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コラムcolumn  コーチングしながら思いつくことを気ままに書き綴ります


過去のコラム 
2011年  12月  11月 10月 9月 8月 7・6月











好きなことは本気でやろう                  2012年1月31日


「好きなことなら一生懸命やれ。とことんこだわれ。」

 これが,わたしの口癖です。

 バスケットボールは好きだからやっているんだと思います。やり始めた動機は,まあ何でもいいです。
 漫画「スラムダンク」の桜木花道も「あこがれの春子さんがバスケ部のマネジャーだったから」という不純な動機で,湘北高校バスケットボール部に入部しました。
 やり始めた動機は人それぞれでしょう。親に勧められたから。背が高いから。何となく。などなど。
 理由は何でもいいです。やっている内に好きになればそれでいい。でも好きになったのなら,「一生懸命」やるものです。
 好きなことも一生懸命できなくて,何を一生懸命できるんじゃ。それとも一生何事も中途半端にやるつもりか。
 一生懸命やった者には,何かがつかめる。結果としての勝敗は別として。
 スポーツの真のおもしろさはそこにあります。










3対3⑤ ドライブインと合わせの動き            2012年1月30日

 スクリーンを使わないパス&ランを指導していると,パスとカッティングを中心に攻めることに意識が行き過ぎて,ドライブインやアウトサイドシュートへの意識が薄くなりがちです。パスとカッティング中心で攻めるときはある程度仕方ないのですが,実戦ではこれでは攻め手を欠きます。もっとボールマンがゴールを攻めるように強調する必要があります。つまり,「アウトサイドシュートやドライブインを積極的にねらいなさい」ということです。
 そうかといって,始めにドライブインを強調しすぎると,ドリブルを使い過ぎになります。3対3なら5対5より人数が少なくスペースは広いので,ドリブルで攻めやすいからです。パスとドリブルをバランスよく攻めることを教えるために,どの順番に教えていくかはコーチとして悩むところです。
 さて,昨日の中学校とミニバスの合同練習では,3対3ドリルで次のことをテーマにしました。

①1対1のドライブインでディフェンスを突破することを積極的に行うこと。
②ヘルプディフェンスで守られたときに,後の2人が合わせて動いてパスを受けシュートをねらうこと。

 
 ドライブインは,主に3つのパターを想定して指導しました。

 その1 ガードがトップからドライブを仕掛けるケース。
 これは,ゴールまでシュートにいけることは少ないはずです。まわりがあわせて動くことが必要です。
 
 その2 ウイングからドライブするケース
 これは,エンドライン側のドライブと,フリースロー側のドライブと2とおりの合わせを押さえました。
 その3 エンドライン沿いのドライブ
 アーリーヘルプやローテーションのディフェンスにインターセプトされないように素早いパスと合わせの動きをする。

 ドライブインをするプレーヤーの注意点は2つです。

 1つめの注意点は,シュートを決めるつもりでドライブインしてくること。
 もちろん,パスをすることも選択肢のひとつとしてドライブしてくるのはいいのです。しかし,はじめからパスするつもりでドライブしてくると,ドライブは鋭さを欠いてしまいます。それに,ディフェンスにパスを読まれます。あくまでもシュートをするつもりでドライブインしてくることです。
 受験生にたとえるなら,すべり止めの学校を受験しておく必要はありますが,第1志望最優先です。第2志望はあくまでもオプション。始めから第2志望にいくつもりで勉強してたら第2志望に合格する力さえつきません。
 ドライブインをするなら第1志望はあくまでもゴールすること。第2志望がパスです。シュートするつもりででなければ,シュートもパスもできなくなるのです。たとえがよくないかな。
 特にフォワードのプレーヤーは,点を取るのポジション取るの役割です。
 
 2つめの注意点は,ドライブインして,シュートもできない,すぐにパスもできない展開になったら,ドリブルアウェイする,または,止まってピボットするという原則です。これは3対3以上に試合ではよく起こります。インサイドの人口密度が多いからです。
 行き詰まったときに,とりあえずジャンプするプレーヤーが結構多い。レブロン・ジェイムスやコービー・ブライアンとみたいに1mもジャンプできるプレーヤーならとりあえずジャンプするのもひとつの手かもしれません。落ちてくるまでに,2秒ぐらいは間があるからです。でも日本人には無理です。
 しっかり止まるためにも,よい姿勢でドリブルすることが大切になります。また,前のめりでドリブルすると,周りが見えない,止まれない,倒れやすいと悪いことばかりが起きます。しっかり止まるためにもよい姿勢でドリブルしてほしい。
 よい姿勢でドリブルできるようにするのがまた,難しいんですけどね。
 
 周りのプレーヤーも,ムダかもしれないが,キックアウトに備えて,常に合わせの動きをすることが大切です。
 いろいろな合わせがあると思いますが,典型的な合わせ方について,図にして,示して指導しました。











3対3④ パス&ラン ポストマンを中心に           2012年1月29日

 3対2に取り組み始めて経ってきました。中学校もミニバスもかなり慣れてきて,攻め方はかなり上手になってきています。
 そこで,ポストマンの使い方のヒントになる動きを新たに教えました。ポストマンの約束事はもともといくつかあるのですが,新しい約束事を加えて確認しました。

①ボールをもらうためにディフェンスを押し込んでから,フラッシュしてくる。
②ボールをもらうために,必ずボールにミートする。立ち止まってもらわない。
③ディフェンスに,手や足や体を上手に当てて(ボディーコンタクト)有利にポジション取りをする。
④なるべく,リングに近い位置でもらおうとするが,もらえなければ,大きく外に出てもかまわない。
⑤ローポスト付近が空いていたいたら,飛び込んで(ダイビング)ボールをもらう。
⑥シュートに対しては,絶対オフェンスリバウンドをとるつもりで,取りに行く。
⑦ボールは,しっかりキープして,どこからも簡単にとられないようにする。









3対3③ パス&ラン                    2012年1月27日

 中学校もミニバスも,オフェンスの練習は3対3を継続して続けています。ミニバスでは特に,スクリーンプレーを使わないパス&ランを中心に攻めることで,動きの約束事を徹底するようにしています。
 しかし,攻め方の簡単な基本がある方がはじめは分かりやすい。そこで,図のような基本的なものを示しています。












心構え                           2012年1月24日

 月曜日のナイターはミニバスと,旭東中学校の合同練習の日です。
 今日は練習前に,練習に望む心構えについて話をしました。私の今のテーマは「心をどう作るか」ということ。ここがしっかりしていることが,とても大切だということ。しかも,この心の部分こそ,小さな時からしっかり種を植えて育てておくことだと思うようになってきました。だから,小学生も参加するナイターではいい機会だと考え,心構えについて話をしました。
 特に,3対3をするときに大切だからです。

①3対3をするときには,ただ練習をするのではなく,「絶対に勝つ」というつもりで始めること。 言い換えるとオフェンスなら,何が何でも点を取るつもりですること。ディフェンスなら,絶対に点を取られないつもりですること。そうすることでお互いに伸びる。


②頭をスポンジのように柔らかくして吸収すること。新しいことを教えたことや,ドリルのポイントを指示した内容を,意識して練習すると,それだけ上達が早い。
 上達するために練習するのだから,練習内容を吸収するため,脳みそを柔らかくする。

 旭東中学校の生徒も武士ジュニアの子どもたちも素直なので,この心構えの話は効果がありました。
 その後の5対5では,ボールのない4人の動きがよくなりました。また,ディフェンスもいつもよりボールに飛びついていたようです。
 何事も心構えが大切ということでしょう。 












ミニ練習会                         2012年1月22日

 1月21日(土)22日(日)の2日間で県新人大会のための岡山市練習会が行われました。2日間で3試合を行うことができました。
 武士ジュニアの成績は,西御南とF・ラビッツにダブルスコアぐらいで負け。清輝に勝ちの1勝2敗。今の力でできることはやっているというところでしょうか。 昨日は中学校の試合だったので,今日からの参加でした。昨日は大差で敗退だったと聞いたので,試合開始前に,こんな話をしました。
「小学校4年生でも5年生でも,中学生でも高校生でも,JBLの選手でも,NBAの選手でも,コートの上に立ったら,絶対に勝つというつもりでプレーすること。これは,年齢やスポーツの種類には関係ない。スポーツマンとはそういういうものだ。もし,チームに実力の差があって,試合に勝てない点差がついたとしても『このクォーターは勝つ』とか『このマークマンには勝つ』という風に,その場その場で,負けん気を出して試合に取り組むこと。意地を見せて試合をしないと,試合をする意味がない。」
 1試合目のF・ラビッツ戦は,前半はハートの入ったいい試合展開でした。特に1クォーターはよく攻め,よく守っていたといえると思います。
 後半,相手の長身プレーヤーを全く止められなくなり,集中力が切れて戦意喪失しました。プレスディフェンスにも全く運べなくなるなど情けない試合展開になってしまいました。
 2試合目の始まる前にもう一度,戦う姿勢について確認し,気持ちを入れて試合に臨ませました。
 この試合は,ルーズボールやリバウンドへの意欲,ドライブインの気持ちなど,1試合目よりかなり意識が高まっているのが分かりました。
 こういう展開を何度か経験し,中学校ぐらいからは自分で試合前に自分をインスパイア(鼓舞する)できるようにメンタルトレーニングができるようになってほしいと考えています。

















