子どもへの正しい質問の仕方「なんで?」はダメ?

子どもへの正しい質問の仕方「なんで?」はダメ?
2020年2月27日
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ミニバスでは、練習中や試合中に子どもに質問する指導者も多いかと思いますが、子ども達にとって、とても答えにくい質問の仕方があります。今回は、間違った質問の仕方、正しい質問の仕方を解説していきます。

「なんで?」はダメ

みなさんは、①「なんでシュート打たないの?」とか②「なんでファウルするの?」と「なんで?」という言葉を、何度も使っていませんか?
指導者がよく使う「なんで?」ですが、あまり良い質問の仕方ではありません。なぜなら、「なんで?」に対する質問の答えは、ほとんどの場合は実力不足やサボりの場合が多いからです。
①の場合は、返ってくる答えとしては、「空いてることに気づかなかったから」とか「決める自信がなかったから」となりそうですが、そんなことを指導者に言えるはずがありません。
②は「ボールだけさわるつもりだったけど、相手の手を叩いてしまった」という理由しか思い浮かばないため、その質問をされた子どもは、ダマッてしまいます。

「何?」に置き換えると良い

試合中、指導者からのムダな質問は、子どものやる気をそぐだけですし、意味のない質問はやめていきたいところですが、「何がしたかったのか?」は、指導者として聞いた方が良いと考えています。
例えば、ファウルが起こった後、
コーチ「何がしたかったの?」
選手「取れそうだったので手を出しました」
コーチ「チームファウル4回だから無理しなくていいよ。気持ちわかるけど笑」
選手「わかりました笑」
と会話が成立します。
これが「なんで?」なると
コーチ「なんでファウルするの?」
選手「…(やばい。怒られてる)」
コーチ「チームファウル4回だから、フリースローになってしまったじゃん!」
選手「…(そこまで見てなかったな)」
と、なるわけです。
この例を見てあなたはどう思いますか?
何がしたかったかがわかれば、指導者もより的確なアドバイスができるようになりますし、これからどんな指示をしなければならないかが、明確になっていきます。

試合中に

「なんでシュートうたないのか!?」
「なんでミスするんだ!?」
という質問や問いかけは、選手にとって【不要】と言っていいでしょう。
「何がしたかったのか」その「何が」をできるようになるために指導者は、選手のために、どのような指導ができるかを考えることで、はじめて指導者としての価値があるのではないのかと考えます。
これから、子どもに質問する時は「何がしたいの?」「何がしたかったの?」と聞いてあげてください。けっこう答えてくれます。
と言いながらも、熱くなると「なんで?」を連発してしまう僕ですが、大人の皆さんも、ちょっとずつ無くしていく努力をしていきましょう。

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