ミニバス全国大会中止を受けて。全国大会の、【意義】と【過去】を振り返る。

ミニバス全国大会中止を受けて。全国大会の、【意義】と【過去】を振り返る。
2020年4月1日
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2019度のミニバス全国大会が中止になりました。ミニバスといえば「友情、ほほえみ、フェアプレー」をコンセプトにしていますが、今回は、現在の全国大会のカタチと大会をやる意義について、過去も振り返りながら、お話したいと思います。

今の全国大会は、優勝チームがない?

47都道府県のチームが参加しますが、トーナメント戦ではなく、交流戦という形になっていて、全試合を勝ち抜いても1位が決まらないようになっています。
全勝しても、さらに上を決める全勝同士の試合がなく、全チーム3日間で終わります。勝ったチームも負けたチームも、同じ数の試合ができるようになっています。

過去の全国大会のやり方

最初からトーナメント戦か、またはパートに振り分けられて、そこで勝ち上がったチームが、決勝トーナメントに進める形だったと思います。なので、ミニバスでも「全国制覇」をすることができました。

なぜ、今の形になったのか?

ミニバスのコンセプトでもある「友情、ほほえみ、フェアプレー」の精神から、順位を決定しない。と説明がありましたが、トーナメントがなくなったことに対する僕の見解としては、4つあります。
①どのチームも優勝する予定で参加するから、開催地で宿泊場の長期予約が、金銭的に大変。最終日まで予約したが、1回戦で負けても帰れない。飛行機の予約も大変。
②共働きの家庭が、過去に比べて増えたことで、仕事のことを考えても長期での引率が無理。ボランティアでやっている指導者も、長期間、仕事を休まなければならないのは厳しい。
③子どもたちに、中学生になるための準備期間がないため、大会終了後バタバタしてしまう。
④体育館使用料が高い。
全国大会の会場は、大きくて立派な体育館で行うため、体育館使用料に莫大な金額がかかってしまう。そこまでの予算もない。
この4つのことから、3日間の交流戦という形になったと考えます。せっかく、一つのところに、各都道府県で1位のチームが集まるので、どこがナンバーワンか決めたいところですが、時代も変わったので仕方ないのかなと感じます。

全国大会に対する【指導者の考え】

昔は、全国大会を目指して指導をする方が多かったですが、全国大会が交流戦になってから、モチベーションが下がってしまった方も多くいます。中には「興味ない」と言う人もいて、果たして何が正解なんだろうと感じています。
指導者としても、トーナメント戦ほどドキドキできるものはなく、どうせやるなら全国制覇するために、試合をやりたいという気持ちも強いでしょう。そう考えてる人は、たくさんいると思います。

さいごに

2019年度のミニバス全国大会を目指して、小学1年生から頑張ってきた子や、保護者の方は大変辛い思いをされたと思います。指導者の方も、いくどの苦難を乗り越えて出場権を獲得したのにと、肩を落としていると考えます。
「また頑張って目指せばいい」なんて軽く言えるレベルの話ではないと考えています。とても残念です。全国大会が中止になるのは、2011年の東日本大震災のときとあわせて2回目になりました。
全国大会出場する予定だったチームの方々にエールを送りたいと思います。

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