公開処刑があるなら、公開賞賛があってもいい。

公開処刑があるなら、公開賞賛があってもいい。
2020年5月21日
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バスケという団体スポーツになれば、指導者が1人の子どもをみんなの前で説教する、なんて光景はよく目にしますが、みんなの前で1人の子を褒めるということは、なかなかないのではないでしょうか?
今回は、1人の子どもをみんなの前で褒めたその後、チームにどのような影響をもたらすか、話していきます。

褒められた子の、その後

みんなの前で褒められた子は、うれしい気持ちから、また褒められたことをやろうと頑張ります。それは、バスケのプレー以外のことでもそうなります。
たとえば、「タイマー6分にセットして」と指導者が言うと、だれよりも早くタイマーに行ってセットをする。だれがやってもいいことを、進んでやったことに対して褒めると、また同じシーンになった時に、一番にやってくれます。
「彼は、だれよりも気がつく人だから試合でもきっと、活躍できる選手になるね」と、みんなの前で言ってあげると、正しい判断ができたということにも伝えられるし、自信もつけてあげることができます。

チーム内の変化

みんなの前で、1人だけ褒められているチームメイトを見ると、「自分も褒められたい」という気持ちがわいてくるのか、次は別の子が、同じ行動をとり始めることがあります。
たとえば、さっきのデジタイマーのセットの話であれば、褒められた子よりも先に動き出す子が出てくるということです。
こう考えると、1人の子をみんなの前で褒めるというのは、チーム内に相乗効果をもたらすことがわかります。「これをやったら褒められる」ということが、子どもたち全員にわかるようになると、だれかが進んで「だれもやりたくないこと」や「だれかがやらなきゃいけないこと」をやるようになります。

まとめ

練習や試合の時に、みんなの前で1人を怒る指導者を見かけますが、僕もその一人です。ただ、みんなの前で「褒める」こともやらないと、怒ると褒めるの良いバランスをたもてないのかな?とも考えます。
褒めてばっかりもダメですが、怒ってばっかりもダメなので、指導は難しいですが、指導者が素直に良いものは良い、ダメなものはダメという意思表示をすれば、それがチームの中にも浸透(しんとう)して、指導者と子どもの良い関係がきずけるのではないかと考えます。

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