子どもの伸び悩みについて

子どもの伸び悩みについて
2020年2月5日
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どんなスポーツをしていても、うまくいってる時と、そうでない時があります。ミニバスの場合は、子どもよりも大人の方が、それに敏感で「うちの子、このまま成長しなかったどうしよう」と焦りを感じている保護者も少なくないと思います。そう思った時に大人がやってあげられることを紹介していこうと思います。

今日の感想を聞いてみる

「今日の練習どうだった?楽しかった?」や「今日の試合楽しかった?」など、子どもからバスケをやっている時の感想を聞きます。子どもが「楽しい」と感じているなら、「よかったね」と声をかければ済みますが、黙り込んだり、楽しくなかったなどの返事があった時に、どう対処するかで、その後の子どもの成長に関わると言っても過言ではありません。

命令しない

たとえば、試合に負けた日に「負けて楽しくなかった」と言われたとしましょう。その時、あなたなら何と答えますか?「負けたくないなら、練習しなさい」とだいたいの人は言ってしまいそうですが、これはアウトです。練習しないと勝てないことは、誰でもわかっていますし、子どももわかっています。
わかっていることを言われることを、子どもは嫌います。よく勉強でも、「勉強しなさい」と言った後に返ってくる言葉は「今からやろうと思ってた」のはずです。子どもが練習しなきゃと思わせることが大切です。

大事なのは同調

子どもが「負けて楽しくなかった」と言ったなら、「そうだよね。負けたら楽しくないよね。」と一旦、子どもの想いを受け止めてあげます。
その後に「どうやったら勝てるようになる?」と子どもに聞くと「もっと練習頑張らなきゃいけない」というふうに、子どもに答えをみちびき出させるのです。
子どもが「何」をしなければならないかわかっている時は「そうだよね。応援してる」と伝えてあげる。これで十分です。

子どもが人のせいにした場合

「僕は頑張ってるのに、誰々がディフェンスしないし」などの話をし始めた場合は、対応がむずかしくなりますが、人のせいにすることを小学生のころから覚えさせてはダメです。ここは大人も、絶対に同調しないでください。
理由は、人のせいにする子どもは成長しないからです。なにかと自分の都合のよいことを話しますが、みんなが足を引っ張って負けていると親子で思ってしまうと、チームワークはなくなります。
一人一人できること、できないことをおぎないあえるから、バスケなんだ。得意なこと不得意なことをカバーして、試合に勝つのが団体スポーツだってことを、この機会に教えてあげましょう。
ここでポイントになってくるのが「思いやり」の気持ちです。バスケというスポーツは、思いやりのスポーツなのです。バスケというスポーツで、子どもの「思いやり」の力を育てるのです。
子どもが、うまくいかないことを誰かのせいにした場合は、思いやりの気持ちが薄れているので、55で試合ができること、バスケは一人では試合ができないこと、みんなで戦ってみんなで喜ぶことの大切さを教えてあげましょう。
僕も、指導を始めたてのころは「子どもが伸びないのはあなたのせいです」と保護者に言われていました。その時は、「自分のせいではない」って思ってましたが、指導者も子どもの成長に、大きく関わる人なので謙虚に受け止めておきたいところでもあります。
しかしながら、やはり伸び悩みの子の親が指導者のせいにすると、子どもも指導者が変われば、自分も伸びると勘違いをおこしてしまうケースも多々あります。
我が子の伸び悩みは、親子で協力して解決できると考えています。どんな環境におかれても、親子で協力して乗り越えていける環境を作ることが、伸び悩みを解決するための近道ではないかと考えます。
大人も子どもに寄り添い、壁を越えた時には一緒に喜びあえることでしょう。最後に親ができることは、我が子を信じる!ことだけです。

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