審判のライセンス制度が変わって数年たちましたが、S級やA級にもなれば、審判員のほとんどの方は一目置いていると思います。では、S級やA級の審判の方は、どのようにして振り返りをしているのでしょうか。探ってみました。
①他県の同ライセンスの方から
S級やA級にもなれば、B級の方からのダメ出しというか助言的なものはプライドが許さないでしょうから、他県の同級のレフェリーに意見をあおぐことが多いようです。今では、バスケットボールLIVE(アプリ)やYouTubeなどで自分が審判をしている姿も見れるため「〇クォーターの残り6分30秒のところ」みたいな感じで、立ち位置や判定について話し合っているみたいです。
②学生時代の友人に聞く
大人になってから、審判をはじめてから知り合った方よりも、学生の頃に部活で苦楽をともにしたチームメイトであれば、ライセンスに関係なくフィードバックができると考えています。審判をはじめる前から、なんならE級の時から知っている人であればなおさら、心置きなく自分のジャッジはどうだったかを聞けるのではないでしょうか。
③A級であれば、先にA級になった人
年齢関係なく、同県で先にA級になった人は活動カテゴリはおいといても、先にA級であったことから「A級の先輩」ということになります。あとからA級になった審判員も同じランクまで来たから同等だと考えるのが普通ですが、どうやらそうはいかないみたいです。
しかしながら、それほどまで審判活動を地道に頑張ってきた人たちばかりなので、みなさん揺るがない意見や経験をお持ちでしょうから、人の意見を受け入れる態勢はあまりないのかもしれません。
さいごに
やはり、S級Aや級審判には生半可な気持ちではなれませんし、一目置かれても当然な努力をしてきた方だと考えています。しかしながら、人間である以上、フィードバックは必要ですし、周りからの意見がなくなってしまう状態が続くと、無意識に意固地なレフェリングになってしまい、試合をするたびにベンチから不信感を持たれてしまうことになりかねません。
今では、若い世代の審判も増やしていこうという取り組みもあるので、あと数年後には10代でA級審判も出てくるんじゃないかと考えています。若い方たちの審判レベルが上がることは良いことですが、だれの意見も聞かない「裸の王様」にだけはならないように注意しましょう。
そして、どれだけランクが上がっても、その試合を観ていた人がどのように感じたかは、試合終了後に必ず観ていただれかに聞くようにしていきましょう。各都道府県の審判員のみなさんも、ミニバスの発展や選手のレベルアップに貢献できるよう、審判技術を向上させていきましょう。