ミニバスを辞めると言う子どもを、絶対に引き止めてはいけません。

ミニバスを辞めると言う子どもを、絶対に引き止めてはいけません。
2020年2月2日
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バスケはミスのスポーツ、キツいスポーツと言われますが、長く続けて来たのに突然「辞める」という選択をする子も少なくありません。
今回は、ミニバスを辞めると選択した子、そして、辞めさせるように仕向けた親に対して、残るように説得したり、引き止めてはいけないことを、僕の経験もふまえてお話します。

繰り返される「辞める辞める詐欺」

正直、ミニバスの指導者からすると期待している子や、チームから抜けられると困る子が「辞める」となると、少しアセるものです。
それが6年生であっても、今後期待される5年生や4年生であっても、その子が抜けるだけでチームのレベルも落ち、勝てなくなってしまう可能性があるからです。しかし、指導者としては、期待している子を無意識に、キビしくなってたりするのも事実です。
このような現象から、現代では子どもの意見を尊重する親が多いことから、子どもが突然「辞めたい」と言うことがあります。そのことについて話し合っては、「やっぱり頑張ります」と最終的にはなるのですが、また辞めたくなるようなできごとがあると、「辞めたい」となり、また指導者と話して「やっぱり続ける」となります。

認められたい気持ちが強いのか?

そんな子に限って、自己肯定感が低く、誰からも認められたいという意識が高かったりします。そして、自分の思ったようにいかないと、まわりの子どもが気をつかうくらい、ガクッとヘコみます。
ヘコむなんて誰でもありそうな話ですが、その気持ちをリセットしてあげるのも、指導者や、保護者、チームメイトの役割だったりします。チームメイトの子は、試合の日はアップや待機もふくめて、常に一緒にいるので、気持ちの浮きしずみが激しい子がいると、本当に大変です。

親は、どんなことがあっても子どもの味方

どこの家庭も、どんなことがあっても、親は子どもの味方であることは間違いないのですが、あきらかにあなたの子どもが悪いよねって時も、わが子の味方である親は、「うちの子は、悪くない」となります。そういった家庭は、幼少期から常に親が、【子どもを守る状態】にあったと考えられます。
たとえば、自分の子がスーパーにあるお菓子をポケットに入れた(万引き)とします。そうした時に親は「防犯カメラがあるなら、その時に注意してくれれば良かった」とか、「子どもの手の届くところに、お菓子を置くのがよくない」とか「今日は、たまたまポケットのあるものを着せてしまったから…」と、ちょっと笑いそうになりますが、考え方そのものが、こんな感じになっているのです。「これはお金を払って買うものなんだよ」と教えれば良いものを、「あなたは悪くない」という方向に、小さい頃からやってしまっているのです。

最終的に辞める

親の考え方が、こんな感じであれば子も同じです。「ちゃんとした理由」もなく、辞めると言いに来た場合は、絶対に引き止めてはいけません。
もしそこで、思いとどまらせたとしても、いつか辞めるか、辞める辞める詐欺をくり返します。いくらミニバスが、人格形成の場といっても、それまでの育て方も影響しているので、その子やその親の根本を変えるのは、大変にムズカしいのです。

さいごに

昔からある言葉で「去るものは追わず」は、本当にその通りです。みなさんも、去ろうとする人は追わないというスタンスで、気持ちよく辞めさせてあげるようにしましょう。引き止めても、あなたやチームメイトが苦労します。のちのち、「あの時、辞めなければよかった」と思わせることも、その親や子どもにとっても、大きな勉強になることを信じて。

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