ウインターカップ2位リーグ                 2012年1月21日

 結果は2勝2敗の2位リーグ4位。全体で9位の成績。成績的に厳しいし,内容的にも満足のいくものではありませんでした。
 満足いかなかった内容とは,
①シュートが全く入らない。第2試合の桜ヶ丘中戦では12対10というロースコアになった。ひどい。
 ゴール下も,レイアップも,アウトサイドもすべて。ここまで入らないと,打つ手がない。4試合目でやっと入るようになった。

②ディフェンスがハードでない。ハーフゲームで5ファールまでしてよいルールなのだから,かなりハードディフェンスするように指示した。しかし,ファールさえできていない状態だった。

③1対1で攻めるべきチャンスに,練習してきたショートカットドライブの強気の攻めができていない。


 ミニバスだろうが,中学だろうが,JBLだろうが,NBAだろうが,コート上に立ったら,勝利のために全力を尽くす。それが,スポーツというものです。 
 応援にこられた保護者にも,こんなことではコーチとしても申し訳ない。









3対3②                          2012年1月19日

 3対3で始めに取り組むのは,スクリーンを使わない3対3です。つまり,パス&ラン(ギブ&ゴーというコーチもいる)をおもに使って攻めます。
始めは,スクリーンを使わない方が,動きが大きく思い切って動くことができます。おもに,次のことをねらいます。

①ハーフコートのオフェンスの約束を確認すること。
②ゴール下のスペースを上手に空けて,ゴールをドリブルやカットでアタックすること。
③インサイドの選手のポストアップとそこへのパスをうまくすること。
④アウトサイドのプレーヤーがインサイドのプレーヤーと合わせて動くと
⑤アウトサイドシュートのチャンスを見逃さず,シュートを打つこと。
⑥判断よく,ドライブインをねらうこと。

ハーフコートの約束事は徹底するのにとても時間がかかります。

前回まとめたように,今年は未経験者も多く,難しいスクリーンプレーを習得するにはまだまだといったところです。実態としては,じっくり,オフェンスの約束事を徹底したいところです。余りしつこくやり過ぎると,これもつまらないので,ほどほどにしています。しかし,少しずつ,オフェンスの約束事は増やしています。
 私の考える,ハーフコートでの約束は以下の通りです。

①パスを受けるために素早く動いてもらう。動いていないプレーヤーには不用意にパスしないこと。
②動いてもディフェンスにディナイされたときは,バックドアカットする。
③ボールをレシーブしたら,オフェンススタンスをとること。
 (オフェンススタンス=スリースレット・ポジション)
④インサイドプレーヤーはできるだけゴール近くで,フィジカルにプレーしてボールを受けるようにする。
⑤3人は5mの間隔を目安にスペーシングして動くようにする。
⑥パスはクイック(ノーモーション)でスピードのあるパスをする。
⑦パスをした後は,原則はゴールカットする。カッティングは,ダミー(見せかけ)でなくハードカットする。 
⑧常にゴールアタック(シュートやドライブ)を意識し,パスを最優先させない。
⑨ゴール近くで,オフェンス同士が重ならないよう優先順位を決める。
  aボールマンが最優先
  bポストマン
  c先に動いた方

  dボールサイド
⑩インサイドにドライブインでペネトレイトして行きづまったら,ピボット,またはドリブルアウェイする。 ジャンプパスしない。


ところで,3対3をするときのコーチングの注意点をまとめてみました。
結構,これが重要です。

①ナイスプレーはほめる。
②教え過ぎない。プレーを見て順番に1つずつ教える。
③ファンダメンタルをきちんを使えているか,評価する。
④約束事を確認する。
⑤プレーをプレーヤーに判断させる。(質問形式で確認する)
⑥3人の組み合わせはコーチが意図的に決める。


 ところで,何より重要なのは,プレーヤーが向上心を持って取り組むことです。上手になりたいと願い,新しく学ぶポイントを理解して獲得する意欲を持つことです。
 ルーズボールと同じで,意欲のある者にしか技術や知識は身につきません。









3対3①                          2012年1月18日

 今,旭東中学校の練習で重点的に取り組んでいるドリルが3対3です。3対3に取り組む理由。
1つ目の理由。個人技術をどこでどう使うかを学ぶため。
 未経験者や,試合に不慣れな選手が多い。そのため,今までファンダメンタルのドリルを徹底してきたのですが,それがゲームではなかなか生かされません。それは,プレーヤーが試合でファンダメンタルの技術をどう使うのか分からないからです。そのため,より実戦に近い形で練習させなければならないと考えました。しかし,5対5では,ボールに触れる回数が少なく,個人技術を生かす場面が多くありません。また,コーチの指導も5対5では行き届きません。そのため,3対3が最も適当であると判断しました。

2つ目の理由。動きのパターンを学ぶため。
 1対1や,2対2では,ゴールやボールだけを見て動くため,視野が限定されます。しかし,3対3になると,ボールから目を離して動く必要があります。ボールを持っていない者同士が協力してノーマークを作るためです。
 また,うまく攻めるために,スペーシング(コートの使い方)や3人の役割分担も自然と生まれてきます。つまり考えながらが動くとが必要になります。3対3は基本的な動きを学習するのに合理的なドリルだと考えます。

3つ目の理由。プレーヤー同士がコミュニケーションをとるため。
 声を出してコミュニケーションを問い合うことの大切さは機会あるたびに説いてきました。しかし,なかなか声が出ない。声を出さないために味方のボールをみすみす見殺しにする場面さえたびたびありました。「激怒・・・・」です。しかし,それでも,声が出ない。練習から声が出ないと,試合で急に声が出るものではありません。
そのためコミュにケーションの必然性とりながらオフェンスをする場面を作るための3対3です。

4つめの理由。チームディフェンスを学ぶため
 簡単なチームディフェンスを学ばせたい。しかし,今はそこまで欲張れません。もう少ししたら,きちんと教えたいと考えています。
 
 旭東中学は部員が20人を超えるため,1面の練習ではコートを下の図のように区切って使うことにしました。単純にハーフラインで区切るよりは,縦に長くなり,実戦に近い形で練習できます。ハーフラインで半分に切るより動きが多き使えて実戦的です。
 人数が少ないとき(15人以下)では,オールコートで交互に攻撃するやり方がドリルとして無駄がなく,コーチングしやすいやり方です。






NBA観戦記④                        2012年1月17日

 NBAを観戦して感じたことを追加でもうひとつ。
 NBAで人気がある理由。それは,地域密着のチームだからです。基本的に1都市1チームの原則でチームが運営されています。ロサンゼルスだけ,どういう訳かレイカーズとクリッパーズの2つが同居していますが,これは例外です。地元の市民がチームを熱狂的に応援するというのが,スタイルのようです。
 特に熱狂的なのは,オクラホマ,ボストン,ロサンゼルスのチームだと聞きました。
 地域密着だから,安定した人気が保てるのでしょう。大阪で阪神タイガースの人気が絶大なのと同じようなものでしょうか。ロサンゼルスでは,レイカーズは人気抜群で,コービー・ブライアントはヒーローでした。
 観客はうまいプレーを見に来るのというのもありますが,好きな選手を見に来るものです。地元の応援できる選手やチームがあれば,体育館に人は集まります。高校のウインターカップには入場制限になるほどの人が集まったことでも,そのことは証明されています。
 そう考えると,私は近い将来JBLは将来行き詰まると見ています。それは,地域密着でなく,人気の点で行き詰まると予測できるからです。
 先日行われた天皇杯をテレビで見て感じまた。天皇杯のベスト8はすべてJBLのチームでした。確かに,実力的に日本のバスケットボールをリードしているのはJBLです。しかし,JBLの選手のほとんどはプロ契約の選手です。だから,コロコロチームを移籍するようになっています。実際,昨年の優勝したアイシンから竹内選手がトヨタに,移籍しています。彼らはプロなのですから,条件のよいところへ移籍するのは当然です。
 しかし,チームはプロではありません。あくまで企業に所属するチームです。地域に密着してるわけではありません。こうなると応援するバスケファンは,選手を応援していいのか,チームを応援していいのか分からなくなります。これでは,応援のしがいがなくなります。
 そもそも,JBLは企業が出資していて,お客が入らなくても,テレビで放映しなくてもそれほど気にならないのでしょう。気になるのは,勝敗のみ。しかし,それではバスケットボール関係者としては困ります。メディアに載らなければ,普及しません。
 それなら,地域密着のbjリーグの方を応援したい気持ちになります。bjリーグには,沖縄チームに沖縄出身の並里選手がいたり,仙台チームに仙台高校出身の志村選手がいたりします。これが人気を呼び集客力を持ちます。
 今後,実力もJBLと差は次第に縮まってくると思います。ルールやゲームの運営のしかたもNBAを真似していて柔軟性があり,成功する可能性を感じます。
 実際,bjリーグはチーム数が次第に増えています。
 NBAでもサッカーでも野球でも,地域密着が成功の秘訣だと思います。
 私は,地域密着型という点で,JBLよりもbjリーグの方に将来性を感じます。














