試合中、審判に文句を言ってはダメ。○○しよう。

試合中、審判に文句を言ってはダメ。○○しよう。
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審判に、文句を言うことや大きくアピールすることがダメであることは、指導者であればだれでも理解しているものです。しかし、そうとはわかっていても「100人中100人が見てもトラベリング」ってやつを、審判が鳴らさないってこともあったりします。そんな時、あなたはどうしますか?

2、3年前からインティグリティと言って、ベンチでの審判や選手に対しての発言、個人のふるまい(ペットボトルを投げつける、床を思いきりふみつける)など、ベンチテクニカルファウルとして、厳しくしていこうとなりました。バスケは、日本のスポーツの中で一番【暴言と体罰】の多いスポーツです。とJBAの方からの通達もありました。

それから、子どもに対して「おい!」と怒鳴ったり、「コラ!」と本気でキレるなんて指導者は、ほとんどいなくなりましたが、審判への文句やアピールは、おさまってきたかといえば、まだまだかなと印象を受けています。

例えば、B級審判員が指導するチームの審判をするとき、通常とは違う緊張感におそわれますが、自分の階級が下だからということで、「文句を容認」しなければならない空気だったり、それに対してまわりの指導者も注意できない、なんてことを見たことがあります。それは、あってはならないことですね。

少し話がそれましたが、審判に文句は言ってはダメ。では、何ならいいの?ってところですが、答えは「質問」です。

これまでの審判(3、4年前まで)は、「ベンチの言ってることに動じない」「毅然とした態度で」を徹底して行うイメージでしたが、インティグリティも入ってきたし、審判もベンチとコミュニケーションを取ろう。質問されたら、答えようとなりました。文句はダメだけど、どうもよくわからないといった場合は、ベンチにも聞く権利と、審判にも説明する義務があるだろうってことです。

質問をしたのに、1発でベンチテクニカルを取るって人は論外ですが、これからもっと審判も勉強して、「こうだったから、ファウルです」「こうなったので、バイオレーションです」と説明できるようになっておく必要があります。絶対に言ってはダメなこととしては、「僕はそう思いました」です。この発言は、あなたの意見になるため、ルールブックに載っていない可能性があります。そうなった時に、ベンチは「個人的な見解で審判をされても困るな」と感じ、最終的に後味の悪い試合として終わってしまう可能性があります。

審判も人間です。たまには、ミスもあります。そのミス(誤審)を審判がわかっている場合もあります。ただ、審判をしている以上「すみません」とは言えないのです。ちょっと話が難しくなってしまいましたが、「なぜ」ファウルなのか、と思った時は「ファウルだろ!」ではなく「今のはファウルではないのですか?」と、審判と話ができるタイミングで、冷静に聞いてみましょう。そうすれば、審判とベンチから見える角度も違うので「手が引っかかっていた」とか「当たっていた」と説明してくれるかもしれません。

さいごに

どれだけAIの技術が進歩しても、バスケの審判は機械には無理だと、僕は思っています。なので、バスケの審判は指導者やミニバスに関わる以上、これからも必須事項になります。そうである以上、インティグリティの観点からみても、「ベンチから審判に質問すること」は容認されており、当分は続くものと考えています。

どんなことがあっても、審判に文句を言わず、必要以上のアピールをしない。バスケットは紳士のスポーツですから、これからも、指導者一人ひとりがベンチマナーに気をつけましょう。試合中に「カッ」となってしまったら、この記事のことを思い出していただけたら幸いです。

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