すぐ泣く子どもの対処法

すぐ泣く子どもの対処法
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ミニバスでも、人との接触がある以上、転んだり、頭を打ったり、足をひねったりしますが、びっくりするくらい泣いても、1分後にはなにごともなかったかのようにプレイする子もいます。もっと言うと、たいしたことがなくても、大泣きして止まらない子もいたりします。そんな子たちが、泣かないための対処法を3つ教えます。

1.「痛かったねー」と言わない

ミニバスなので、小学1年生から6年生までチームに在籍していますが、学年が下がるにつれて涙しやすいです。どの学年でも共通して言えることは、子どもは「痛みに共感すると泣いてしまう」ということです。

そして、「痛かったね」という言葉は、たいして痛くなかったものも、とても痛かったことに変える力もあります。保護者から「痛くない!大丈夫!」と前向きな声も、試合中に聞こえてきますが、痛みを増してしまう言葉は、避けた方が良いでしょう。

2.チラッと見て、大丈夫そうだったら知らんぷり

試合中でも練習中でも、転倒した子に構うから、ちょっとぶつかっただけなのに、とても痛そうな空気を出す子に構うから、泣いてしまうパターンがよくあります。小学生の場合、コケた人、ぶつかられた人は、「こんなふうになった僕かわいそう」という思考になり、そこから追い討ちで「大丈夫?」と、たくさんの保護者が必要以上に集まるから、その結果、涙することにつながります。

僕は、バスケは転んだりぶつかったりは普通だと考えるし、その都度、涙されても困るので、1分から5分もしたら治りそうなものに関しては、見てないフリをしています。だれも見てくれていないので、子どもも泣いても意味がないことに気づくし、それくらいで泣かれたら、同じチームメイトもすぐ泣く選手が増えます。

3.「なにがあったのか?」を聞く

子どもが練習中に転倒した場合、「どうして転んだの?」とすぐに聞く。「引っかかりました」と返答がある。「引っかかったんだね」と答える。続けて「練習できる?」と聞く。「できる」と答えると、それで終わり。会話の中に、痛みへの同情、必要以上に心配する言葉を使わずに会話をする。ついでに、「コケると痛いから、次は気をつけてね」なんて言葉をかけると「はい」と言って、泣かずに済みます。

さいごに

子どもがすぐ泣く原因として、育った環境もあるでしょうが、大人の対応の仕方がポイントだと考えます。心配すればするほど、声をかけてあげればあげるほど、「僕はかわいそうな人なんだ」と子どもに思わせてしまうと、涙が出る仕組みになっていることに気づきました。

泣いてる子に「泣くな!」というのは、時すでに遅く、泣く前の対処の仕方次第で子どもは泣きません。「とあるコーチはスパルタだなー」と思われた方もいるかもしれませんが、事あるごとに泣かれては、チームの雰囲気も下がってしまうので、心配することは大切ですが、泣いても良いことは一つもないと思っています。

ちなみに、たいしたことのない痛みやケガで泣くことは自分のチームで禁止にしていますが、試合終了後の「うれし泣き」「悔し泣き」は認めています。うれしくて泣く、悔しくて泣くは、それだけ頑張った証(あかし)。そんな時は、子どもと一緒に泣きましょう。

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