時代は変わった!レイアップより先に教えた方が良いシュートとは?

時代は変わった!レイアップより先に教えた方が良いシュートとは?
2020年3月9日
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ミニバスをはじめて、子どもがボールになれてくると「シュートを教えよう」となりますが、まずは簡単なレイアップシュート(以下、レイアップ)から入る方が多いと思います。数年前までそうでしたが、今はレイアップよりも先に教えるべきシュートがあるのです。
それは、フローターシュート(以下フローター)です。ではレイアップとフローターは何が違うのか、なぜフローターなのかもお話したいと思います。

レイアップとは?

レイアップとは、走っている状態から1.2とステップをふんで、片手でボールをささえながら、ボードの角に置くように当てて決めるシュートのことです。人気漫画のスラムダンクでは、桜木花道が「庶民シュート」と名づけたことで有名です。
バスケットボール指導教本[改訂版]上巻より引用
速攻や、ドライブで相手をぬき、絶対決めたいときに使われるシュートで、かなり高い確率で決まります。このシュートを決められないと、試合に勝つことはムズカシクなります。

フローターとは?

フローターというのは、途中までのステップはレイアップと一緒なのですが、指さきがずっと天井をむいたまま、軽くうかせて打つシュートのことをいいます。
バスケットボール指導教本[改訂版]上巻より引用

なぜ、フローターを先に教えるのか

理由は3つあります。

①レイアップよりも、フローターの方がブロックされにくいから。

写真を見てもわかるように、レイアップは下から上にボールを持ち上げていくので、手からボールがハナレルときや、持ち上げるときにディフェンスにさわられる可能性があります。フローターは、キャッチが肩あたりで、そこからボールを真上にあげるのでブロックされにくいです。

②ふみきりが遠くてもコントロールできるから。

レイアップのとき、ふみきりがズレるとシュートが強くなったり弱くなったりします。遠くからふみこむと、ボールにイキオイがついたり、近くでふみこむとボードの角に当てても真下に落ちてきたりします。
フローターは、ふみきりがズレてもコントロールできますし、なれてくれば、やや遠めからのシュートになっても決めることができるようになります。

③カンカクや吸収の良い、小学生のときから教えたいから。

フローターは、高度な技術だと思っているのは大人だけで、ミニバスの子に教えるとどんどんうまくなっていきます。僕は大人になってフローターの練習をしましたが、できるようになるまで時間がかかりました。やはり、小学生の吸収力はハンパないと思いました。

レイアップとフローターの使い分け

フローターがランニングシュートで一番やりやすいのであれば、レイアップはしなくていいのですが、まだフローターのコントロールに自信がないとか、ノーマークではレイアップの方が安定して決まるというときは、うまく使い分けて良いと考えます。

さいごに

僕は、レイアップとフローターは全くべつのものと考えていて、レイアップから習っていた世代の人たちが思っているほど、子どもにとってフローターはムズカシイものではないことを、子どもに教えてもらいました。
フローターのシュートカンカクを身につけてしまえば、身長の高い選手にも通用しますし、カンカク的なものは小学生のうちに身につけておくことがオススメです。
「まずは、レイアップから教える」というのは、指導者の昔からの先入観であると考えます。小学生は、ビックリするくらいできるようになるのが早いので、指導者の方や、保護者の方は、すぐにでも子どもに教えることをオススメします。

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