コミッショナーって必要?デメリットを論理的に解説してみた(2022年1月)

コミッショナーって必要?デメリットを論理的に解説してみた(2022年1月)
PR

ミニバスとU15カテゴリーにコミッショナーが導入されて早数年がたちましたが、みなさんの地域では大会や試合にどのような影響がありますか?僕が活動している地域では以下のようなことから、秋の全国大会予選から廃止にしてみようと議題に上がっています。それは一体なぜなのか、3つに分けて解説します。

①試合の時間が押すから

コミッショナーが赤旗を上げると、該当チームにマンツーマンをするように指導が入りますが、ミニバスカテゴリーでは無意識的にそうなってしまってることがほとんどで、赤旗を上げられた本人にその自覚がないため、どうしても選手への説明に時間がかかってしまいます。

大きい選手のいるチームがゴール下にずっといるとかであれば、誰からみてもあきらかですが、4クォーターの追い上げる時間帯のオールコートプレスではボールを奪うことに必死で、選手もそんなこと考えながらプレーできるわけがありません。赤旗が上がったチームの指導者も、何がダメなのかわからない場合は、コミッショナーと話す時間が長くなるため、赤旗が上がれば上がるほど試合の時間が押します。そして赤旗2回目からは、ワンショットもはさみ込まれます。

大きな体育館であれば、閉会式(今はやっている地域は少ないでしょうが)や片付けまでの時間で体育館を確保しているため、試合間を減らすなどして対応するしかない状態が現実としてあります。

②指導者の拘束負担が増えるから

審判であれば、E級やD級などお持ちの保護者がいるチームも多数あると思いますが、コミッショナーは審判のライセンスがあればやっていいものではありませんし、ある程度の講習会を受けていて、ある程度理解している指導者がコミッショナーをやるべきみたいな空気が流れています。

そのため、競る試合やそうでない試合のどちらでも、基本メインのコーチが入らなければならず、特に公式戦であれば試合→審判→コミッショナー→試合→審判、といった形で昼食を取るヒマもありません。特に、現在はコロナの影響もあり人数の制限があるため、チーム数を減らしての試合が多く審判やコミッショナーなどの運営スタッフが、明らかに不足しています。

試合が終わって選手や保護者と話す時間もない、ちょっと休憩する時間もないだと、指導者の1日がハードすぎます。「それでもあなたは指導者でしょう」と言われればそこまでですが、コミッショナーさえなければ前の試合を振り返ったり、他チームの指導者とコミュニケーションを取ったり、もっと違うことに時間も当てられると考えます。

③できる人とできない人がピンキリすぎる

コミッショナーには、審判のようにライセンスはありませんので、地域でも良く研修会に参加しているとか、長くコミッショナーに携わっている人がコミッショナー界では、競る試合(チェックゲーム)を任せられる人になるそうですが、そのあたりもその地域のコミッショナー長のさじ加減で、割り当てが作成されています。

試合によっては、大差がついているのに赤旗を両チーム合わせて5回あげたり、いい意味で空気を読みません。バスケ経験者の保護者でも、コミッショナーに関しては理解している人も少ないため、試合が一番盛り上がっている時に赤旗が上がると「また止まった」と興ざめしてしまうみたいです。あの独特の会場の静けさは、試合の流れも大きく変えてしまいます。中には、一旦相手チームの良い流れを切りたいがために、自チームの選手にわざとゾーンっぽいことをさせる猛者もいるそうです。

少し話は脱線しましたが、コミッショナーをやる人間によって基準が違うことや、試合の空気を読めないことや、わざとゾーンをさせて流れを切る指導者がいるとかも頭に入れてやる必要があるということです。そこまで考えてできる人が果たしているでしょうか。

さいごに

結論、コミッショナーが入ったことで運営も指導者も大変になったということです。また、中学に上がれば基準はもっとゆるくなりますし、なんなら県大会以前の大会は公式戦でも設置しない地域がほとんどです。もっというと、ミニバスでもカップ戦や練習試合でコミッショナーを設置することは、僕が把握してるところでは、一つもありませんでした。

以上のこともふまえて、本当にコミッショナーは必要なのでしょうか。マンツーマンディフェンスをすることは大事ですが、U18カテゴリーでの弊害まで考えられているのかなど問題点は山積みです。僕はコミッショナーは、なくなって行く方向で皆さんに提案したいですし、ゾーンされても対応できるチームづくりをしていきたいと思います。皆さんはコミッショナーについて、どうお考えですか?

今日はこんな記事も読まれています