ミニバスで走らせ過ぎると身長伸びない説浮上

ミニバスで走らせ過ぎると身長伸びない説浮上
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僕の知ってるチームに週6日、走りをメインに練習しているミニバスのチームがあるのですが、数十年見てきて気づいたことがあるので、ご紹介します。

毎年、現役である小学6年生の選手たちは、150cm弱の選手がほとんどで160cmを超える大きい選手がいません。住んでる土地や地域などで、多少の差はあるかもしれませんが、毎年毎年の話です。

僕は毎年思っていました。
「小さいのに強くてすごいな」「よく頑張るな」と。
しかし、その考え方は間違いだったかもしれません。

なぜかというと、そのチームに所属していた選手は小学校を卒業して、高校までバスケを続けても、誰一人として180cmを超えるような選手が出ていないからです。

そもそも、ミニバスで週6日練習するのも強豪チームでは当たり前なのかもしれませんが、子どもの休息時間がないのは言うまでもありませんし、強豪がゆえに長距離の遠征が多いです。頻度でいうと月一回くらいです。
ミニバスを一生懸命やることや、子どもたちの目標が「全国大会出場」など大きな目標があるのならば、何歩か譲ってやむを得ないと言えるかもしれませんが、見事にその後に身長が伸びない「事実」があります。
僕よりも指導歴の長い指導者に、「なんであのチームは毎年身長が低いのか?」と聞いたことがあるのですが、たった一言「走らせすぎ(練習のやりすぎ)」と言っていました。僕からすると、完全に盲点でしたが、振り返るとSNS上でアップされる「OBが練習に来てくれました」的な写真を見ても、みんな170cmくらい、高くても175cmそこらしかないのです。

週6日練習をやっているからなのか、ただ単にオーバーワークなのかは、今の時点では定かではありませんが、ミニバスという人生のほんの一部にそこまで時間と労力を費やす必要があるのかと強く疑問に感じてしまいました。
週6日練習で、練習時間も放課後から20時、また遅い日は21時にでもなれば自然と睡眠時間も削られますし、遠征も土日で行くことが多いので、距離が遠くなればなるほど交通時間がかかり、帰宅時間も遅くなります。また宿題などバスケ以外にやらなくてはならないこともあるでしょう。

このようなことから、ミニバスで高い目標を掲げることは全然悪いことではないし、素晴らしいことではあるのですが、人間としての健全なカラダの成長を考えると、いかがなものかと感じるようになりました。

走らせ過ぎることは、身体に負担をかけること。
練習日が多いことは、睡眠時間を削ること。
遠征が多いのも、睡眠時間が減る原因。

中学から高校にかけて成長期が来ることを考えると、ミニバスでそこまでしなくてもいいのかなと思いましたが、みなさんはどう思いましたか?
常勝チーム、強豪、何回連続都道府県大会出場という響きはカッコいいですが、裏の事情は以外と闇だなと感じます。

このブログを読んでくれている指導者、保護者のみなさんは、人生が長いことも考えて、子どもの健全な心とカラダの成長を1番に考えられる人であってほしいと思いました。

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