元プロ選手が、指導者になることについて思うこと。

元プロ選手が、指導者になることについて思うこと。
2020年2月21日
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どのスポーツでも、選手を引退したら同じ球技で指導者になる。
という方がたくさんいますが、選手寿命が短くまだまだ発展途上中のバスケのプロ選手は、これから指導者として活躍できるのか、元プロ選手の指導者をみて思うことを話したいと思います。
 

元プロ選手だから、「選手として」すごいのは間違いない。

元プロの選手は、小学、中学、高校、大学と普通にバスケをしてた人たちよりも何倍も努力してきた人たちだと思います。
なので、プロ選手は、物心ついた時からプロを目指し、プロを目標としてバスケをやってきた方がほとんどだとです。
そのプロの期間が、1年間だったとか、大卒で10年間以上活躍してきた選手かなど、プロの世界の中ではランクがあるでしょうが、世間的に見るとお互い元プロであることは間違いないのです。
ここで、僕が思う元プロ選手の指導者は、「自分がやるバスケは上手いが、教えるのが上手いとは限らない」ということです。
プロ選手は、努力すること、バスケが好きであること、継続することにおいて長けているので、プロ選手になっていますが、教えるという行為はオフ中のクリニックくらいで、それ以外に子どもと接する機会は少ないです。
プロ選手が引退をして、指導者になるということは、指導者を始めた年が指導歴1年目になるということです。
なので、バスケの経験、知識は豊富にあるのは間違いないですが、イコール教え方が上手というわけではないということです。
よく見るバスケクリニックのポスターにも、ゲストでプロの選手が来ますが、あくまでもその場を盛り上げるためであったり、夢や希望を与えるために来ていると思って欲しいです。
 

元プロ選手指導者の特徴

できない理由がわからない時がある。ということ。
学生までしか、バスケをしなかった僕でも子どもに対して「なんで、こんな簡単なことができないのか」と思うことがあります。大抵のプロ選手は、子どものできないが、もっと理解できないでしょう。
 

自分の得意な攻め方を指導する

子どもには、一人一人個性があります。
足の速い子、ドリブルが上手な子、シュートが上手な子、様々な子どもがいます。プロの選手は、今までの自分の経験から指導してしまうことがあるので、これまでプロで通用してきた得意な形、得意な守り方を教えてしまいがちです。
これはプロ選手のみならず、バスケが一般的にできる人の考え方です。指導とは、「その子にあった一番の攻め方や点の取り方は何か」を探してあげることです。
 

あなたなら、どうする?

ミニバス指導歴数十年で、全国大会に連れていった経験がある指導者と、プロ選手として活躍し、引退した指導歴1年目の指導者、あなたならどちらに子どもを預けたいですか?

これが、一番シンプルな質問だと思います。

極端な例ですが、指導にも実績というものがあります。
プロ選手が大舞台で活躍してる時に、プロになれなかった指導者は、選手でいれなかった分、指導に時間を費やし勉強して結果を残してるという人が大勢います。これから、子どもがバスケを始めようとしている方は、上に書いたことをよく理解して、お子様を指導者に預けましょう。
そして、これから指導者を志すプロ選手も、元プロだったという肩書きで、指導者になるのは簡単ですが、自分でやるのと教えるのは全然違うということを理解して欲しいと思います。
こうやって、指導者一筋の方チームと、プロで活躍した指導者のチームが率いる試合を観戦するのも、一つの醍醐味になりそうです。
指導者一筋対元プロ指導者で、切磋琢磨しながら日本のバスケ界を盛り上げていきましょう。

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