ミニバスのルールと一般(中学生以上)のルールの違い PART.2

ミニバスのルールと一般(中学生以上)のルールの違い PART.2
2020年2月4日
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前回の記事では、《初級編》と《バイオレーション編》をお話しましたが、今回は《中級編》をご紹介します。このことは、指導者の方にも知っておいてほしいことですが、保護者の方も頭に入れておくと、もっとミニバスを知ることができます。では、いきましょう。

《中級編》

◆わざとボールを相手の体に当てて、コートの外に出すプレー

中学生以上では、よく見られるプレーになります。ラインギリギリに追いこまれたオフェンスが、ディフェンスの足や体にぶつけてコートの外にボールを出し、またそこからスローインを始めるプレーです。
漫画スラムダンクでも、木暮くん(メガネくん)がやったプレーです。ミニバスでは、ボールを相手にわざとぶつけてコートの外に出した場合は、ぶつけられた側のスローインになります。
ミニバスルール規則第25条より「ボールをわざと相手チームに当ててプレイすることは、ミニバスケットボールにおけるフェアプレイの精神にあてはめて考えると望ましいプレイとはいえない。」と書いてあります。
公益財団法人日本バスケットボール協会ミニバスケットボール競技規則より抜粋
このあとのジャッジは、審判次第なのですが第25条を考えると、ミニバスではそれよりも大事な「フェアプレー精神」があると伝えたいのでしょうね。僕が審判の時は、ぶつけられた側ボールにしますし、ミニバス全体的に見ても、そうするケースが多いです。
試合を観ている保護者からすると「なんで?」と思うのも仕方がありませんが、このルールは、指導者もニンシキされている方が多いです。

◆ノーチャージングエリア

ノーチャージングエリアとは、リング下に125cmの半円があり、その中でディフェンスが先に位置をしめていても、オフェンスがシュートやパスのために遅れて入ってディフェンスを吹き押しても、オフェンスチャージングにならないエリアになります。
Bリーグなどでも外国のビッグマンをそこに入れるとディフェンスは、下手に手出しできないため、オフェンスはほぼムテキ状態になります。ひじを振りまわしたり、わざとディフェンスを突き飛ばすようなプレーは対象外です。
このルールは、ミニバスにはありません。

◆オフェンスファウルでもフリースロー

各クォーターで、チームファウルが5個目からファウルされたチームに、2本のフリースローが与えられますが、ミニバスのみ、それがオフェンスファウルのときでも、フリースローが与えられます。一般ルールでは、チームファウルが5個目のオフェンスファウルのあとに、フリースローが与えられることはありません。

◆テクニカルファウルの基準

ミニバスでは、選手(子どもたち)に対するテクニカルファウルは、優しく対応することがあります。テクニカルファウルとは、「ボールを床にたたきつける」「審判のジャッジにおこったり、モンクを言う」「レイアップ中に、シューターに大声でおどろかす」などです。カンタンに言えば人と当たってはいないが、【バスケットマンらしくない】振る舞いや行動をしたときに、取り上げられるファウルのことです。
ミニバスは、一発でテクニカルファウルを取らずに、選手に注意をして、指導者にも「こういうことがあったので注意しました。コーチからも指導をお願いします」というかたちでパーソナルファウルとして取り上げます。それでも、また同じことやったらテクニカルファウルとして取り上げるのですが、審判によってはミニバスでも一発でテクニカルファウルを取り上げる方もいます。
まとめるとミニバスは「友情・ほほえみ・フェアプレイの精神」によって行われることにある。と競技規則にも書いてあります。
この3つからルールも見ていくと、勝ち負けよりも大事なことをバスケをとおして教えるというコンセプトがふくまれています。
僕もながく指導していますが、いろんなことに感謝できる選手が素晴らしいプレイをすることを知っているのでナットクです。しかしながら、子どもも大人も試合に勝ちたいという気持ちで、バスケに取り組んでいるので、これからもルールを守りながら勝ちを目指してほしいですね。

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