのでしょうか。
 以前わたしは,山陽新聞の記者に「どう見てもバスケットボールの扱いが小さい。新聞という公共性のあるメディアとして平等性に欠けるのではないか。」と批判したことがあります。その時の回答は,「新聞も商売です。スポンサーがよろこぶ記事を載せます」とのこと。
 「バスケットボールの番組は視聴率が採れない」と言う話はテレビ局関係者に聞いたことがあります。これはテレビ局のジンクスらしいです。しかし,失礼ながら私に言わせれば,日本のテレビ局の人たちが,バスケットボールという速い展開のスポーツに慣れていないことが大きい。だから,おもしろいバスケットボール番組が作れていない。NBAやNCAAの放送と比べると分かりますが,日本のテレビ局のバスケットボール中継とは全然おもしろさが違います。プレーの質の違いを差し引いても,おもしろさを引き出す演出効果が違うのです。例を挙げると,プレーが続いているのに,平気でシュートのリプレイを流すようなことを日本ではやってしまします。そして,次のビッグプレーが消えてしまい,興ざめすることもしばしばです。
 バスケットボールのアナウンサーも慣れている人は少ないですよね。野球なら上手なアナウンサーはいくらでもいるのに。
 また,漫画「スラムダンク」の作者,井上雄彦氏がこんなことを語っていました。「スラムダンク」の連載を始めるとき,編集者は「バスケットボールを題材にすると,はやらないからやめた方がいい」と決めつけたそうです。それも,今からすると単なる偏見だったといえます。バスケットボールを題材にした漫画は,その後もかなりありました。
 これらの話をまとめると,新聞やテレビなどマスコミ関係者の多くがバスケットボールのことを知らない。または,「ルールのややこしいスポーツだな。」みたいな偏見を持っている。そのため,新聞やテレビのメディアには,バスケットボールは商売にならないという思い込みがあるのではないでしょうか。
 解決策として提案したいのは,日本バスケットボール協会が,メディア戦略を積極的に切り込んでいくということです。「黙って待っていれば,新聞やテレビが取材に来て取り上げてくれて,番組を作ってくれる」そんなはずがないのです。ある程度のお金とテレビ番組作りのアイデアを出して,メディアに露出するための戦略を練る必要があると考えます。そういう素材をバスケットはいくつか持っていると思うのです。
 たとえば,五十嵐圭とか田臥勇太とかをバスケットボール協会の宣伝大使して,積極的にメディアに露出させる方法をとるのです。
 また,かなりの運営費を使っても中学やミニバスの全国大会の決勝戦をテレビ放映させるような努力をなんとか仕組んでいく努力が必要だと思うのです。投資が利潤を生むという考え方です。
 ところで,岡山県ミニバス連盟は山陽放送で交歓大会のテレビ放映を8年間続けてきました。岡山県のバスケットボール関係者ならご存じのとおりです。
 ここに詳しくはいえませんが,岡山県ミニ連盟はテレビ放映のために運営費を出費もしています。
 しかし,今年度,スポンサーだったハウス食品が撤退することで,この放送存続のピンチを迎えました。バスケットボールが不人気とかいうことがスポンサー撤退の理由ではありません。誤解のないように。それでも,山陽放送と協議を重ね1時間枠の番組を30分枠に縮小して継続することができました。これは,山陽放送の努力によるところが大きい。普通なら放送打ち切りでしょう。現在,新たなスポンサーを山陽放送と協力して模索しているところです。
 この経験からいえることは,きちんと熱意を持って事に当たれば,テレビ局も熱意を持って対応してくださるということです。ローカル局だろうと全国局だろうと人間が作るのだから同じではないでしょうか。ですから,日本協会も広報担当がしっかりとして,年始の天皇杯ぐらい全国ネットのゴールデンタイムで放映されるぐらいになるように営業努力をしていただきたいものです。放映されるのはNHKばかりというのも寂しいものがあります。
 バレーや卓球など,競技人口が少ないにもかかわらず,ゴールデンタイムに地上波で放映しています。これにはそれぞれの協会がスポンサー集めなどかなりの営業努力をしているはずです。新聞やテレビも含めて,日本バスケットボール協会もこれからは,気合いを入れてメディア戦略を立てて本腰を入れてやってほしいものです。
 高校のインターハイ,ウインターカップ,インカレ,国体,JBL,国際交流試合。テレビ放映して欲しい試合はたくさんあります。何とかして欲しい。
 このホームページを見ている方は,何らかの形で日本協会に選手登録やコーチ登録,審判登録をしている方が多いはずです。つまり,日本バスケットボール協会への出資者ですから,意見を言う権利はあるはずです。
 多くの競技人口がいるのに,今のままのマイナースポーツでいいはずがありません。







合同練習の効果                       2011年12月1日

 ミニバスケットボールの選手権大会が終わると,ミニバスの選手たちは土日は旭東中の練習に参加させてもらいます。これは,全国大会の代表権を得たかどうかに関係なく,毎年この時期からやっていることです。
 理由はいくつかあります。
 