ミニのルール変更                      2012年1月16日

 前回,中学校のルール変更が,今の中学生の実態に合っているルールを無理に変更していると批判しました。
 ミニバスは真逆です。ミニバスは,子どもたちの実態を全く見ないで,いつまでも変更しない状態が続いています。3Pルールはすでに約25年も導入されていません。もうそろそろ子どもの実態に合わせてルールも変更していかないと,中学校以降の変更に子どもがついていけない。
 中学校が平成25年度から7号級のボールと6.75mの3Pラインがが採用されると,ボールの大きさ重さ,3Pの遠さにミニバス経験者の子どもはとても対応できない。「中1ギャップ」が起きるでしょう。
 中学校以降のことも考えて,中学校以降のルールにやや近づけておくべきだということです。 
 体格や瞬発力のある一部の選手は,中学校からの大きなボール,遠い3Pラインに対応はできると思います。しかし,大半の中学生は大きなボール,遠い3Pラインには対応できず,バスケの楽しさを損なうでしょう。
 ですから,ミニバスの時からある程度一般に近いルールにならしておくべきです。
 私の経験からいうと,260cmというリングの高さは,入門期から4年生ぐらいの時期の高さとして適当です。しかし,5・6年生にはやや低すぎます。260cmの高さだとゴール下付近のシュートが雑になります。きれいなシュートフォームのためには,できるだけ305cmに近い方がいい。
 実際に305cmのリングでやってみると分かりますが,子どもは305cmの高さには意外に簡単に慣れます。そして,ひじを伸ばして,リストのスナップを上手に効かせたシュートを打つようになります。
 そうはいっても,現在すべて小学校のリングは260cmです。リングの高さはとをどうするかということについては,簡単ではないでしょう。現実的には,私のチームのように,「5・6年生になったら,できるだけ305cmのリングで練習するのがいい」というところに落ち着くのかもしれません。
 その他のルールに関して考えてみます。4年生までのルールはかなりおおざっぱでもいいと思います。しかし,5・6年生のルールは一般に近いルールにするべきだと私は考えています。
 子どもたちの多くは中学校以上もバスケットボールを続けていきます。中学校でもスムーズにバスケットができるように整備しておくのが,ミニバス関係者の努めでしょう。
 具体的には,よりアップテンポになる一般のルールにあわせて,ミニのルールも変更すべき時期に来ていると思います。今のまま,ルール変更を先延ばしすれば,中学校以降のルールと違いがどんどん広がっていくばかりです。









中学のルール変更                      2012年1月15日

「ルール変更について,柔軟に」という考えを昨日書いたので,中学校とミニバスルール変更についての私の考えをまとめてみたいと思います。
 中学校のルールも,平成25年度から試合時間以外は一般ルールになることが決まっています。ボールも同じ大きさ,3Pの距離も一般と同じになります。そのため,1月のウィンターカップからコートデザインや,ボールの大きさなど変更のきかないもの以外は新ルールでやりました。
 主なルールの変更点以下のとおりです。

①バックパスバイオレーションが片足でなく,両足を超えないとフロントコートに入ったことにならない。
②制限区域内が台形から,長方形に変更
③3Pラインがリングから6.25mから6.75mと変更
④ノーチャージエリアの新設
⑤スローインラインの新設
⑥24秒ルールの変更。シュートクロックが13秒以下なら14秒までしか戻さない。
⑦ボールを7号球とする。


 この中には,当然のルール変更もあります。しかし,ボールの大きさと3Pの距離に関しては,異議ありです。
 まず,男子の場合,ボールを7号球で3Pを6.75mの距離にすると3Pシュートの確率は10%台になると予測しています。現行のルールでも,中学校の試合での3Pシュートの確率は25%程度です。ですから,新ルールになると3Pシュートの確率は20%をきるぐらいになるのではないかと予想しています。新ルールでは,中学生には3Pシュートは相当難しい技術となるでしょう。
 7号球のボールは,元々西洋人の大人の男性の手の大きさを想定してます。ですから,日本の中学生には当然大きすぎます。日本人の中学生には6号球ぐらいの大きさや重さがちょうどいいと経験的に感じます。
 7号球のボールでは大きさと重さのため,キャッチミスやボールハンドリングのミスも増えパスミスも増えるでしょう。また,シュート率も悪くなるため,ゾーンオフェンスは今まで以上に難しくなると思われます。3Pエリアの内側を守るゾーン・ディフェンスが戦術的に流行するのではないでしょうか。これでは,ミニバスと同様の現象が中学校でも起きることになります。
 ところで,アメリカの大学バスケットボール(NCAA)の3Pラインは数年前までリングから6.02mでかなり短かったのです。今でも6.32mとかなり短いです。しかも2mを超える大男がごろごろいるのにもかかわらず,ボールは7号球よりも小さいボールを使用しています。それは,やはりおもしろさを追求するためのアメリカ独自の柔軟性でしょう。
 なぜ,わざわざ中学生の実態を無視してバスケットをつまらなくするルール変更をするのか,私には理解できません。
 聞いたところでは,U16(16歳以下)の国際大会があるから,そのために合わせてルールを変更するのだとか。U16の国際大会は2年に1度しかありません。しかも出場するのは12人。しかも卒業した後の16歳です。そのために,中学全体を変更して,つまらなくしたのではマイナスが大きすぎます。
 私がここで意見を言っても,残念ながらルールが変わるはずはありません。
 しかし,平成25年からのルール変更は中学のバスケットをつまらなくすると予測します。












NBA観戦記③                        2012年1月14日

 NBAを観戦してもうひとつおもしろいと感じたこと。
 それはルールや運営に対する柔軟性です。善くも悪くバスケットボールの人気が高まることに関してどんどん取り入れていく先進性と柔軟性は抜群です。
 たとえば,コートぎりぎりまで観客が近寄って観戦しているのもNBAならではです。国内の大会では,どんな大会もコートサイドぎりぎりに観客が入って試合を観戦できることはありません。どこまでも観客を楽しませることに徹するサービス精神は大したものです。だからこそ,世界のバスケットボールをリードし続けたのではいでしょうか。それに,選手に何億円ものサラリーを払えるほどの人気があるのだと思います。 
 NBAは1946年に結成されましたが,記録を調べてみると,その時から人気があったわけではないようです。何度も人気が低迷し,経営危機に陥ったようです。もちろん,最大の功労者は,ウィル・トチェンバレンやカリーム・アブドゥル・ジャバー,マジック・ジョンソン,マイケルジョーダンなどのスーパースターたちです。
 しかし,もうひとつの功労者は,観客目線での柔軟な運営方針ではないかと思います。例えばルールをいかに観客がおもしろいと感じるかをいう視点で変更しています。
 具体的にいうと,24秒ルールや3Pルール,ノーチャージエリアなどです。これらはアップテンポで,どんどん1対1をするためにNBA独自ルールとして進化したものです。今では,国際ルールにも生かされています。
 また,バックボードが透明なのも,観客がどこからでも見えるように,透明に改良されたものです。いかに観客を大切にしてNBAが進化してきたかが分かります。 
 さて,このように見ると,日本国内のバスケットボール人気を高めるためにどうするかという点についてNBAの発展は参考になることはいろいろあるのではないでしょうか。
 まずは,国内でやりやすいようにある程度ルールは柔軟に考えてもいいのではないかと思います。方向はより人気の出るように,より将来性の高まるようにです。
ミニバスや中学校,高校までは国際試合はそれほどありません。
 まして,ミニバスは,国際試合は全くありません。ならば,ルールや運営方法についてもっと柔軟でいいと思います。
 NBAを例にとると,3Pの距離を一時期短くしたことがあります。しかし,それではおもしろくないということで,すぐに元に戻しました。良くも悪くも柔軟なのです。バスケットボールはそういう柔軟にして変化するスポーツだと考えています。
 日本も少し参考にしてはどうでしょうか。











