ミニバスでゾーンディフェンスが禁止と、高校バスケへの影響

ミニバスでゾーンディフェンスが禁止と、高校バスケへの影響
2020年3月3日
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ミニバスでゾーンディフェンスが禁止になってから、3.4年がたちましたが高校バスケに影響が出てきています。
がマンツーマンしかできないことで起きること、ゾーンをしたことがない子が高校生になると起きる現実をお話します。

そもそもゾーンが何かを知らないで育つ

まずは、「ゾーンって何?」となります。理由は、ミニバスも中学の指導者も一切教えていないからです。
オールコートで行う「ゾーンプレス」やハーフコートで行う「ボックスワン」など、言ってもわからない状態にあるのです。
今の小学生が思うゾーンというのは、ディフェンスの時に「ボールだけしか見ないこと」や「自分がマークする人がボールを持った時に、1.5m以上離れてディフェンスする」ことであると習っています。

何のためにするかわからない

バスケのディフェンスには、大きくわけてマンツーマンとゾーンディフェンスの2つがありますが、相手チームのオフェンスの能力に合わせて、どちらのディフェンスを採用するかコーチが決めています。
またマンツーマンでは、オールコートマンツーマン、ハーフコートマンツーマンと分けられますし、ゾーンでは、2-3(ツースリー)や1-3-1(ワンスリーワン)など、さまざまなカタチがあります。
ディフェンスも、マンツーマンにしたりゾーンにしたりしながら変化をさせて相手を困らせるというのも狙いです。野球で例えると、ストレートの後に変化球みたいな感じです。

オフェンスの時に攻められない

ゾーンを知らずに高校生になると、今まで一度もされたことないのないディフェンスをされるので、当然ですが選手は混乱します。ゾーンディフェンスの仕組みがわかるまで、オフェンスでドリブルもパスもうまくいかないことになります。
昨年のウィンターカップでも優勝した福岡第一高校のゾーンプレス(2-2-1)は、どのチームもトッパすることができなかったのも印象的でした。

空間をつかえない

ゾーンディフェンスは、「空間を守る」ものになるので、オフェンスには「空間把握能力」が必要になってきます。カンタンにいうと、どこに出せばパスが通るかを判断する力のことです。
この力を小学生から中学生までの間に、きたえられないことは、ゾーンをされてしまうと手も足も出ないという状態になってしまうということです。

さいごに

ゾーン禁止は、日本全国で統一されているので高校生になれば「ゾーンの壁」にぶつかってしまう子もいるかもしれません。しかし、それでは高校生になった時に不安ですよね。
次回は、ゾーンのくずし方と高校生までにできる訓練(練習)を紹介します。

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