ミニバスというものは、日本で何十年も前に始まったものですが、今から約30年前の1990年代のミニバスでも、今とくらべると何から何まで大違いでした。日本のミニバスケットも、時代とともに進化していますが、何がどう変わったかを、5つご紹介します。
1.デジタイマーがなかった
試合時間は、ストップウォッチで計っていました。ストップウォッチ担当の目の前には、得点板の真ん中にあるような、時計の何分を表す「ひめくりカレンダー」的な物が置いてありました。残り5分台ならば、「5」60秒を切ったら「1/4」と表示していました。
24秒(過去は30秒)も、ストップウォッチで計測。15秒たったら黄色のハタをあげて、30秒たったら赤のハタをあげて審判にお知らせする形でした。なので、現代のようにリセットしたかや、時間が流れていないかを確認するすべがなく、ベンチも保護者もあまり気にしていないルールだった気がします。
得点も表示さてれいないため、保護者は小学校の体育館で試合がある時は、対角に用意された手動の得点板で確認していましたが、小学校に一個しかそれがない時は、得点板担当の子どもが得点板をクォーターごとに、半回転して保護者席に見せてくれるという、ラウンドガール的なことをしていました。
2.試合球はゴムボール
現代のボールは合皮や天然球ですが、1990年代はゴムボールでした。すべりにくいのが特徴でもありますが、冬はとても冷たく感じましたし、ボールが手におさまる時に、フカヅメをすることが多かったような気がします。
3.セブンファウル、ツーショット
現在は、1クォーターに4回ファウルをしたら、5回目からフリースローになりますが、昔は7回ファウルした後の8回目から、フリースローでした。ん、7回目からフリースローでしたかね?ルールが古すぎて忘れてしまうレベルですが、ルール変更によって試合の時間は短縮されて、「ファウルでプレーを止める」というガイネンも、うすくなったような気がします。
4.つかみ合いは、すべてジャンプボール
現在では、「矢印(ポジションアロー)」があるため、つかみ合いになったら、交互にボールが与えられますが、昔はそのシーンは毎回ジャンプボールをしていました。今考えると、審判の負担が大きすぎますね。あとは、どう考えても高身長なチームが有利なルールでした。
5.エンドラインから出たボールは、サイドスローインからスタート
おそらく、小学校の体育館の作りが小さかったからか、エンドラインからスローインするスペースがなかったかが理由なのか、だと思います。このルールはセンターが強いチームからすると、フリなルールでしたが子どもたちの安全を考えた「ミニバスならでは」のルールでした。
さいごに
他にも、いくつかあったような気もしますが忘れてしまうくらい昔の話なので、覚えていないもの、ウルオボエなものは出していません。「そういえば、今では考えられないルールがあった!」と思い出した方はコメントしてくれるとうれしいです。
どちらにしても、今後も毎年のようにルールが変わっていくのが「ミニバス」なので、毎年の変化に対応していく力が、これからも求められていきます。今あるルールも30年後には、大きく変わっているかもしれませんね。