大人がよくつかう。「わかったら返事しなさい!」はNGです。

大人がよくつかう。「わかったら返事しなさい!」はNGです。
2020年3月18日
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今回は、子どもの「しつけ」あるあるの、指導者や保護者がよくつかう「わかったら返事しなさい!」や「返事!」と、子どもに対して返事をさせる発言はNGであることと、子どもがなぜ、あなたの話に返事をしないのか、についても話していきたいと思います。

子どもが返事しない理由は3つあります。

①言ってる意味がわからないから

単純に、あなたの言ってる意味がわからないからです。これは、話を最初から最後までキッチリ聞いていたけど、本当に意味がわからないのです。
僕も、たまに他チームの指導者が子どもたちに向けてする話を、コッソリ聞いたりするのですが、僕でも意味がわからない時があります。わかっていないのに、返事なんてできませんよね。

②真剣に聞いているから

人間って、本当に集中して話を聞いているときは、自然とうなずいているので、声に出す返事をしません。ただ、理解しているというサインは出しているので、確実に話は聞いています。

③返事がダルいから

意味はわかったけど、返事をするのがダルいと感じているときです。小学生で上級生にもなると、いろんなことをダルいと考えはじめる子もいます。これは、バスケをする以前の問題ですね。

このように、返事をしない理由を見ると「返事をしなさい!」がNGであることはわかると思います。

①の場合

あっとうてきに、指導者に問題があります。話が長すぎたり、主語がなかったり、子どもの知らない言葉を使ったりすると、子どもに話は伝わりません。
伝わっていないのに、「わかった?」とか「返事は?」と言えば、子どもたちは必ず「はい!」というでしょう。そのあとに、できていない子を発見すると、「さっき言ったじゃないか!(君は返事したよね?)」ということになります。ハタから見ると、ただの独裁者ですね。

②の場合

僕的には、返事はかならずしも[声]にしなくて良いと思っていて、うなずくという行為も返事だと考えます。目があって大きくうなずいてくれてる子ほど、話をしっかり聞いている印象ですが、みなさんはどう考えますか?

③の場合

たまにいます。ダルい、キツい、帰りたいの子どもです。返事させても無意味で、その前に、あなたが話しをすることさえも無意味でしょう。

さいごに

子どもが返事しない理由をわけると、「返事をしなさい!」と言って返事をさせることは意味がないことだとわかるはずです。そして、かなり命令的である言葉としても受けとれます。
僕は、「わかったら返事してね。わからなかったら、何がわからないから教えて」というと、子どもたちも話をしっかり話を聞いてくれるし、質問があると自分が伝わりにくい表現をしていることにも気づかされます。
昔の時代の選手は、「やらされてやる」イメージでしたが、これからは「自分からやる」時代に変えていかなければなりません。その方が、子どもの成長も早いと思いませんか?
大人は、強制的な返事をさせるのはやめて、小学生である選手を、一人の人間であると尊重し、指導をしていきましょう。

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