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トレーナーtrainer

井上敦 トレーナーのプロフィール

 
1984年生まれ。理学療法士として岡山市内の病院に勤務。学生トレーナーとしてスポーツ現場での活動(研修)を開始し、2007年10月より旭東中学校でのコンディショニングを担当。

トレーナーの仕事

 旭東中学校は,中学校としては珍しく,専属のトレーナーがチームを見てくれています。
 主にやってもらっていることは次の5つ
@体づくりのためのトレーニング
Aけがをしたときの救急処置
Bけがから回復するときのリハビリメニューの指導
C試合の時のアップ指導
D試合中と大会期間中の体調管理
 これらのことについて専門的な知識を持つのはとても難しい。はっきり言って,無理です。きちんとやろうとすればやはり専門家に任せるしかない。
 バスケットボールのように激しいスポーツで,成長期の中学生なら専門知識を持ったトレーナーは必ず必要であると考えます。
 中学校でもやっと試合中にトレーナーがベンチに入れるようになりました。
 今後は井上トレーナーから,様々な情報を発信していく予定です。

オスグッド・シュラッター病                 2011年9月15日

@オスグッド病とは 
 バスケットボールでは繰り返されるダッシュ,ジャンプ,ストップなどの動作により,太ももの前側にある大腿四頭筋という筋肉を繰り返し使っています。この大腿四頭筋は膝のお皿(膝蓋骨)に付着し,さらには膝のお皿の下(脛骨粗面)に付着しています。この筋肉を使うことによって,お皿の下の付着部には繰り返し引っ張られる力が加わります。成長期には大腿四頭筋が付着するこの骨の部分は柔らかく,引っ張られる力によって骨がどんどん出っ張ってきます。重症例になるとこの部分の骨が剥がれてしまうこともあります。強い力で引っ張られた骨は炎症を起こすため,痛みの原因となります。特に気をつけなければいけないのは,成長速度が速くなる時期で,男子では11歳ごろ,女子では10歳ごろです。この期間には骨の成長スピードに筋肉やそこに繋がる腱の成長が追いつかず,その結果柔軟性が低下してしまいます。その一方で,チームの中心選手として運動の強度や量が求められると使いすぎて症状が出現すると考えられます。




A治療
 オスグッド病(症候群)の治療は,最終的に骨化(骨が硬くなる)が完成するまでは保存療法(手術しない)が原則です。成長軟骨の損傷であることを考えれば,組織の修復に必要な3〜6週に渡ってスポーツ活動,運動量を制限する必要があります。
 重要なことは,いかに発症・再発させないかということになります。重要な点は3つ。1つめは患部の圧痛(触って痛いか)。自分で触って痛みを確認すること。2つめは大腿四頭筋の柔軟性。運動前後や寝る前のストレッチを欠かさないこと。3つめは成長速度の計測。1ヶ月で1cm以上身長が伸びている時には特に注意が必要で,運動量をコントロールしなければいけません。
 保存的治療では,運動前のストレッチと運動後のアイシングを徹底すること。焦って競技復帰を急がないことが重要です。成長期では走ったりジャンプしたり以外にテクニックを身につけることも非常に重要です。骨の出っ張りが大きくなったり,骨が剥がれてしまうと,成長が止まって骨が硬くなったあとも症状が残ることがあります。みんなと同じ練習ができない期間はとてもストレスが溜まってしまいますが,する事が無いわけではありません。





試合での食事のとり方を考えよう               2011年8月4日

今回は試合前日、試合当日の食事について考えてみます。

@試合前日の食事
(メニューの例)ご飯、パスタ、うどん、パンなどの炭水化物を中心に食べる。デザートはバナナとオレンジ、グレープフルーツなど。(ジュースでも可)

 食事の話の前に、試合前日には軽めの運動することで適度に疲労し眠りやすい環境を整えておきます(旭東中ではコーチがトレーニングメニューを考慮してくれているので問題ないでしょう)。さらに前日には大事な仕事があります。それは、体の中に沢山のエネルギーを蓄えておくということです。専門的にはグリコーゲンローディング法といいます。これは、筋肉の中に沢山の栄養を保存しておき、運動中(プレー中)にスタミナが切れないようエネルギーを貯めておく方法です。原始的〜法と呼ばれた方法は数週間前から一度炭水化物を食べない生活をし、体内(筋内)のグリコーゲンを枯渇(空にすること)させておいて、直前(試合前日など)に大量の炭水化物を食べることで行う方法です。この方法は、体が日一日と成長する中学生には向かないため、お勧めするのは急速グリコーゲンローディング法という方法です。方法は簡単。夕食を炭水化物多めのメニューにして、デザートに柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ等)を食べることでエネルギーとなる炭水化物(グリコーゲン)の分解をクエン酸の作用で妨げるという方法です。

 A試合当日の朝食
(メニュー例)梅干おにぎり、チーズサンド、バターサンド、柑桔系ジュースなど

 
試合当日の朝食は試合開始3時間前までに済ませるのが鉄則です。
 
また、メニューは試合前日と同様と考えてください。試合前、当日には体を作るためではなく、試合に備えてどれだけエネルギーを貯めておけるか、この1点にかかっています。 試合や遠征のため出発が早い場合には、朝食を用意しておいてバスの中で食べるのがベスト。試合から逆算して食事タイムを決めてあげるのも一つの方法です。
 
