テクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルの違いを簡単に

テクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルの違いを簡単に
2020年6月21日
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ミニバスの審判をはじめたばかりの方によく聞かれるのが、「テクニカルファウル(テクニカル)とアンスポーツマンライクファウル(アンスポ)の違いは何か?」ということです。
長くバスケにたずさわっている人ならすぐに答えられるのかもしれませんが、今回は、テクニカルとアンスポの違いを簡単に説明します。

テクニカルファウルとは

テクニカルは、「接触」のない悪質な言動や振る舞いによって取り上げられるファウルのことです。
例えば、
・ボールを床にたたきつける
・審判に暴言をはく
・レイアップシュートされる時に、床をバーンってする
・シュートを打つときに「わ!」とデカい声を出してジャマする
・自チームの決めたシュートを故意にはじいて、リスタートを遅らせる
など、たくさんあります。ミニバスでは、一発でテクニカルにならないことが多いですが、公式戦であれば取り上げられやすくなるでしょう。審判への暴言などは、指導者の聞こえないところで言われる場合があるため、審判が選手を指導者のところまで連れていき、「警告」をすると良いです。子どもなので、知らなかったということもあるはずです。

アンスポとは

アンスポは、「接触」のある悪質なファウルです。例えば、
・相手のユニフォームをつかむ
・足をわざと引っかける
・ボールではなく、強く人にあたりにいく
などです。4クォーターの残り2分を切ってからのオフボールでのファウルもアンスポになりますが、基本はスポーツマンらしくない接触のあるファウルだと覚えておくと良いでしょう。

基準を決めるのはだれ?

その時の審判の判断になります。ある人は取り上げても、ある人は取り上げないなどわかれると思いますが、バスケットのプレーとして適切か、やられた側に影響がどの程度あるかなどを判断して、笛を鳴らすケースが多いでしょう。

テクニカルの処理

はさみこみで、フリースローをリバウンドなしのワンショット与えられますが、次の始まりは、テクニカルファウル起きたときに、ボールを保持していたチームからのスタートになります。

アンスポの処理

ツーショットをリバウンドなしで与える。打ち終わったら、ファウルされたチームがT.Oの反対側のセンターラインの延長上から、スローインで再開する。

アンスポかどうか迷ったら

もう一人の審判と、いったん相談して取り上げるのがベストです。ステージにいる指導者に相談しないこと。相方の審判が見てなかった場合でも、2人または3人で話し合っている姿が、試合を観ている側に対して説得力が増します。
個人の主観だけで取り上げると、「どこがアンスポなの?」と怒るベンチもいます。審判2人、もしくは3人でアンスポと判断したなら、ベンチはなにも言えないでしょう。

まとめると

テクニカルやアンスポは、試合をしていればおこることもあります。また、成長段階の小学生がバスケを続けていくうえで、中学生、高校生になった時に、困らないように取り上げることも優しさだと考えます。
これまで、テクニカルと思ったけど、アンスポと思ったけど処理の仕方がわからなかったという理由で、取り上げられなかった方はぜひ参考にしてください。

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