タイムアウトについて考える

タイムアウトについて考える
2020年2月14日
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ミニバスでは本年度より、各クォーターに1回ずつ取ることができるようになりました。
指導者の皆さんは、どのようなタイミングでタイムアウトを取っていますか?今回は、タイムアウトを取るタイミングと、どんな時にタイムアウトを取ると良いのかを説明していきます。
 

試合の流れが悪い時

バスケでは、対戦相手のチームに連続してシュートを決められて失点していまう時に、流れが悪いという言い方をします。相手に気持ち良く速攻を繰り返されたり、外からのシュートがズバズバ入りはじめた時は、一度空気を変えるためにタイムアウトを取りましょう。
取るタイミングを、見計らっていると取り返せない程の点を一気に取られてしまうことがあるので、注意しましょう。
流れが悪い時にタイムアウトを取ることで、こちらに流れが来る時もあるので、コーチになりたての方や、いつ取ればいいかわからない方はこのタイミングで取ることをお勧めします。
 

選手を休ませる時

ミニバスのタイムアウトは45秒しかありませんので、ゆっくり休むことはできませんが水分補給をする時間はあります。また体力がない選手が多い場合(本当は練習中に体力トレーニングしないとですが)は、座らせることで少しだけ足を休またり、呼吸を整えることができます。
 

マークマンがはっきりしない時

ミニバスあるあるですが、試合開始直後に誰が何番をマークしているのか、コートにいる選手が全くわかっていなかったり、コーチが指示をしてマークマンを決めたものの、想像以上にうまく守れない時に、マークの変更する時に取ります。開始、数秒で取ったりすることもあります。
 

セットプレーをしたい時

マイボールでフロントコートのエンドスローイン時や、オールコートマンツーをされている時に、1プレーだけセットプレーをして、そこで点を取りに行く時です。1点差で負けてる時や、どうしても2点取りたい時に使うと良いです。
 

流血やケガをした時

ルール上、流血した選手は試合に出られません。昨年までは、流血やケガをした時にはレフリータイム(選手の回復を待つ時間)が確保できたのですが、今年から15秒以内にメンバーチェンジしなければならないと変更になったため、タイムアウトを取って、その間に止血をしたり痛みが引くことを待ったりできます。
 
一般的には、このような理由でタイムアウトを取りますが、ここからはちょっとしたテクニックを紹介します。
 

相手ベンチがめっちゃ怒ってる時

これは、相手チームの選手にはかわいそうかもしれませんが、自分の思い通りにいかない時に、指導者は選手に向かって「何で止められないんだ!」と選手にゲキを飛ばします。
感情だけでベンチに座ってる指導者によくありがちですが、そんな指導者が対戦相手の時は、感情的になっている時に取ると、相手ベンチのモチベーションをさらに下がります。
これは、ベンチワークができてない指導者に、もっと選手にわかりやすく指示を出してあげてほしいという意味も込めて、タイムアウトを取ったりします。
 

勝ちを確定させる時

絶対負けられない試合の時は、4クォーターの残り1分くらいで10点差くらいの時に、そのまま勝って終わる可能性が100%に近くても、タイムアウトを取ります。
理由は、自チームの選手を冷静にさせたり、試合時間と点数をチーム全体で確認する時間にもなりますし、相手チームの指導者や選手に「残り1分で10点はさすがにキツイな」と思わせる時間にもなるからです。
流れを切らないと、1分で10点差を追いつかれることもあるので、手堅く勝利したい時は有効です。
 
まとめると、いろんなタイムアウトの使い方があるということや、タイムアウト次第で戦況を変えることも十分できるということです。
そして、タイムアウトを取るということは、相手チームにも同じ時間があるということになるので、ベンチにいる指導者は常に頭をフル回転させて、自チーム側に有利になるタイムアウトを取ることが求められます。
また、長くミニバスに携わる指導者は何をしてくるかわからないので、コート内の戦況や相手ベンチの様子も、常に伺うことも重要だと考えます。
タイムアウトは、とても重要でいろんな使い方があるということですね。ぜひチームを勝利へと導いてあげてください。

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