また一人、指導歴の長い指導者が辞めさせられた話

また一人、指導歴の長い指導者が辞めさせられた話
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緊急事態宣言中、小学校も休校になりミニバスも身動きが取れない状況でしたが、また一人、2020年度に「指導者を辞めて欲しい」と保護者から言われて、辞めた指導者の方がいます。指導歴も長く、都道府県大会にチームを出場させた経験もあります。ではなぜ、そんな実績もある指導者が保護者から辞めさせられるのか考察したいと思います。

その人は、どんな指導者だったか?

辞めさせられた指導者は、年齢は50代後半で保護者や子どもとあまり会話をしないイメージで、その光景を僕は見たことがありません。また、どこの体育館にいても同じ年代か年上の指導者としか会話をせず、あとは基本的に黙っているような寡黙な方でした。
僕も、大会や練習試合で30回以上会いましたが、2回くらいしか話したことがなく、話しかけにくい感じの人ではありました。

メンバーがそろわない年は、やる気がない

これは、指導者あるあるかもしれませんが、メンバーがそろっていない時は、熱く指導をできないタイプの指導者をさします。「今年は、これくらいやっとけばいいかー」くらいの気持ちで指導をしているんだろうな、というのがこちらから見てもわかるレベルです。指導者である以上、メンバーがどうであれ、いつも熱心に指導をしてほしいですよね。

過去の栄光にひたっている

全国大会の一歩手前の大会になる【都道府県大会】まで出場したことがあり、自分は「実績のある指導者」であるような態度や言葉を使う人が、たまにいます。
そこまで行くことは、すごいことなのですが、「俺は実績がある」と感じさせるような態度や発言は、他チームの指導者や自チームの保護者にとっても、悪印象でしょう。過去は過去、今は今なので、特にまわりの指導者は「今のあなたのチームでどこまでやれるか」を、よく見ています。

背景に、一部の保護者の暴走もある?

10人子どもがいれば、10人の保護者がいます。その中の一部の保護者3人くらいが「やめて欲しい」と勝手に言いに行くパターンです。これも、最近のあるあるなのですが、本当に必要とされる指導者ならば、残りの7人の保護者は、辞めさせる3人の保護者勢力と戦うはずです。戦わないのならば、7人の保護者も、どっちにもつけない理由があるのかもしれません。

保護者とのコミニュケーション不足

ここに落ち着くと思います。ミニバスの指導者は、子どもあっての存在なので、当たり前に子どもに愛情を持って指導しなければならないし、ときには親のように厳しく注意しなければならないときもあります。そこで、指導者と子どもの関係が仮にできていたとしても、傍から見ている保護者が「嫌悪感(けんおかん)」を持つような指導態度であれば、その後の保護者への配慮やフォローが足りなかったのかな?とも考えられます。
「保護者のご機嫌をとれ!」というわけではなく、指導者と子どもは理解していることでも、保護者が理解できないだろうと感じる場合は、少しでもいいので、保護者と【会話】をして「こんなことがあったから、ちょっとだけ厳しめに言ってます」などの一言があれば、納得してもらえるのではないかと考えます。

さいごに

どんなカタチであれ、ミニバスの指導者が辞めていくのは、同じ指導者の立場からすると非常に残念なことではありますが、時代が変われば子どもも変わっていくし、バスケットも変わります。
世代が変われば、保護者も変わるように毎年「子どもたちのために、結果を残してあげる」ことは、指導者の定めでもあるので、過去を引きずらないためにも毎年リセットし、今年はどうやってこのメンバーで戦うかを考え、自分の精一杯を出す必要があると考えました。
子ども、保護者、指導者の三角形で、キレイにバランスが取れたときに、みんなが満足するバスケットができると僕は考えるので、指導者は、子どもや保護者とのコミニュケーションをもっと大事にして欲しいですね。

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