NBA観戦記②                        2012年1月12日

 さて,NBAのプレーについて。
 25年前,NBAが日本でBS放送を始めた頃は,「120点とられても125点とって勝つ」みたいな,オフェンス主体の大味な試合が多かったように思います。
 しかし,近年のNBAを見ているとディフェンス中心の試合がぐっと増えてきました。得点も110点を超えることは少なくなってきました。80点台の試合も珍しくありません。NBAといえども,チャンピオンチームになるためには,ディフェンスが強いことが必須という意識が高まっているからでしょう。そのため,華やかなオフェンス重視より,勝利のためのディフェンス重視のチームが増えているのは確かです。
 実際にレイカーズの試合を観戦してみると,これまた驚きでした。ディフェンスでは「1点もやらない」という気迫のプレーをどの選手も徹底してやっていました。体と体がバンバンぶつかり合う音が観客席まで伝わり,勝利への執念はすごいものでした。
 開幕戦で対戦したシカゴ・ブルズもディフェンス重視のチームなので,激しいディフェンスのやり合いは見ごたえがありました。
 レイカーズはヘッドコーチがフィル・ジャクソンから,ディフェンスを重視するマイケル・ブラウンに交代したことも関係あるのかも知れません。しかし,ロックアウトが長く続いたため,チーム練習はほとんどできていないはずです。このディフェンスはレイカーズ本来のものでしょう。
これだけきっちり守ると,単純な1対1だけではノーマークにはなりません。かなり複雑なスクリーンをかけいて,戦術的にも高度なレベルだと感じました。
 一般には,NBAはショービジネス的要素が高く,派手な1対1中心と思われがちです。しかし,選手やコーチはレギュラーシーズンからすでに,チャンピオンを目指した厳しい戦いをしているのがよく分かりました。
 その他,オフェンスからディフェンスへの切り替えでは,かなりの高齢の選手でも必ずダッシュしてマークマンを捕まえていました。ダラダラと歩いている選手は見あたりません。コートでプレーしていた最高齢はフィッシャー選手で37才でしたが,プレーしている間は走り続けていました。
 世界最高レベルの中でプレーし続けるためには,一瞬もスキを作らずにプレーすることなのだと見せつけられました。
 NBA選手は高額の年俸をもらっているだけのことはある,トップレベルのスポーツ選手です。










NBA観戦記                         2012年1月11日

 年末にロサンゼルスまでNBAの開幕戦を見に行ってきました。ちょっとぜいたくな話ですが,10年間務めた理事長を務めた自分へのご褒美に思い切って行くことにしました。
 観戦したのは,ロサンゼルス・レイカーズのホームコート,「ステイプルズ・センター」です。NBAの中でも最も人気の高いレイカーズのホームコートに行って来ました。開幕戦のブルズ戦とジャズ戦の2試合を観戦しました。
 NBAのゲームはテレビでなら20年も前から何百試合も見てきました。しかし,生の試合を見るのは初めての経験です。そこで見たこと感じたことをまとめてみたと思います。
 NBAのゲームは12分×4=48分ですが,実際には2時間30分ほどの試合時間です。国内の一般の試合が1時間30分のほどなのに比べて相当長いです。しかし,観戦してみると,いろいろと観客を楽しませる工夫を凝らしてるため,最後まで飽きることはありません。レイカーズガールがチアーダンスを披露したり,ハーフタイムにショータイムがあったりと,プレー以外にも見所がたくさんです。プレーを見るだけでなく,雰囲気を楽しんでいる感じです。試合を見に行っているというよりも,お祭りを楽しみにいっているという感覚でしょうか。
 クリスマスホリデー期間ということもあったのかも知れませんが,19000人収容の体育館はほぼ満員。レイカーズ人気を知ることができました。
 スタジアムも観戦しやすい構造になっていて,収容人数が大きなスタジアムなのに,どこからでも試合がしっかり観戦できるようになっています。また,天井からつるされている大きなスクリーンがプレーを拡大してくれるので,リプレーもしっかり見えます。
 ステイプルズセンターは,同じNBAのLAクリッパーズとアイスホッケーのキングズの本拠地も兼ねています。この3チームで回り持ちで使っているので,ウンターシーズンは効率よく稼働していることになります。
 特に,NBA最高年俸をもらっているコビーブライアントは,街中あちらこちらにポスターや肖像画があり圧倒的な人気を感じせました。また,プレーにもカリスマ性がありまさにスーパースターです。コービーがプレーをするときは「MVP」の大合唱がスタンドから一斉に始まります。
 もちろん,テレビでおなじみの敵チームのフリースローには大ブーイングもあります。いろいろなコスチュームを着て踊っている人もいます。観客みんなで試合を楽しんでいる感じがします。 










負けず嫌い                         2012年1月10日

「勝ち負けにこだわらず」という言葉を,私が子どもの頃にはよく聞きました。ひと昔前は運動会や体育時間など,何かにつけてよくこの言葉を聞いたものです。しかし,この言葉は一応決まり文句みたいなもので,子どもだった私たちは誰も気にとめず,勝負に熱中していたように思います。
 いまだにもっともらしくこのせりふを口にする人がいますが,私は無意味だと思います。最近の子どもたちを見ると,いわれるまでもなく「勝ち負けにこだわらない」子どもが結構多いからです。負けても大して悔しくもない。スポーツに熱中しないしない子どもたちが,かなり増えてきました。こんな状態でさらにスポーツの本質に反するようなアドバイスをして意味があると思えないのです。
 子どもはもっと負け好き嫌いになって,勝ち負けにこだわった方がいい。私はそう思います。スポーツの本質を追究することは,子どもでも大人でも同じはずです。 
 最近の練習で感じたことです。旭東中学校も武士ジニアの子どもたちも素直で真面目な子どもたちです。たぶん,教室ではきっといい中学生,いい小学生がほとんどだろうと想像できます。だから,練習も怠けることはないし,コーチのアドバイスにも素直に聞いてやっています。
 しかし,食うか食われるかのコートの上では,素直さや真面目さだけでは足りません。「絶対に勝ってやる」という負けず嫌いの意地が必要です。それは「気迫」と言ったらいいでしょうか。そういうものが残念ながら今ひとつ感じられないのです。
 旭東中学校も武士ジュニアも目標は高く掲げています。しかし,目標を高く掲げるほどには,「絶対に勝ちたい」という気迫は強くない。まるで目標さえ作っておけば,自動的に目標達成できると勘違いしているかのようです。
 目標は努力して,何が何でも自分で勝ち取るものです。それは,小学生でも大人で同じことです。
 往年のスーパースター,マイケルジョーダンは,どんな小さな勝負事にもすごく勝ち負けにこだわったそうです。たとえトランプでも負けるのを絶対に嫌がったといいうことです。そんな負けず嫌いだから,バスケットボールでも徹底的に練習して,スーパースターになったのです。そして,大学でもNBAでもオリンピックでもチャンピオンになることができたのだと思います。彼は,大人になって急に負けず嫌いになったはずがない。子どもの時から負けず嫌いにきまっています。
 子どもは,成長期に,心から打ち込むものがあることは大切だと思うのです。それはスポーツでも勉強でもいいと思うのですが。とことん打ち込むことで得られるものは大きい。
 だからスポーツ選手は負けず嫌いであることが大切です。

 ただ,ジュニア期の指導者が扱っているのは心身がまだ未熟な子どもです。ですから周りの大人には「勝ち負けにこだわりすぎない」ようにする態度も時には必要です。それは,勝つことよりも勇気のいることかも知れません。その視点を具体的に持っておくべきだと思うのです。
 それは,どんなに重症患者を載せている救急車でも守るべき交通ルールがあるのと同じように,どんなに重要な試合であっても,やり過ぎてはならないことがあると思うのです。そのバランス感覚を指導者として持っておくべきです。スポーツだけで人格ができあがるわけではないからです。
 私が,ジュニア期の指導に必要なバランス感覚とは以下のようなものです。

 ①練習時間を多くしすぎない。効率よく練習する。
 ②ケガをしているのに無理にプレーをさせない。後に尾を引く無理をさせない。
 ③きちんと勉強をすることの重要性を説明し,勉強をするように指導する。
 ④心身が育つように,規則正しい生活をさせる。











