自慢話はNG。指導者は、過去の栄光を引きずらないこと

自慢話はNG。指導者は、過去の栄光を引きずらないこと
2020年6月20日
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僕のまわりにも「これだけの結果を残した」と自分で言いふらしている指導者がいますが、とても残念な気持ちになります。
確かに、指導者として結果を残したことは素晴らしいのですが、その背景には「優秀な選手」と、「選手や指導者を全力でサポートしてくれた保護者」なしには語れないからです。今回は、指導者は過去の栄光を引きずらない方がいい理由をお話します。

過去を引きずる落とし穴

過去を引きずっている指導者は「自分はすごいオーラ」がハンパじゃないです。もちろん、全国大会に出場したり、地方大会まで出場することは、とてもすごいことですし、尊敬に値しますが、それを日常やベンチでの態度に出してしまっては、「調子に乗っている」「態度がデカい」など指導者からだけではなく、自チームの保護者や他チームの保護者からみても印象が悪いです。

すごいと思っていても冷める

やはり、全国大会に出場させることはすごいことで、それを言われなくても知っている指導者も、声には出さずに一目置いていますが、こちらから聞いてもいないのに「全国に行った時の話」をやり始めたり、上から目線で話をしてくると、尊敬の気持ちが冷めます。

他人から聞いた方が、印象が良い

「能ある鷹は爪を隠す」というように、才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしません。よって、「あの人は指導者として優れている」と他チームの指導者から聞いた方が、数倍尊敬できます。
全国大会のことは、聞かれたら答える程度でそれ以外は、自分から出場したことは言う必要はないでしょう。

現役の保護者が不満を持つ

今の保護者からすれば、自チームの過去の実績よりも、これからわが子に実績を作ってほしいと思っているため、過去の栄光にひたっていると不満がたまります。「過去のことは過去のこと」として、現役の保護者は、今のあなたの指導を評価しています。
過去にそれだけの実績が残せたならば、どんなメンバーであれ、「結果を出してくれる指導者」と思われます。子どもや保護者の期待を裏切ってはいけません。今いるメンバーで最高の結果を出すことが、実績のある指導者の役割なのです。

さいごに

僕の知り合いでも、「全国大会出場」を目標として、それが達成されて燃え尽きてしまい指導者を辞めた方が何人かいます。バスケを教えることに、たけている指導者は、そのまま残ってほしいものですが、過去の栄光にひたって、いつまでも自慢したり、今指導者している子どもたちに文句を言うのであれば、あなたが残した結果は、あなたの実力ではなく「選手や保護者に恵まれていたこと」が確定するでしょう。
選手にとって、大事なのは【今】です。みなさんも、自分の過去の成績にとらわれることなく、今いる選手を一番に考えてあげられる指導者になりましょう。

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