子どもの足をみて、指導者の人間性がわかる

子どもの足をみて、指導者の人間性がわかる
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今回は、子どもたちの特にヒザをみて指導者の人間性がわかるという話をしていきたいと思いますが、あくまでも自論の展開になるかもしれませんので、よろしくお願いします。

ヒザのテーピングをしている選手が多いチームは、練習のさせすぎ。

基本的に、ミニバス世代の子どもたちは、早い子で4年生くらいから身長がグングン伸びていきます。成長期とくゆうのヒザの痛みを、オスグッドと呼びますが、オスグッドの時に、無理に練習をさせると、当然ヒザが痛くなります。かと言って、練習しなければ、試合にも出られませんし、特に成長期である上級生であれば、ケガを押しても試合に出場するという選手もいるでしょう。

こういった場合、痛みに個人差があるので、基本的には、保護者や子どもと相談しながら練習をして、これ以上大けがにならないように注意したいものですが、オスグッドになった子が抜けてしまうとチームが勝てない状況になると、「己の名誉」を優先させる指導者は、「君なら大丈夫!」とか「俺もオスグッドだったけど、大人になればなんともない」的な言葉を並べて、半強制的に練習をさせて試合に出場させていたりします。

オスグッドは、成長期になればだれしもがかならずかかるものではなく、なる人とならない人にわかれるため、身長が伸びきってしまえば、その後痛むことは聞いたことはありませんが、「成長期のヒザの病気」であることを考えると、そこまで無理をさせる必要があるのか、はなはだ疑問に感じています。

中には、オスグッドでもなくて、慢性的にヒザが痛い子もいて、大事な大会の前だからという理由で休ませずに、試合に出し続ける指導者もいます。本人が出ますと言っても、気持ちはうれしいけれど、ヒザの痛みがさらにひどくなっても困るし、「今、休まなければいつ治すの?」と聞きたくなってしまいます。

「テーピングでガチガチにしてるので1試合は持ちます!」とか「痛み止めの注射を打ってきました!」など、たまに耳にしますが、ミニバス世代の子どもたちに、そこまでさせる必要があるかと言えば、「ない」と言い切れるでしょう。

それだけバスケに熱心な子であれば、中学でも高校でもバスケを続けるはずですが、もし、ミニバスの時にカラダに無理をさせすぎて、違和感や痛みが残ってしまった場合、その子は残りのバスケットライフを、どのように過ごす予定なのでしょうか?

もし仮に古傷(ふるきず)となってしまって、中学、高校で痛みが出た場合、その期間は不完全燃焼になることは間違いありません。それとも、ミニバスで完全燃焼させてしまっても良いのでしょうか?むしろ、その選手の健康を管理している指導者は、「その子の未来」も考えて指導に当たっているのでしょうか?

いろいろと疑問がわく形になりましたが、両ヒザをテーピングでガチガチにしている子がたくさんいるチームもありますが、そんなチームを見ると「指導者は、何を考えているのだろう」と思ってしまいます。指導者の人間性は、選手たちの足を見ればわかるというのは、そういうことです。

さいごに

この記事を見ている皆さんは、選手のカラダに気を配り、大好きなバスケットをケガなく元気にさせてあげることができるように、中学生、高校生になってからも続けられるように、指導に当たって欲しいと思います。

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