ミニバスのコミッショナーについて、詳しく解説します。

ミニバスのコミッショナーについて、詳しく解説します。
2020年2月13日
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今回はミニバスの公式戦で、かならず立っている黄色と赤のハタを持ったコミッショナーについて詳しく解説していきます。

コミッショナーとは?

前記事でも、軽く説明しましたがミニバスで【ゾーンディフェンスが禁止】になったため、マンツーマンディフェンスをしているかどうか確認する役割が必要ということで、試合中に全都道府県で、配置されるようになりました。

黄色と赤のハタの使い方

コミッショナーが、「ゾーンしている」と判断した場合、まずは注意として黄色のハタを上げます。そして、マッチアップ(自分のマークにつくこと)をしていない選手を、ベンチに伝えます。黄色のハタを上げているのに、ゾーンディフェンスをやめなかったり、マッチアップしていないときは、赤のハタをあげて【警告】となり、笛やブザーをならし試合を止めて、そのチームの選手と指導者に指導が入ります。

2回目の赤のハタあがったとき

コミッショナーから警告を受けたのに、またマッチアップをしていなかったり、ゾーンをしているときは、赤のハタは試合の中で上がりつづけます。
2回目以降も、試合を止めてさっきと同じように、選手と指導者に指導が入りますが、コミッショナーからの指導が終わったあとに、ゾーンをされたオフェンスが不利であったこと、ディフェンスがマンツーマンをしていなかったということで、ゾーンをされた側のチームにフリースローが1本与えられます。

この時、リバウンドはどちらのチームも入りません。

コミッショナーの権利

コミッショナーは、ボールがコート内にあって時間が流れているシーンでも赤旗をあげてプレーを止めることができます。よくあるのが、ゾーンディフェンスをしていたチームがディフェンスに成功してボールを取った瞬間、ブザーや笛を鳴らしてプレーを止めます。
攻守が切りかわった瞬間です。そのあと、リバウンドなしのフリースローを1本打たせたら、コミッショナーが笛を鳴らして止めた時に、ボールを持っていたチームが、ラインの一番近いところから、スローインではじまります。

赤のハタがあがった時のよび方

マンツーマンペナルティといいます。(ファウルとは別あつかいになります)
スコアシートには、コーチのわくのところに「M1」と書きます。ミニバスでは、1回目の警告はスコアシートに記入はせずに、2回目から「M1」となります。3回目があがった時は「M2」、4回目は「M3」となります。ミニバスでは、計4回の赤のハタがあがったら、コーチは退場となります。
そして、2回目以降の赤のハタがあがるたびに、はさみ込みで相手にフリースローが1本与えられます。

コミッショナーのヘイガイ

盛り上がっている試合が冷めてしまう。これは、本当にあるあるです。負けてるチームはボールを取りに行くことに、必死になるのは当たり前ですが、マンツーマンチェックシート(下に貼り付けておきます)に当てはまると赤のハタがあがってしまうため、ベンチも保護者席も観客も、盛り上がりがピークのときに、プレーが止められて指導が入るため、試合の流れがとぎれて、シーンとした状態になります。
また、この制度を知らない方は何が起きたのかわからないため、さめてしてしまうケースが多くあります。
ほかにも、今のミニバスをしている子たちが、高校からゾーンプレスに対応できないという問題点もあります。ゾーンされないということは、ゾーンに慣れないということ。高校生になって、トツゼンされても対応できない選手もいるようです。これには、さすがに高校の先生方も困っているそうです。

コミッショナーの問題点

コミッショナーには、審判のように資格やランクの制度がありません。なので、個人の力量でされているケースがほとんどです。最終的には、マンツーマンチェックシートに当てはまるかどうかになるのですが、ルールブックもないため、何が正しくてマチガイなのかは、ホームページで確認して、自分で勉強してください。といったスタンスになっています。かなりグレーですね。

カップ戦と公式戦での、コミッショナー

カップ戦では、コミッショナーは立たないことがほとんどです。公式戦は必ず立つというルールがあります。カップ戦のときは、大会要項に「ゾーンディフェンスは禁止、ただしコミッショナーは配置しない」と書かれていることが多いです。

審判はどうすればいいのか?

審判は、試合を成立させる役割があるため、コミッショナーの役割はできません。審判は審判の役割を、コミッショナーはコミッショナーの役割をしましょう。

そのうちなくなる?

コミッショナーは、指導者のフタンも増えますし、基準が人によって変わります。何より、バスケはマンツーマンをしたりゾーンをしたりと、ディフェンスのやり方を変えて相手をまどわせたり、いかにして点を取らせないか考えさせるスポーツです。
マンツーマンをすれば、個人スキルもあがると思いますが、ゾーン禁止については、賛成派と反対派で分かれている現状です。現場にいる感じでは、ゾーン禁止反対派、コミッショナーいらないという方が多いです。
 

さいごに

デジタイマーがなかった時代(25年以上前)に、30秒オーバータイムをお知らせするために使った黄色と赤のハタが、今の時代になって使うことになるとは、だれも思わなかったでしょう。そもそも、大人の事情で子どもつめ込みすぎだし、コミッショナーについては「プレイヤーズファースト」になっているのかギモンです。
指導者が教えるのもゲンカイがあるので、そろそろなくなってほしいというのがホンネです。子どもが楽しくバスケができる環境を作るのが、僕たち大人の仕事ですからね。
マンツーマンコミッショナーチェック表

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