試合に負けたらだれのせい?

試合に負けたらだれのせい?
2020年3月2日
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「試合の負けは指導者のせい」と、ミニバスではよく言われています。
しかし、本当にそうでしょうか?いろんな視点から、試合に負けてしまった時の責任は果たしてだれにあるのか、自分のチームに照らし合わせて考えていきましょう。

プレーするのは選手なので選手の責任という考え方

試合中、指導者はベンチで作戦を考えたり、選手に指示を出したり、タイムアウトを取ったりと大変な役割を担っています。
しかし、選手に代わってプレーすることは絶対にありません。
なので、点が取れなかった。ディフェンスをサボった。ブロックアウトしないでリバウンドを取られたなど、負ける要因を作ったのはプレーしている選手でしょう。やらなかったから負けた。
やらなかったのは選手ですとなると、確かにそうだろう。となります。

あの時のシュートが入っていれば

試合が終わった後に、「フリースローが8本中4本しか入っていないじゃないか。6本入っていたら勝ってたんだぞ」とか「ノーマークのレイアップシュートがなぜ入らないんだ。いつも練習してるじゃないか、勝ちたくなかったのか」と選手をせめる指導者は多いです。
「君があのシュートを決めていたら勝ってたんだ!」とか言う声は、普段からよく聞こえてきますね。

誰のせいでもないという考え方

指導者も選手もよく頑張った。
出せるだけの力は出し切ったから胸を張って、この負けは誰のせいでもなく、相手が強かった。
それだけだ。
という考え方もあります。響きはカッコいいですね。

敗戦は指導者の責任である

試合では、作戦から全てを指導者に任せてるし、練習も指導者の考える練習をしてるなら指導者の責任でしょう。
ここまで見て、あなたのチームでは試合の勝敗をどれに当てはめて考えていますか?
日本には全国にたくさんのチームがあり、たくさんの子どもがバスケをしています。そこには、いろんな価値観の指導者がいて、十人十色と言ってもいいでしょう。
ただ今いる環境や、一緒にプレーする仲間、指導者はそう簡単に変えられるものではありません。チームに在籍している期間が長ければなおさらです。
しかし、試合には負けるよりも勝った方が良いということはだれもが考えていますし、わかっていることです。
負けをのぞんでいるチームはないでしょう。
なので、僕がここで負けの責任がどこにあるのかをハッキリさせておきたいと思います。

負けは、100%指導者の責任です。

1点差であろうが100点差であろうが、負けは指導者の責任。
これは絶対なのです。
みんな頑張ったから、それで良かったはきれい事。ある選手の、フリースローが入らなかったから負けた。指導者のせいです。
ノーマークのレイアップが外れた。これも指導者のせいです。
そもそも、選手に勝たせてもらおうと考えていること自体が間違っているのです。

この記事で一番伝えたいこと

敗戦の原因は、100%指導者だと断言しましたが、ちゃんとした理由があります。
それは、そう思うことができないと今後の試合も負け続けてしまうからです。
「指導者が自分の指導を見直し反省する」ことをしなくなってしまうことが大きな問題なのです。
「ノーマークのレイアップが外れたのが指導者のせい?何言ってんの?シュート打ったのは選手じゃん」って言われそうですが、おっしゃる通りです。
しかし、そういうシーンでノーマークのレイアップを決める練習をさせたことがあるか?あのシュートを決めさせるためには、選手に何が足りなかったのか、今後同じシーンになった時に、どうやったら決められる練習をしたら良いか、選手の育成は今のままでいいのかと反省点が、数えきれないほど出てくるのです。
これは、指導者にとって大きなメリットと言っても良いでしょう。
負けて一番悔しいのは選手です。
どうやったら試合に勝たせてあげることができたかを考えることができない指導者は、今後指導者として成長できない。
そして、今後その指導者の指導力は伸びない。
よって、敗戦の責任は全て指導者にあると考えた方が「指導者の成長に繋がる」ということを伝えたいのです。
バスケを通して、子どもに希望を与える。負けて悔しい、次の試合は絶対に勝ちたいから練習を頑張ると思わせるのも指導者の役割で、そんな選手が増えていけば自然とチームは強くなります。
全国制覇しない限りはどこかで試合に負けてしまいますが、現場にいる指導者は常に「どうやったら勝てたか?」の思考を持ち、「自分のせいで試合に負けてしまった」と考えましょう。
これができるようになった指導者のチームは、どんどん強くなっていきます。
子どもの楽しいバスケットライフを、あなたの力で変えてあげてください。

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