ミニバスの選手もやっている。ゼロステップについてルールも含めて解説。

ミニバスの選手もやっている。ゼロステップについてルールも含めて解説。
PR
みなさんはゼロステップという言葉を聞いたことがありますか?僕も、この言葉をはじめて聞いたのは約3年前です。今は、バスケにかかわるほとんどの人が聞いたことがあると思います。
子どもがミニバスをはじめたけど、初耳だ!という方や、いまだによく理解できない方にゼロステップを解説していきます。

ゼロステップとはどんなステップ?

ゼロステップとは、1歩目をゼロ歩目、2歩目を1歩目、3歩目を2歩目とカウントすることです。結果、3歩までいけるステップのことをさします。
ちゃんと説明すると「意味不明」です。わかりやすく説明すると、動きの中での3歩あるいてしまったのは、OKにしましょうというルールです。
たとえば、NBAの選手がダンクシュートをする時は、よく見ると3歩いってますし、シューターが得意とする「ステップバック」というプレーも、3歩ふんでいます。

取り入れたキッカケ

2016年のリオ五輪の試合の時に、マニュアルに忠実な審判が、ワンマン速攻(ボールを持った人がコートにいる選手全員をおいて、リングにむかう速攻)でダンクシュートをした時に、トラベリングをとりあげることが多発してしまい、選手も観客もバスケを楽しめない事例がおこりました。
ふつうにレイアップシュートで確実に点を取るのもいいけど、みんなダンクみたいし、観客も盛り上がるよね?ダンクこそバスケのダイゴミの一つでもあるのに、トラベリングになり点も入らなければ、だれもダンクしなくなってしまいます。
これをキッカケに世界全体で、ゼロステップを取り入れて、基準をあわせようということになりました。

いつからミニバスでOKになったのか

3年前からです。ミニバスのようにルールをしっかり教えるという環境では、その選手が将来ルールで困らないためにも、3歩いったものには、必ずトラベリングをとっていました。

ミニバスの試合で使っている選手はいるのか

だんだん増えてきています。今は、YouTubeやインスタグラムなどで、NBABリーグの試合が観られるので、低学年の子でもステップバックをしたりしています。小学生の吸収力は本当にすごいです。

ゼロステップに対する審判の考え方

僕も審判をしますが、ゼロステップかトラベリングかの判断はとてもムズカシイです。
ただ一つルールブックに書いてある「あきらかに」という言葉があるので、見ていても「わからない時は、トラベリングとして取り上げないこと」があんもくのルールになっています。これから審判をする方は「あきらか」であるかどうかをポイントにしてみると、とてもやりやすくなります。
あとは、最近はだいぶ減りましたが、ごくまれに、ゼロステップを知らない審判がいて、その時は全部トラベリングにされてしまうので、ご注意ください。

さいごに

ゼロステップがルールに入ったことで、ステップの幅が大きく広がりました。そして、ミニバスに入って本当に良かったと思うことは、試合中に審判がピッピっとトラベリングをとりまくるということが減ったことです。
子どもは2歩しかいってないつもりでも、3歩いってしまっている子も過去にもたくさんいましたし、動きの中で2歩で止まることは、足にも大きなフタンがかかります。
今後、ゼロステップがなくなることは高い確率でないので、ゼロステップもふくめて、これからもルールの勉強を続けていきましょう。

今日はこんな記事も読まれています