元プロ選手の指導を見た感想

元プロ選手の指導を見た感想
PR

今回は、元プロ選手が現役を引退した後に、クラブチームを作り中学生や小学生に指導しているYouTubeの動画を見て思ったことや、感じたことを3つお話しします。

①とても偉そう

すべての元プロ選手に当てはまることではないですが、とても偉い人のように見えました。元プロ選手以外の指導者にも偉そうな人はたくさんいますが、自分が元プロであるプライドを保つためや、子どもたちに高圧的な態度だと、いつまでたっても信頼される指導者にはなれないでしょう。

②命令系の口調が多い

今の時代の子どもは、命令をされることを嫌います。いつの時代もそうなのでしょうが、僕たちがミニバスをやっていた時と同じ指導方法をしている元プロの指導者を見かけます。

自分もそのように教えられてきたから、このやり方が正しいと思うことは、完全に誤解しています。「足を高くあげろ」「休むな」などの声かけを聞きましたが、足を高くあげた方が良いと感じたなら「足を高くあげよう」と語尾を少し変えるだけで、受け手である子どもの印象は変わるし、「休むな」ではなく「キツい時に頑張ろう」と励ましの声に変えるだけで、不思議と子どもは休まなくなるのだろうと思いながら見ていました。

③プレーはプロレベルでも指導はプロレベルではない

元プロ選手なので、当然ですが努力をして選手としては活躍してきたのでしょうが、指導者をはじめたばかりの元プロ選手は、果たしてプロの指導者なのでしょうか。だれでも指導をはじめて1年目なら指導者1年生です。自分でプレーすることと、それを伝えることは真逆の行為だといえます。プロが放つオーラや、やって見せる説得力はあるのでしょうが、子どもたちにわかりやすくバスケを教えられる指導者になっているかどうかは、僕にはわかりません。

さいごに

元プロ選手の指導者に、いろいろ気になるところを書かせていただきましたが、元プロ選手の指導者がこれからぞくぞくと増えていく中で、指導者として生き残っていくためには、常に学ぶ姿勢が必要だと考えています。

逆にプロ選手になれるくらいの方の場合、教えたことを、できない理由がわからないという事例もたくさん出てくるでしょう。子どもを預ける保護者の方々も「元プロ」という肩書きがないと仮定した時に、だれが優れた指導者かを見分ける力をつけていきたいものですね。

散々言ってしまいましたが、指導に正解はありません。僕も、今でも反省の毎日ですし、これから指導者として、選手や保護者に信頼されるように精進して参ります。

今日はこんな記事も読まれています