あなたが、大人になったように、あなたの子も、いつか必ず大人になる。

ミニバスに関わっていると、子どもの成長の早さに、いつも驚かされます。まるで、昨日が入学式だったかのように感じていたら、「いつのまにか小学○年生になっている」という感覚ではないでしょうか。

今回は、子どもの成長は早い、よって、すぐ大人になる。そのために、今保護者の方にできることや、考えてほしいことをお話しします。

事実を話しますが、今8歳の小学2年生も12年後には、あなたと同じ大人になります。大人になるわが子をイメージした時に、どんな人間になっていてほしいですか？そのために、今あなたが、教えなければならないことや伝えておきたいことはなんですか？

子どもには、自分で考えるチカラや、吸収するチカラ、感じ取るチカラが、とても強い時期です。小学生の時期に、子どもの良いところを引き出すのも、悪いところを正さないことの判断も、ほとんどのことが親にゆだねられています。

子どもは、年をかさねるにつれて、心も大人になっていきます。言いかえれば、あなたが判断したり選択してやっていたことを、自分でしていくようになります。

特に小学生は、中学や高校とちがい、6年間という義務教育において、一番長い期間です。この期間に、心も大きく成長します。とても大事な6年間だと言えるでしょう。

あなたの子どものころの記憶、覚えていますか？楽しかったこと、辛かったこと、特に親から言われて嬉しかったこと、悲しかったことは、今でも覚えていて、その経験を通して、今のあなたになっています。

良くも悪くも、親の影響を受けて育っているため、あなたは子どもにとって、とても影響力のある存在であるということを頭に入れておいてほしいです。

子どもが、成長して大人になり家族を持つと、今のあなたと同じ環境になります。そして、あなたと同じように子どもに恵まれれば、親となります。遠い未来の話ではありません。

家族ができれば、そこで生活するようになり、あなたと会う回数も減り、毎日会話することも、むずかしくなるでしょう。あなたの親も、きっと今、ほとんどの方がそのような環境にあるのではないでしょうか。

楽しい時間も、辛い時間も、どんどん過ぎていきます。今、子どもと一緒にバスケにどっぷりの生活で、毎週の試合が楽しみなのも、いずれ終わります。

今回の記事は、人間の摂理（せつり）と言えます。今、とても手がかかる子も、見守っているだけでメキメキ成長する子も、将来的には、ひとり立ちしていきます。

そう考えると、親としてはとても悲しいですが、今子どもと一緒にバスケをしたり会話をしたりする時間を、もっと大切にしてほしいという思いがあります。僕は卒業した子どもとは、会いに来られても、自分から会いに行くことはしません。

中学、高校と指導者が代わり、その指導者のバスケットをやらないと試合に出してもらえないからです。ミニバスの楽しい思い出を話すのは、大学生か大人になってからだと思って指導者をしています。

今、ミニバスを熱心に頑張っている親子の方々は、後悔のないバスケット生活と、たくさんの愛情を持って子育てすることを、これからも続けてほしいです。