OB会                          2012年1月4日

 明けまておめでとうございます。しばらくお休みしていましたが,またホームページを更新していきます。
 さて,1月2日に武士ジュニアと旭東中学校のOB会がありました。全員ではなく,23歳から20歳ぐらいの教え子たちです。ちょうど私が中学校を教え始めたときの生徒と言うことになります。
 23歳の学年は,初めて旭東中学校を教え始めた年は,岡山県大会は優勝しましたが,中国大会の予選リーグでまさかの逆転負けをし,全国大会を逃しました。私のベンチワークのミスで,子どもたちの努力を水の泡にしてしまったという,苦い記憶もあります。
 旭東中学校の他,隣の上南中学校に進んだ教え子たちも,ほとんどがOB会に元気な姿を見せてくれました。
 ひとりひとりの近況を報告してくれました。すでに就職して,仕事をがんばっている者。大学でバスケットを続けている者。専門学校や大学・大学院で将来の夢のために勉強している者。それぞれ一生懸命に進んでいる姿を見るのはなかなかいいものです。
 「ときどき,中学校やミニバスの練習に顔をのぞかせて,今ならいえることを,後輩たちに伝えて欲しい」と伝えておきました。
 子どもたちの成長した姿を見るOB会もいいものです。







年末年始の過ごし方                    2011年12月24日

 ミニバスや中学校のチームの中には,お盆の頃にはあまりお休みがないチームもあると思います。しかし,さすがに年末年始には休みがあるチームがほとんどでしょう。
 ところで,年末年始には帰省をしたり,親戚が集まったりして,生活リズムが大きく変わる場合が多いです。それに小学生や中学生にとって,魅力的なテレビ番組がこれでもかというぐらい連続し,テレビ付けの日々になりがちです。ですから,下手をすると年末年始の休みで体調ががたがたになってしまうこともあります。
 しかし,コートの上で試合をコントロールしないといけないプレーヤーが,体調もコントロールできないようでは,話になりません。(とは言っても,なかなか節制するというのは難しいことなんですけど)
 休みは休みで思い切り楽しめばよいのですが,メリハリのある過ごし方が必要だということです。 
 さて,武士ジュニアの子どもたちには昨日の練習の後,年末年始の過ごし方について,以下のように話をしました。

「よりよいプレーヤーになるために,休みの日に何をするかが大切である。しっかり自主練習するプレーヤーは伸びる。逆に何もしない,または,大してやらないプレーヤーは伸びない。みんなと一緒に全体練習するだけが練習ではない。個人でやる自主練習が伸びる秘訣である。そのために自由な練習時間が多い冬休みはチャンスである。次のことに気をつけてがんばろう。」

①大晦日ぐらいはいいとしても,夜ふかしをしない規則正しい生活をして,体調を整えること。それが風邪などの予防になる。

②年末年始は,「ドラえもんスペシャル」やら「ものまね王座」やら「なんとか特番」やら,だらだら見始めると,いくらでもテレビを見続ける。「まあこれぐらいいいいか」というだらしない生活をせず,自分で自分をコントロールするできる人間になること。

③1日最低30分は,自分でできるトレーニングを考えて,取り組むこと。何をするかは,自分で考える。何をしたらいいかは,自分で考える。何をするか考えることも大切なことである。やれば必ずうまくなる。

④中学校になったら,筋力トレーニングやランニングなど,体力がつくトレーニングも少しずつ取り入れるようになること。


ちなみに,トレーニングを1人でやるアイデアは,バスケットの本から見つけるといいです。おすすめはの本を紹介しておきます。「バスケットの書籍紹介」のコーナーで紹介しています。
1「バスケットボール 1人でもできるトレーニングブック」 鈴木和良 著
2「DVD コーディネーショントレーニング ミニバスケットボール」監修 日本コーディネーショントレーニング協会
3「スポーツ・コーディネーショントレーニング バスケットボール編」竹内敏康 著
「 EURO BasketballⅠ,Ⅱ」   トーステン・ロイブル 著

これらは,DVDつきなので,やり方も分かりやすくていいです。







P.D.C.A                          2011年12月19日


P.D.C.Aとはなんのことでしょうか。

P=Plan  プラン 計画をたてること
D=Do  ドゥ 計画に従って実行すること
C=Check チェック 上手くいったかどうか評価すること
A=Action アクション=改善して処置すること

 元々は品質管理をする事業所などが行っている作業手順のサイクルです。それが,企業や学校などでも広く活用されるようになりました。
 これは,考えて見るとスポーツの練習にも当てはまります。選手自身の上達には不可欠です。

P=(練習前に,特に身につけようと思うめあてを持って練習に取り組む)
D=(実際に練習をする)
C=(練習が終わった後に,めあて通りにいたかどうか,自分で評価する)
A=(次に練習で,上手くいかなかったことを修正して望む)


これらをうまくやるための補助として,練習ノートを選手には書かせています。また,週1回はバスケノートをチェックするようにしています。試合ノートも同様の目的です。

また,ひとつひとつのドリルでもP.D.C.Aは生かされます。

P=(ドリルの前にドリルのポイントを意識して,やり方をイメージする。)
D=(実際にドリルに取り組む)
C=(ドリル中のプレーについて自己評価したり,コーチに評価してもらう)
A=(修正してさらに取り組む)


 もちろん1日だけのP.D.C.Aのサイクルで上達するはずはありません。上達する様子を表す目盛りやデジタルカウンターありません。結果が目に見えるようにあるまでには,かなりの期間が必要なことが多いものです。教える方にも学ぶ方にも根気が必要です。
 それでも,何となく練習するよりは,P.D.C.Aのサイクルで取り組む方が遙かに上達は早いと考えています。少なくとも,意識的に練習に取り組め,向上心は高くなります。

 先日,旭東中学校は学芸館高校に練習にいかせていただきました。
 2対2の練習をしているときのことです。ゴール下でノーマークになった旭東中のガードのシュートを,後ろから高校生が見事にシュートブロックしました。シュートブロックされた中学生は「高校生相手だから仕方ないや」という表情で引き上げてきます。その様子を見て,私は彼を呼びつけてしかりました。
 彼の練習態度からはD(実行)はあるけれどもP(プレーへのめあて)もC(プレーへの反省)もA(失敗に対する改善)も見られないからです。
 「あの場面でどうすれば良かったか,考えろ。」
 しばらく考えた後,やっと「バックシュートです。」と答えました。
 その通り。しかし,それを試合では0.5秒で判断しなければなりません。
 練習は,失敗を繰り返し,よりよいものを身につけるためにあります。そして,きちんと反省し改善することで技能や判断力は伸びるのです。

 ところで,このP.D.C.Aサイクルはコーチにも必要な取り組みです。。
 短期(1日)中期(試合までの期間)長期(1シーズン)のそれぞれの期間でP.D.C.Aを繰り返します。コーチ自身も伸びなければ,チームの進化はないと思っています。












エリート教育                       2011年12月17日

 毎年,旭東中学校からジュニアオールスターの選手が選ばれます。今年もキャプテンが選ばれました。選ばれると12月からは3月末の交流戦まではチームから離れた活動が多くなります。
 さて,ジュニアオールスターでの活動は,県外での遠征が3~4回あり高いレベルの経験を積める貴重な場です。また,チームを越えた人間関係が作れることも貴重だと考えます。
 チーム意識を高めるために,バッグもジャージも特別な物をチームでそろえます。意識を高めるために,どの県でもやっていることではありますが,ひとつ間違えると「我々は特別なものの集まり」という鼻持ちならないエリート意識を持ちかねません。これは前回のコラムでも話題にしました。
 ですから私は,選抜された喜びのある素直な気持ちのある時にときに,毎年大体,次のように選手に指導します。

①ジュニアオールスターの活動には,強化費が使われる。強化費は選手一人一人の登録費から集めたお金である。そのお金を使わせてもらうのだから,「俺はうまいんだから選ばれて当然」ではなく,岡山県の中学生の代表として,恥ずかしくないプレーをしなければならない。

②ジュニアオールスターに選ばれた12人は周りの者から,それなりの目で見られる。当然,トップにふさわしいお手本となるプレーと態度をしなければならない。
 それは,ただ,試合のジニアオールスターの活動中だけにとどまらない。様々な場面でお手本となる責任がある。その場面とは。
  
  a ジュニアオールスターの活動中(当然)
  b 中学校のチームの活動中(チームメイトのリーダーシップがとれるようにする)
  c 中学生としての生活態度(「バスケットボール選手としてはうまいが,中学生としては態度が悪い」といわれるようでは,バスケットボールが悪者になる。手間暇かけてバスケットが悪者になっては何にもならない)