 1 中学校への準備をする。ボールやルールに慣れる。
 2 通学との合同練習でスピードや当たりの強さに慣れる。
 3 高いレベルでやることで,意識を高める。

 まず,中学校とミニバス両方を指導して思うのは,まず,バックパスルールと8秒ルールに早くなじませる必要があるということです。
 特にバックパスルールはプレーの習慣にかかわることです。ミニバスの経験者は習慣的にハーフラインを鈍感にとらえていて,なかなかバックパスルールに慣れてくれません。
 それ以外にも,現在のミニバスのルールがあまりに古く,中学以降とのルールが開きすぎています。ですから,中学生のルールにはできるだけ早くなれた方がよいというのが私の考えです。選手権大会が終わったあたりが,中学校のルールを習い始めるちょうどいい時期だと私は思います。
 また,ルール以外の面で考えると,ゴールの高さやコートの違い,ボールの大きさなどにどう慣れるかという問題があります。武士ジュニアの場合,日頃の練習から305cmのゴールで練習しているので,ゴールは高くなっても問題ありません。しかし,多くのミニバス選手は260cmから305cmへの移行はかなり戸惑うはずです。私の経験では,260cmのミニバスのリングだけでプレーしてきた選手は,シュートフォームを多少改造する必要があります。
 武士ジュニアのように全国大会に出場するチームが,中学校のルールやプレーになれるとミニバスのプレーに困ると思われるかもしれません。しかし,「大は小を兼ねる」という言葉があります。中学生と一緒に合同練習を重ねて全国大会に出場したことが過去に何度かあります。しかし,中学と合同練習を重ねても,ミニバスのプレーに戸惑っている様子は今までもありませんでした。
 それより大きな効果が期待できるのは,スピードや当たりの強さで鍛えられることです。何より,中学生とやることで意識レベルが高くなることです。選手権大会までは合同練習といっても,ミニバスが中学生に胸を借りるという感じです。それはそれで大いに意味があります。しかし,選手権大会以降は,中学生の中に混じって同じレベルでやれます。
 実際,中学生のルール,中学生のボールで合同練習を何度かやってみると,ミニバスの子どもたちの雰囲気が変化し始めました。意識の高まりが起こってきた感じています。
 実はこれこそが一番大切なことです。



















過去のコラム
 2011年 11月
 2011年 10月
2011年 9月 
2011年 8月 
2011年 6・7月 
コラムの更新の記録 
 
 1/19 3対3②
 1/18 3対3①
 1/17 NBA観戦記④
 1/16 ミニのルール変更
 1/15 中学のルール変更
 1/14 NBA観戦記③
 1/12 NBA観戦記②
 1/11 NBA観戦記①
 1/10 負けず嫌い
1/4 OB会 
12/24 年末年始の過ごし方
 12/19 P・D・C・A
 12/17 エリート教育
12/14 バスケットボールのメリット 
 12/9 お金の話
 12/3  バスケットボールの本を    買おう
 12/2 NBA開幕とメディア
 12/1 合同練習の効果
 11/30 当たりの強いプレー③
 11/29 当たりの強いプレー②
 11/26 交通事故とバスケ
11/24 臥薪嘗胆 
 11/23 ミニの育成計画
11/22  中学校の現状
11/21 選抜チーム 
11/19  緊張感を味方に
11/18 家政婦のミタ 
 11/17 一生懸命とは②
 11/14
 4校ルールについて改めて思う
11/13 一生懸命とは① 
11/11 大会直前の練習は 
11/4 3Pシュート 
11/2 バスケットは全身運動
 10/30 精神力を強くする
10/26 ドリブルとパス③ 
 10/23 ドリブルとパス②
10/20 ドリブルとパス① 
10/18 ポジションごとの役割⑤
10/17ポジションごとの役割④ 
10/16 ポジションごとの役割③
 10/14ポジションごとの役割②
10/10ポジションのごとの役割①
 10/8 ディフェンスの指導②
 10/6 ディフェンスの指導①
 10/3 ケガのつきあい方
 9/30 コーディネーション能力の育成③
9/29 コーディネーション能力の育成② 
9/28 コーディネーション能力の育成① 
9/21 パスミスをなくすには② 
9/20 パスミスをなくすには① 
 9/19 「ほほえみ,友情,フェアプレイ」
9/15  オスグッド病 
9/14 「何が何でも勝つ」と
9/12  よきスポーツマン 
9/10 ゾーン・オフェンス③ 
 9/9 ゾーン・オフェンス②
 9/6 ゾーン・オフェンス①
9/5 保護者会 
9/4 トラベリング③ 
 9/3 フェアプレイ
 9/2 目標と目的
8/31 トラベリング②
8/30 トラベリング① 
 8/26 凝視と俯瞰
 8/24 4校ルール⑤
 8/23 4校ルール④
8/22 4校ルール③ 
8/21 全中視察 
8/20 4校ルール② 
8/19 4校ルール① 
 8/18  できると思えばできる
8/17  新しい目標
 8/15 ネットワーク
 8/13 アメリカから
8/11 コーチの仕事 
8/3 アイデンティティ 
8/2 OB 
 8/1 コーチングの小道具
7/31 新チームのスタート
7/30 がんばれバスケット④
7/29 がんばれバスケット③
7/28 がんばれバスケット②
7/27 がんばれバスケット①
7/25  サッカーに負けている
7/24  感謝
7/23  おぼっちゃまバスケ
7/22  危機感 
7/21 試合ノート
7/20 逆転の練習法 
7/19 補欠はつらい がんばれ!
7/18 本物のゲームを
7/12 相対性理論
7/9 チームへの貢献 
7/8 体育館の訪問者
7/7 分かりやすく話す伝える②
7/6 分かりやすく話す 伝える 
7/5 私のワンハンドシュートの指導 
7/1 靴をそろえる 
6/30 全日本壮行試合 
6/26 新提案の講習会 
6/25 本当に 厳しいとは 
6/22 話は短く 
6/15  マンツーマンとゾーン③
6/14 マンツーマンとゾーン② 
6/13 マンツーマンとゾーン① 
6/12 勉強とスポーツ 

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