選手を怒ってプレーさせる時代は終わった。今やるべきこととは?

選手を怒ってプレーさせる時代は終わった。今やるべきこととは?
2020年5月9日
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ミニバスやバスケットと言えば、選手よりもベンチで叫んでいる指導者の方が目立ったりするケースが多かった時代もありました。
とにかく、「怒ってやらせる」ことがミニバスの文化みたいな空気もありましたが、それももう終わりです。選手はコマではありません。今、指導者が選手に対してやるべきことはなんなのか、解説していきます。

選手をビビらせて指導していたチームの今

まったく結果が出ていません。昨年度より、インティグリティの導入によりベンチマナーが見直されて、選手に対する言動を審判からキビしく監視されるようにり、「バカ、アホ」などの言葉が聞こえた瞬間、テクニカルファウルになったことも、指導者が選手を威圧(イアツ)することをおさえています。
選手をコマのようにあつかい、結果を残してうれしいのは指導者だけ。「バカ、アホ」と言われて頑張らせる時代は、昨年でJBAを中心に終わらせる動きになりましたし、とても減った印象です。

なんのプライドか?まだやめない指導者もいる

これほど、選手に対しての言動に気をつけましょうと日本全体で周知しても、やめない指導者がいます。いい意味で熱い、悪い意味で時代遅れです。これからは、「おどし」や「怒り」に任せた指導で結果を残しても、だれからも認めてもらえません。

選手に対してやるべきこと

【元プロ野球選手の野村監督から、指導の哲学を学ぶ。part.1】の記事でも書いたように「無視、称賛、非難」だと考えます。かみくだくと、ミニバスでは「見守る、ほめる、注意」の三つと考えます。時には、怒ることも必要ですが、それがメインではありません。
「見守る」には、よく観察してチームに不足してるもの、一人ひとりの選手に、これからの練習でキタえてあげるべきところはどこか?を考えたり、何が得意で何が不得意かを見きわめることも、ふくまれます。特に、言葉を発する必要はありません。
「ほめる」も、指導者のジクでほめるようにしなければなりません。すべてのプレーをほめてしまうと、ほめられることに慣れてしまい、伸び悩みの原因になることもあります。一人ひとりのレベルを考えて、ほめるようにしましょう。
「注意」は、2回、3回同じプレーで相手にやられたり、ボールを持ってチャンスなのに攻めなかったりした時に、効果的だと考えます。選手の思考が停止しているときは、注意してあげることも指導者の役割ですし、愛情でもあります。
ミスに対して注意するのは、正直微妙です。「ミスしないような練習を自分が教えてあげているか」を先に考えて、教えてないなら、その子のミスは教えていない指導者の責任です。

さいごに

僕よりも指導歴が長く、結果を出してきた方は、いまだに指導スタイルを変えません。もちろん、そのやり方で結果を出してきたし、今を生きる子どもが昔に比べて弱いからという理由で、やり続けるのなら、これ以上言うことはありませんが、いつか必ず通用しなくなります。
残念ですが、ハダカの王様状態です。全国大会出場などの結果を残してきた指導者が、現代の指導者スタイルに変えたら、だれもかないっこないのでしょうが、指導歴を重ねても小学生のようにやわらかい頭で、時代にあった指導をしていきたいですね。

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