元プロ野球選手の野村監督から、指導の哲学を学ぶ。part.1

元プロ野球選手の野村監督から、指導の哲学を学ぶ。part.1
2020年4月22日
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2020年2月11日にこの世を去られた野村克也監督は、プロ野球界にたくさんの人材をのこしていった方として、僕がとてもに尊敬する指導者のひとりです。
野村監督といえば、「ぼやき」のイメージが強いと思いますが、たくさんの格言を残していっています。今回は、プロ野球の巨匠から学ぶ指導方法や、指導者としてあるべき姿を紹介します。

「無視、称賛、非難」

これは、選手を育てるために必要な3つのことだと考えます。野球の指導するのは当たり前ですが、世間的にイメージの悪い「無視」や「非難」も指導だと、とらえていました。
一般的に指導と言えば「ほめて伸ばす」「アメとムチ」など抽象的な言葉をつかわれることが多いですが、野村監督の場合は、具体的に表現されています。
「無視が指導?」と思う方もいると思いますが、おそらく選手の特徴をひとりずつ見極めて、「無視、称賛、非難」をしていたのだと思います。

一度しか会話してない選手の話

これは、初めての会話が「称賛」だったが、それまでのシーズン中の約8ヶ月は、ずっと「無視」をしていたそうです。もちろん、試合には出場させていましたが、称賛と非難もしなかったそうで、シーズン最終日に野球選手として記録を残す試合で、初めて「(打率)3割おめでとう」と声をかけたそうです。

無視することで、選手に結果を残した

無視は、人間にとって一番ツライことだと思いますが、最終的に無視されていた選手は、打率3割という結果を残しました。おそらく野村監督は、その選手に結果を残すために一番の方法は何か?と考えた結果「無視すること」にたどりついたのだと考えます。
その選手は、指導者が声をかけなくても「自分で結果を残せる選手」であることを、早々に見抜いたのでしょう。
初めての会話が「おめでとう」は、インパクトがありすぎますし、選手の記憶にも永遠に残ります。その一言で、「頑張りを、ずっと見ていた」ことも伝えられるので、選手にとっては一生忘れられないデキゴトになったことでしょう。

楽天監督時代の「マー君」は称賛のみ?

「マー君、神の子、不思議な子」とメディアの前で発言していましたが、さっき話した無視とは逆で、いつも「称賛」をしている印象でした。その結果なのか、田中将大投手は、野村監督が退任し星野監督になって、前代未聞の24連勝、勝率100%の記録を残しました。
この記録も、田中選手を24連勝するまでに野村監督が成長させたといっても過言ではありません。

まとめ

野球とバスケでスポーツはちがいますが、「人に指導」をすることと「人を育てる」という意味では、ミニバスの指導者も、同じことをやっており、学べる部分が大いにあると考えます。
今回は、「無視、称賛、非難」について話させてもらいました。書いてる途中に、「たった、一回ではノムさんのことは書ききれない」と思いpart.1とさせてもらいました。
part.2では、いち指導者として、人を育てるために大切なことを、引き続き紹介していきます。

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