③この時点で選抜されたことが,高校でも選抜される指定席を手に入れたわけではない。せっかく良い経験をするのだから,もっと上手になる努力をすること。


 真のエリートとは,社会に貢献できる優秀な者のことを意味します。皆のお手本と目標となるように,自覚をもってがんばってほしいものです。













バスケットボールのメリット               2011年12月14日 

 先日,私の家に親しくしている先輩が訪ねてこられました。その先輩と夜遅くまでバスケットボールの話をして盛り上がりました。ミニバスの話,中学校のバスケの話,学校の話,子どもの話・・・・。
 中学校の先生されているその方の話の中に,こんな話がありました。
 
 中学生で部活動をせず,サッカーや野球のクラブチームに所属している生徒たちがいる。その生徒の学校での生活態度が良くない。彼らは特権意識を持っていて,教員の指導をなかなか聞き入れようとしない。中学校の教員の間では,サッカーや野球のクラブチームの評判は大変悪い。

 これと同じような話を,実は別の場面でも聞いたことがあります。もし,このホームページをサッカーや野球の関係者,特に中学生のクラブチームの関係者の方々が読んでいたら,統計的な事実でないのでそれをお断りしておきます。ただ,これかなり信頼できる中学校関係者の言葉です。少なくとも中学校の先生方の少なくない方がそう感じているということです。

 部活に入らず,クラブチームに所属している生徒はかなり体力的・技術に優れているということでしょう。スポーツにおいてのエリート意識を持っていて当然と言えば当然かもしれません。もしかしたら,プロを目指している生徒もいるのかもしれません。しかし,中学校生活で受け入れられないような態度になるエリート意識というのは,いかがなものかと感じます。いくら体力的・技術的に優れていても精神的に未熟な中学生ですから,技術指導と同時にきちんとした人間教育がクラブチームで必要です。
 もちろん,クラブチームできちんとした人間教育をしていても,今の中学生になかなか効果の上がる指導ができなかったのかもしれません。きちんと指導はしてあったにもかかわらず,成果が上がらなかったのだと思いたい。同じスポーツを教える立場の者としての考えです。
 この鼻持ちならないエリート意識は,何もサッカーや野球だけに限ったことではありません。
 バスケットボールの選手でも,選抜チームに入ったり,ちょったばかり大会でいい結果が出たりしたときに見受けられるものです。そんなとき,指導者が場をとらえて,よほどきちんと指導してやらなければなりません。そうでなければ,道を誤るとはいませんが,伸び悩むことはよくあります。
 どんな分野でも実力があればあるほど,責任が伴うのだという自覚を持つこと。実力が伴えば,あらゆる場面で人に見られているという自覚をもち,お手本となるような態度が必要だということ。さらにより実力をつけるために,真摯に学ぶ態度が必要であること。
 それらのことをきちんと指導者が子どもに分かるように教え導くのがジュニア期のコーチやチームの責任だと思います。
  
 さて,この話題について夜遅くまで話をする中で,さらにこんな話になりました。

 バスケットボールは野球やサッカーに比べるとお金になるスポーツではない。しかし,他のスポーツ比べると構成されている技術がとても多い。学ぶ要素はけた違いに多くて,おもしろさも多い。また,チームワークが必要な部分も多い。それだけに,チームに貢献することを教えることも競技を通して教えることができる。それが,バスケットボールをするメリットになる。「バスケットボールをしている子どもは,他の競技をしている子どもとは何か違う」そう周りの人に言われるようにしていくことが大切だ。バスケットボールをしていることが誇りになるようなコーチングをしていくべきである。

 まったくもって,近い将来,バスケットボールはそのような競技になって欲しいと願っています。

 ところで,昨日の武士ジュニアの練習のあと,ある6年生の保護者から,こんな話を聞きました。
 「最近,バスケットの話もよくしてくれるし,勉強もよく頑張るようになりました。学校の個人懇談で,何事もとても前向きだと担任の先生からほめられました。」
 もちろんすべての子どもが,こんなに上手くいっているはずはありません。また,
今の状態が,ずっと続くともいえません。しかし,単に競技のレベルが上がるだけでなく,前向きに生活できるようにと願って指導しているつもりです。
 子どもたちは,この先バスケットボールをずっと続けていくことはできません。私は,選手が競技から離れたそのときに,心と体に残っているものが本当に学んだことであり,教えたことだと思うのです。











お金の話                         2011年12月9日

 日本ハムのダルビッシュ投手が入札方式を利用して,大リーグに挑戦するそうです。野球に詳しくはないが,195cmの体格,球速150kmを楽に超え,防御率も毎年1点台。まさに日本一の投手です。
 真偽のほどは明らかではないですが,年俸15億円以下だと日本ハムに残留だとか。
 15億円?
 ちょうど今5年生の算数で「単位量当たりの考え」を教えています。そこで,子どもたちとこの年棒15億円について考えてみました。
 ダルビッシュ投手が大リーグに行ったとして,中4日のローテーションだと,1ヶ月に6回ぐらい登板の機会あることになります。 野球のシーズンは7ヶ月ぐらいですから,1シーズンで40回程度の登板のチャンスがあります。仮にその40回すべて100球を投げたとしても4000球を公式戦で投げることになります。
 
15億円÷4000=375000円
 
ダルビッシュ投手は勝っても負けても1球当たり,約38万円になります。
ちなみに,高校生がマクドナルドでアルバイトをすると,1時間当たり750円です。
 
38万円÷750=506.1(時間)  506÷8=63(日)
 
 150キロの速球はわずかに2秒でマウンドからキャッチャーに届きます。しかし,時給750円のアルバイトは1日8時間で63日間働いてやっと38万円稼げる計算です。

15億÷750=2000000(時間) 2000000÷8=250000=(日) 250000÷365=685(年)

 15億円稼ぐとなると,なんと685年間も休みなく働く計算です。鎌倉時代の蒙古襲来から今までずっと働かないといけないことになりますね。勤労意欲なくします。とほほです。
 ところで,NBA選手の中にも年俸15億円以上もらっている選手は,実はかなりいます。たぶん15名は超えているはずです。最高年棒はレイカーズのコービー・ブライアントで2400万ドル。広告などの副収入も入れると5000万ドルを超えるそうです。NBAは1チームの人数が野球に比べると少ないので,給料も高額になりやすいのです。
 しかし,アメリカのある雑誌で読んだのですが,それだけのお金をもらっていても,NBAの選手は引退する頃には約半数の選手は破産するそうです。つまり,浪費癖がついて,いくら年棒をもらってもそれ以上に使い,引退する頃には借金だらけになるそうなのです。もちろん,手堅く事業を広げて成功する選手もいるのですが。
 お金はあるに越したことはないのですが,お金が人の幸福を決定する最大の条件ではないということです。
















バスケットボールの本を買おう               2011年12月3日

 今日,少し時間があったので岡山駅近くにあるジュンク堂書店にいきました。私は書籍の数が圧倒的に多いので,駅前のジュンク堂が好きです。特にスポーツ関係の書籍は充実しています。小さな本屋さんまるまる一軒分ぐらいの本がスポーツコーナーにそろっていて,うれしくなります。ただ,ちょっと我が家から遠いのが悲しい。
 書籍が多いのは,野球,サッカー,バスケットボール,テニス,バレー,陸上という順番でした。まあ,野球とサッカーはダントツに多いです。競技人口の順番というところでしょう。
 バスケットボールのコーナーをひととおり見まわして,新しく出版されていた3冊を買いました。そのほかの本は,ほとんど自分で持っている本ばかりでした。我ながらバスケットボールオタクだなあと思います。
 ところで,バスケットボールマガジン社から出版されていた「バスケットボールクリニック」という指導者向けの月刊誌が廃刊になったのをご存じでしょうか。結局売れなくなったからでしょうか。私は毎月購読していたのですが。
 バスケットボールの本は結構出版されています。中には内容的にいまひとつと思う本もあります。しかし,ざっと立ち読みして,役に立つなと思う所がほんのひとつでもあれば,私は迷わず買うことにしています。どうせ読むんだったら,書いてくれた人のために買ってあげようと思うのです。それに,1人でも買えば,バスケットボールの本のコーナーが広がることに貢献できるでしょう。これもひとつのバスケットボールへの投資だと考えることにしています。
 書店にあるバスケットボールの本がすべていいとは言いません。しかし,どの本にも役に立つところが1つや2つは必ずあります。そう思えば,1冊1000円~1500円程度の出費はコーチをしているものとしてそれほど痛くない。
「身銭を切らないと勉強にはならない」が私の信条です。














