子どもがユニフォームを忘れた。あなたは、その子を試合に出しますか?

子どもがユニフォームを忘れた。あなたは、その子を試合に出しますか?
2020年6月25日
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練習試合や、カップ戦、公式戦に関わらず、ごくまれに試合会場に到着して、「ユニフォーム忘れました」と言いにくる子どもがいますが、その子が普段からフルで試合に出場させている選手だった場合、あなたならどうしますか?今回は、ユニフォームを忘れた時の対処法と、そこで何を教えてあげられるか解説します。

公式戦の場合は、試合に出場できない

当たり前ですが、全国大会につながる公式戦の場合などは、事前に背番号と名前をエントリーし提出しているため、空いてるユニフォームを渡しても試合に出場させることができません。

ユニフォームが必要なカップ戦の場合はどうする?

僕は出しません。とだけ先に言っておきます。ユニフォームは、代えのないものです。そこで、空いている番号を渡して試合に出場させれば、いつも通り試合はできるかもしれませんが、その行為は果たして【これからの】その子のためになるでしょうか?
忘れたことが、ウッカリやたまたまだったとしても、そこでその子に違うユニフォームを渡して救済したとしても、今後の人生で、ユニフォームを忘れた経験は活かされるのでしょうか。

時と場合、部員の数にもよる

今は、リバーシブルで自分の背番号を持って試合にのぞむチームも増えましたが、基本的にバスケのユニフォームは、4番から18番まであります。
部員が15人以上いる場合は、基本的にはすべての選手にユニフォームが振り分けられますが、たとえば試合に出場しないであろう18番をつけた低学年の子のユニフォームをその時だけ借りて、出場させようとするのはいかがなものかと思います。
18番をつけた低学年は、何も悪いことをしていないし、大人の勝手な事情で「今日だけ貸してね」に納得できるでしょうか?低学年の選手も自分の背番号に愛着とプライドを持ち、同じチームの一員として試合にのぞんでいます。ユニフォームをその時だけ借りて、低学年の気持ちを傷つけてしまうのであれば、忘れた人間に貸す理由がありません。

さいごに

僕のチームでも、年に2回くらいはユニフォームを忘れる選手がいますが、その場合はその日は見学、試合会場が近ければ取りに帰らせます。理由は、大事なことは試合に勝つことだけではなくて、「準備」はバスケをする上でも、今後の人生においても、とても大切なことだからです。
「なんで忘れたんだ!」「君は何しに来たんだ!」など問いつめる必要は一切ありません。ユニフォームがないと選手に言われたなら「今日は見学だね。チームのためにできることを頑張りましょう」となるだけです。
ここで、だれかのユニフォームを取り上げたり、その子が試合に出られるように大人が動くことは、だれのためにもならないと考えます。みなさんは、子どもがユニフォームを忘れたらどうしていますか?このブログを機に、もう一度考えてみてください。

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