本当にあった。驚きの子育て方法。【特殊】

本当にあった。驚きの子育て方法。【特殊】
2020年3月22日
PR
今回は、子どもが生まれてきてから、今日まで一度も怒ったことがない家庭の子どもを預かった時の話と、実際にその子たちにおこってしまったことについて、お話したいと思います。

はじめて怒られたのはミニバスに入ってから

その子が、大人に初めて怒られたのは、ミニバスに入ってからで、年齢にして8歳(小学2年生)の時でした。一人だけ様子がおかしいと思い、保護者に相談したところ「怒ったことがなく、今後もそうする」と返答されました。
「お父さんもお母さんもですか?」とたずねると、「そうです」とのことでした。なぜ、そうしようと思ったのかなどのキッカケや、何かの子育て本を参考にしているかなどはわかりませんが、本当に驚きました。

低学年の時は、異常なし

振り返ると練習も試合も一生懸命やる子で、指導者として怒ったことは、ほとんどなかったと思います。チーム全体として注意をしたことはありますが、その子に関しては「怒らない家庭で育っている」ことを知っていたので、僕も怒らないように注意していました。

上級生になり、原因不明の腹痛や過呼吸

様子が変わったのは、上級生になってからです。チームの中心のしてプレーするようになってから、本人が体調不良であることを伝えることが増えました。
特に、勝ったら上の大会に出場できる権利をもらえる試合や、決勝戦などプレッシャーがかかる試合になると、プレーできないレベルの腹痛や、吐気におそわれてトイレにこもっていました。
この時は、僕も試合に出てもらわないとチームの勝利はないことを知っていたので、怒らないことにも気をつかい、常にはげますことを続けました。
ですが、年間を通して毎度のように、不調がおこるようになってしまったので、チームとしては本当に困りました。

癇癪をおこしはじめる

癇癪というのは、突然叫び出したり、赤ちゃんみたいにダダをこねたりすることを言いますが、これは、僕がいないところで頻繁に出ていたようで、親は原因を「ミニバス」と言っていました。
怒られたことのない家庭で育った子を、責めることなく見守ることを徹底していた僕としては、とてもショックでした。チームメイトの保護者は、コーチは気にしなくていいですよと言ってくれました。

感想

指導者をしていれば、演技でも子どもを怒らないといけない時があります。これは、親もそうだと思います。良いものは良い、悪いものは悪いと教えることが大人の役割だと考えます。
「喜怒哀楽」という言葉があるように、人間はみな、感情を持っており、ミニバスではそれを上手に使いわけながら、指導していきます。ミニバスのみならず、すべてのスポーツにも当てはまるのではないでしょうか?
約20年指導者をして、初めての出会った子どもでしたが、その子が今後どのような大人になっていくのか、とても気になります。特殊な子育てですが、どんな大人になったか数年後にわかるので、またみなさんに報告します。
子育てに正解はありませんが、「怒らない教育」で立派な大人になった時は、ぜひそれを見習い、自分の指導に取り入れたいと思います。

今日はこんな記事も読まれています