NBA開幕とメディア                   2011年12月2日

 NBAの選手側とオーナー側の話し合いがこじれにこじれ,結局年末まで今年の開幕が遅れるらしいです。何でも12月25日が開幕日になったとか。
 地上放送にしろ,衛星放送にしろ,とにかくバスケットボールで映像が流れるのは今やNBAぐらいしかないので開幕が待ち遠しいところです。選手側でも,オーナー側でも,どっちが折れてくれてもいいから,早く開幕して欲しい。金持ち同士のけんかのように遠く離れた私には感じられていました。
 それにしても,サッカーや野球には勝てないにしても,バスケットボールの競技人口はかなり多いことは実感できます。失礼ながら中学男子バレー部は今やかなり競技人口は減っているはずです。しかし,現在,世界バレーはゴールデンタイムに地上波で堂々と放映されています。卓球だって柔道だってラグビーだって,遙かにバスケットボールより競技人口は少ないはずです。しかし,どう見てもテレビや新聞に取り上げられている頻度はバスケットボールより多い。
 どうなっているのでしょうか。というか,バスケットボールは何でこんなにメディアに冷たくされるのでしょうか。
 以前わたしは,山陽新聞の記者に「どう見てもバスケットボールの扱いが小さい。新聞という公共性のあるメディアとして平等性に欠けるのではないか。」と批判したことがあります。その時の回答は,「新聞も商売です。スポンサーがよろこぶ記事を載せます」とのこと。
 「バスケットボールの番組は視聴率が採れない」と言う話はテレビ局関係者に聞いたことがあります。これはテレビ局のジンクスらしいです。しかし,失礼ながら私に言わせれば,日本のテレビ局の人たちが,バスケットボールという速い展開のスポーツに慣れていないことが大きい。だから,おもしろいバスケットボール番組が作れていない。NBAやNCAAの放送と比べると分かりますが,日本のテレビ局のバスケットボール中継とは全然おもしろさが違います。プレーの質の違いを差し引いても,おもしろさを引き出す演出効果が違うのです。例を挙げると,プレーが続いているのに,平気でシュートのリプレイを流すようなことを日本ではやってしまします。そして,次のビッグプレーが消えてしまい,興ざめすることもしばしばです。
 バスケットボールのアナウンサーも慣れている人は少ないですよね。野球なら上手なアナウンサーはいくらでもいるのに。
 また,漫画「スラムダンク」の作者,井上雄彦氏がこんなことを語っていました。「スラムダンク」の連載を始めるとき,編集者は「バスケットボールを題材にすると,はやらないからやめた方がいい」と決めつけたそうです。それも,今からすると単なる偏見だったといえます。バスケットボールを題材にした漫画は,その後もかなりありました。
 これらの話をまとめると,新聞やテレビなどマスコミ関係者の多くがバスケットボールのことを知らない。または,「ルールのややこしいスポーツだな。」みたいな偏見を持っている。そのため,新聞やテレビのメディアには,バスケットボールは商売にならないという思い込みがあるのではないでしょうか。
 解決策として提案したいのは,日本バスケットボール協会が,メディア戦略を積極的に切り込んでいくということです。「黙って待っていれば,新聞やテレビが取材に来て取り上げてくれて,番組を作ってくれる」そんなはずがないのです。ある程度のお金とテレビ番組作りのアイデアを出して,メディアに露出するための戦略を練る必要があると考えます。そういう素材をバスケットはいくつか持っていると思うのです。
 たとえば,五十嵐圭とか田臥勇太とかをバスケットボール協会の宣伝大使して,積極的にメディアに露出させる方法をとるのです。
 また,かなりの運営費を使っても中学やミニバスの全国大会の決勝戦をテレビ放映させるような努力をなんとか仕組んでいく努力が必要だと思うのです。投資が利潤を生むという考え方です。
 ところで,岡山県ミニバス連盟は山陽放送で交歓大会のテレビ放映を8年間続けてきました。岡山県のバスケットボール関係者ならご存じのとおりです。
 ここに詳しくはいえませんが,岡山県ミニ連盟はテレビ放映のために運営費を出費もしています。
 しかし,今年度,スポンサーだったハウス食品が撤退することで,この放送存続のピンチを迎えました。バスケットボールが不人気とかいうことがスポンサー撤退の理由ではありません。誤解のないように。それでも,山陽放送と協議を重ね1時間枠の番組を30分枠に縮小して継続することができました。これは,山陽放送の努力によるところが大きい。普通なら放送打ち切りでしょう。現在,新たなスポンサーを山陽放送と協力して模索しているところです。
 この経験からいえることは,きちんと熱意を持って事に当たれば,テレビ局も熱意を持って対応してくださるということです。ローカル局だろうと全国局だろうと人間が作るのだから同じではないでしょうか。ですから,日本協会も広報担当がしっかりとして,年始の天皇杯ぐらい全国ネットのゴールデンタイムで放映されるぐらいになるように営業努力をしていただきたいものです。放映されるのはNHKばかりというのも寂しいものがあります。
 バレーや卓球など,競技人口が少ないにもかかわらず,ゴールデンタイムに地上波で放映しています。これにはそれぞれの協会がスポンサー集めなどかなりの営業努力をしているはずです。新聞やテレビも含めて,日本バスケットボール協会もこれからは,気合いを入れてメディア戦略を立てて本腰を入れてやってほしいものです。
 高校のインターハイ,ウインターカップ,インカレ,国体,JBL,国際交流試合。テレビ放映して欲しい試合はたくさんあります。何とかして欲しい。
 このホームページを見ている方は,何らかの形で日本協会に選手登録やコーチ登録,審判登録をしている方が多いはずです。つまり,日本バスケットボール協会への出資者ですから,意見を言う権利はあるはずです。
 多くの競技人口がいるのに,今のままのマイナースポーツでいいはずがありません。







合同練習の効果                       2011年12月1日

 ミニバスケットボールの選手権大会が終わると,ミニバスの選手たちは土日は旭東中の練習に参加させてもらいます。これは,全国大会の代表権を得たかどうかに関係なく,毎年この時期からやっていることです。
 理由はいくつかあります。
 
 1 中学校への準備をする。ボールやルールに慣れる。
 2 通学との合同練習でスピードや当たりの強さに慣れる。
 3 高いレベルでやることで,意識を高める。

 まず,中学校とミニバス両方を指導して思うのは,まず,バックパスルールと8秒ルールに早くなじませる必要があるということです。
 特にバックパスルールはプレーの習慣にかかわることです。ミニバスの経験者は習慣的にハーフラインを鈍感にとらえていて,なかなかバックパスルールに慣れてくれません。
 それ以外にも,現在のミニバスのルールがあまりに古く,中学以降とのルールが開きすぎています。ですから,中学生のルールにはできるだけ早くなれた方がよいというのが私の考えです。選手権大会が終わったあたりが,中学校のルールを習い始めるちょうどいい時期だと私は思います。
 また,ルール以外の面で考えると,ゴールの高さやコートの違い,ボールの大きさなどにどう慣れるかという問題があります。武士ジュニアの場合,日頃の練習から305cmのゴールで練習しているので,ゴールは高くなっても問題ありません。しかし,多くのミニバス選手は260cmから305cmへの移行はかなり戸惑うはずです。私の経験では,260cmのミニバスのリングだけでプレーしてきた選手は,シュートフォームを多少改造する必要があります。
 武士ジュニアのように全国大会に出場するチームが,中学校のルールやプレーになれるとミニバスのプレーに困ると思われるかもしれません。しかし,「大は小を兼ねる」という言葉があります。中学生と一緒に合同練習を重ねて全国大会に出場したことが過去に何度かあります。しかし,中学と合同練習を重ねても,ミニバスのプレーに戸惑っている様子は今までもありませんでした。
 それより大きな効果が期待できるのは,スピードや当たりの強さで鍛えられることです。何より,中学生とやることで意識レベルが高くなることです。選手権大会までは合同練習といっても,ミニバスが中学生に胸を借りるという感じです。それはそれで大いに意味があります。しかし,選手権大会以降は,中学生の中に混じって同じレベルでやれます。
 実際,中学生のルール,中学生のボールで合同練習を何度かやってみると,ミニバスの子どもたちの雰囲気が変化し始めました。意識の高まりが起こってきた感じています。
 実はこれこそが一番大切なことです。