パンではお腹が空いてしまう場合も多いので、腹持ちがいいご飯の方がいいでしょう。お勧めは梅干のおにぎり。米の炭水化物と梅干のクエン酸の組み合わせ。
 
パンの場合は、チーズ入りのサンドウィッチやバターサンド。チーズやバターは脂肪の中でも分解が早くエネルギーになりやすいからです。パンなら良いって言われました!と菓子パン(特に糖分の高い、砂糖を沢山使ったもの)ばかりでは一次的に血糖値が上がり、元気は出ますが、その後に疲労感・倦怠感などの低血糖症状が現れ、正常な食欲を邪魔してしまい、必要な栄養補給が行えないため主食には向かないと考えます。
 
食事の量ですが、体の大きさや体重により一概に決められませんが、普段食べている量は最低限必要です。目安ですが、おにぎり・パンなら最低2つは必要です。
 
できればこれに柑橘類系のジュースとチーズなどの乳製品(脂肪分)を少量。朝から?と思うような量ですが、試合前には最低限必要なエネルギーを摂る必要があります。
 
 
 
余談ですが、食事タイムが終われば移動中にはビデオを見るのも一つの方法です。観るものとしては、競技に関するものがよいと思います。対戦相手の試合や、NBAなんかでも構わないと思います。これは、試合に対するモチベーションを上げるためで、サイキングアップと言われるものです。

どうしても移動中には遠足気分になる人、とにかく寝るだけの人など、試合に対する準備が出来ていない選手もいるので(特にジュニア期では)。

 

B一日練習、練習試合
 
トレーニング(練習や練習試合など)が長時間になる場合には、食事は不足したエネルギーをその都度補給してやる作業となります。
 
この場合は食事摂取回数(食べる回数)を5回程度に設定するとよいと思います。朝食、昼食、夕食に加え、試合間、練習間で補食を摂る必要があります。
 
タイミングは、その日のスケジュールにもよるので、あらかじめスタッフが決めた方がわかりやすいかもしれません。
 
補食についてはそれほど時間を要するものではないので、試合間や着換えの合間、長時間の練習では時間で決める方がいいでしょう。例えば9時〜16時までの予定なら、10時半と14時の食事間の間に補食時間を設定するなど。食べるものですが、このとき食べる物もやはり炭水化物(ブドウ糖)です。トレーニングで失ったエネルギー分を補給するためです。
 
補食では、エネルギーになりやすいパン、カステラ、バナナ、ゼリーなど食べるのに時間がかからず、分解にも時間がかからないものがよいでしょう。少量ずつこまめに摂取することで消化器(胃や腸)に負担をかけず、エネルギーの枯渇(エネルギーが空になる)を防ぎます。

 
旭東中学校では補食についていくつか取り決めをしています。

補食(おやつ)の約束

@ご飯、パン、麺など炭水化物に限る
A炭水化物を優先しゼリー類は補助とする
Bお菓子や柑桔系以外のジュース(炭酸類)は避ける。これにはきちんと理由もあります。

     a エネルギー補給のため炭水化物を食べるため。
    b あくまで栄養摂取は精製度が低いものを優先するべきであり、できるだけ食品から摂取す     るべきだから。
    c 嗜好品(お楽しみのためのもの)を食べることで、必要なエネルギーの摂取の邪魔をする     から。

  以上@〜Bは最低限、必ず守る約束事とします。

 


動画資料の追加                      2011年7月18日

講習会で紹介した動画資料の追加です。

動画資料
1 試合前のアップ@             ネズミのしっぽ   小学校体育でも効果抜群 紅白に分かれてお尻につけたタオルを取り合うゲーム。
2 試合前のアップA             リレー      人数によってチーム数は適宜変化させる。盛り上がること必至
3 けがをしているときのトレーニング@    チャリこぎ
4 けがをしているときのトレーニングA    SLR A
5 けがをしているときのトレーニングB    リバースSLR
6 けがをしているときのトレーニングC    リバースSLRA
7 けがをしているときのトレーニングD    V字腹筋
   

講習会の資料の追加                     2011年7月15日

 7月9日(土)のミニ連盟の講習会で紹介した動画資料が準備できたのでアップロードします。
 参考にして下さい。 

動画資料
1 試合前のアップ@              タテ鬼ごっこ
2 試合前のアップA アップ場所がとれないとき クイックフット
3 けがをしている時のトレーニング@      SLR
4 けがをしているときのトレーニングA     プッシュアップナロー
5 けがをしているときのトレーニングB     フロントブリッジ
6 けがをしているときのトレーニングC     サイドレイズ


講習会の資料(H23年7月9日)              2011年7月11日

 岡山県ミニ連盟の理事会で開催した医科学講習会「多夏場のコンディショニング」の資料を掲載します。
 PDFとパワーポイントの両方のファイルを掲載しておきます。
 なお,講習会で紹介した,試合でのアップドリルの動画はもうしばらくお待ちください。

 @夏場のコンディショニング PDF
 A夏場のコンディショニング パワーポイント



トレーナーからの情報

1 試験期間中の自主トレーニングの仕方   試験期間中もこのメニューに従って自主トレーニングをしよう。
2 柔軟性トレーニングの重要性       柔軟性をつけることでけがを防止し,幅広いプレーを身につけよう。
3 食事の大切さ              食べることが,勝つことにつながる。
4 ウォーミングアップとクールダウンをしよう いいかげんいしていないか。心と体を盛り上げ,疲れを残さない。