当たりの強いプレーを目指して③              2011年11月30日

3  触れあいを想定したシュートドリル
(1)レイアップドリル-ダミーアタック
 シュートの直前に触れあいがあることもしばしばあります。シュートの直前で触れあいがあると,触れあったことで集中力を保つのは相当難しいことです。しかし,その難しいことにあえてチャレンジするのがこのドリルです。触れあいを言い訳にせず,最後の最後までゴールにボールをねじ込むような集中力を持ち続けること,少々の接触ではバランスを持ち直してシュートを打ち切るバランス感覚を練習することがねらいです。

(2)パワーレイアップ-ダミーアタック
 ゴール下で,接触があることをはじめから想定して,体でガードして両足で踏み切ってシュートを打つようにするシュート。フォワードやセンターは必ず身につけて欲しい技術です。 ディフェンスから逃げるようにするのでなく,体を預けるようにいて,シュートする手は,ブロックされないようにディフェンスから離すのがコツです。
 
(3)ハイポスト1対1
 いろいろなテーマでこの1対1はできると思います。しかし,ここでのテーマは接触に強いオフェンスプレーをするということです。ですから,いくつか約束事を決めておきます。
 ①オフェンスは必ずレシーブしたらオフェンススタンスをとること
 ②ショートカットドライブをしてドリブルは1つか2つでディフィンスをやぶること。
 ③オフェンスはドリブルチェンジやステップでディフェンスをかわしてシュートを打つのでなく,できるだけ,最初の1歩でディフェンスを破ってレイアップシュートする。
 ④シュートが落ちたら,どちらかがリバウンドをとるところまで続ける。

4 フットワークや体幹トレーニング
 接触に強い体作り。なんといっても,接触プレーはやはり体がしっかりしている方が,けがも少なくていいに決まっています。
 中学生になったら,トレーナーの指導のもと,自分の体重を負荷にした体幹トレーニングなどを中心に筋力づくりに取り組みます。
 多くの中学校は毎日体育館が使えることはないと思います。旭東中学校も体育館が使えない日は,体育館の周りをランニングしたり体幹を鍛えるトレーニングをしたりします。
 外部コーチの私は,トレーニングには基本的にほとんど関わっていないので詳しく紹介することはできません。トレーナーや顧問の先生の指導の下,かなり厳しいトレーニングに取り組んでいます。
 そのお陰で,毎年フットワークだけでなく,上半身,体幹もかなり鍛えられているようです。













当たりに強いプレーを目指して②              2011年11月29日

 身体接触のプレーから逃げず,あたりの強いプレーをどのように指導するかという視点で私が考えていることをまとめます。
 現在,旭東中学校と武士ジュニアで取り組んでいることでもあります。

1 スリースレットポジション(=「オフェンススタンス」と簡単に私のチームでは呼んでいます。)
 どんなに激しく動いてボールをレシーブしても,ゴールに正対してオフェンススタンスをとること。これが,あたりの強いプレーにも耐えられる第1条件だと思います。
 オフェンススタンスは,当たりの強いプレーのためだけではなく,トラベリングを防ぐためや,素早く動作するためや,ディフェンスにボールを奪われないようにするために,最優先する技術だと考えています。
 オフェンススタンスをきっちり作ることは,簡単そうで実にむずかしいものです。
 そのため,旭東中学校でも武士ジュニアでも,練習の始まりに何種類かのドリルで,かなりの時間を割いて練習しています。どんなスポーツでも最初の構えは大切です。
 ですから,つま先から,指先まで細かく指導しています。しかし,意識しないで練習している選手はいつまでたってもいい加減にしか身につきません。「何のために,どこに気をつけて練習するのか」これを常に意識するかしないかで,結果は大きく変わります。
 オフェンススタンスについては,近いうちに話題にしたいと思います。

2 ショートカットドライブ
 この言葉は,私が考えました。ショートカットとは近道のことです。
 多くの選手は,ディフェンスがいると触れあいを避けて,遠回りをしてゴールをねらおうとします。しかし,せっかくディフェンスを抜いても遠回りをしたのでは,内側にいるディフェンスが先回りをすれば追いついてしまいます。また,遠回りになることで,ヘルプディフェンスに守られることもあります。
 ですから,触れあいを恐れず,ゴールに直線的に最短距離の近道をドライブインするのがいいのです。このゴールに対して直線的なドライブインを「ショートカットドライブ」と私のチームでは呼んでいます。
 ショートカットでドライブインすれば,当然,ディフェンスとの触れあいが生まれます。その触れあいに対して負けない体勢,バランス感覚を育成することが次のドリルの狙いです。
 
 ショーカットドライブ・ドリル オープンステップ クロスオーバーステップ
    ☆ビデオは後日アップします。
 
 日本バスケットボール協会の「H22全国バスケットボールコーチクリニック」のDVDを見られた方はご存じかもしれません。女子ジュニア専任コーチ萩原美樹子氏が,ビデオの中でドライブインの1歩目について次のように語っていました。

「遠回りのドライブでなく,触れあいを恐れずに一歩目で破るドリブルは,ジュニアの時に身につける技術だと思います。大人になってからでは,簡単には身につきません。私にこの技術があれば,アメリカでもっと活躍できたはずです。」
 
 日本協会のDVDでは,コーンは使用していませんでした。しかし,遠回りしないに 目安としてコーンを置きました。コーンとディフェンスとの間に1歩目のステップがいくように指導します。



  










交通事故とバスケットボール                2011年11月26日

 交差点で自動車同士が交通事故をした時,過失の割合に応じて,損害額を負担することになります。たとえば,Aの方が前方不注意で交差点に進入したためにBとぶつかったとします。その場合,Aに過失が大きいので,損害の負担もAが大きいことなります。たぶんこの場合,7対3とか8対2とかでAとBが負担を分け合うことになるのが普通でしょう。これは,車の運転をする人なら常識です。
 しかし,バスケットボールとなるとこの常識は全く当てはまりません。何のことかというと,オフェンスとディフェンスのファールの判定の話です。
 バスケットの場合,理不尽なくらいオフェンスに優遇なルールにしてあります。オフェンスとディフェンスが接触事故を起こした場合,ほとんどの場合,ディフェンスのファールをとられるようになっています。接触の責任は,交通事故の時と同様,オフェンスにもディフェンスにもあるのですが,オフェンスの責任を問われることは限定されています。
 一方,ディフェンスの方は,特にシュート時ではわずかな接触でさえ,その責任をすべてをとらされます。
 もっと理不尽なのは,明らかにオフェンスが悪いのに,とりあえずディフェンスのファールと判定されてしてしまうことも結構あります。それは,確率的にオフェンスファールより,はるかにディフェンスファールの方が多い。だから,どちらのファールか分からない曖昧な接触は,とりあえずディフェンスの責任ににしておけば無難だろうという心理が,審判に働くからだろうと推察されます。
 さて,今回問題にしたいのは,審判の判定についてではありません。
 話題の一つ目は,なぜこんなにオフェンス有利にしてあるかという点です。
 これは,バスケットボールという競技がアメリカというエンターテイメントの国で発展したことがその理由です。常にお客さんに楽しんでもらうことを第一の視点にしてルール改正がなされてきました。観客は,オフェンスがガンガン攻めるアップテンポのバスケットを楽しみたいわけです。そのためにはどこまでもオフェンス有利なルールにしておく必要があるのです。一般ルールで本年度から新しく導入されたルールでは,ドライブインで突っ込んいっても,ゴール下付近でチャージングにならないエリア(ノーチャージエリア)が作られました。ますます,オフェンスに有利なルールに進化しているのです。このルールは,中学校にも近いうちに導入されるでしょう。
 まとめると,バスケットボールは大体9対1ぐらいの割合でオフェンス有利だと思っていいのではないでしょうか。実際,オフェンスファールとディフェンスファールの割合はそんなものだと思います。
 話題の2つめ。そんなにオフェンスに有利なら接触を恐れずどんどん切れ組んでいく技術を鍛えることが大切だということです。しかし,日本人は体格的に接触を嫌うプレーヤーが多いように思います。しかし,小学生,中学生の時から,ルール上許される接触を積極的に教えるべきだと思うのです。どうすればファールにならず,なおかつ安全でバランスが崩れない接触プレーができるかという技術をおしえるかということです。
 小学生や中学生ですから危険なプレーは避けるべきです。また,ディフェンスをかわして抜き去るプレーも当然練習するべきです。たとえば,ドリブルチェンジやチェンジオブペースなどはそのための技術です。しかし,バスケットボールという狭いコートで10人が激しく動くという競技の特性上,接触を避けるだけでは限界があります。接触に強いことも大切な要素です。
 どうすれば接触に強いプレーができるかということについて,次回は,実際のドリルで探っていきます。









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