ミニバスといっても、5対5でやるのは大人ルールと変わりません。
では、ミニバスの時にチームとして教えるべきは、組織で攻めたり守ったりするシステムバスケか、1on1を中心とした個人技バスケのどちらが良いか理由もつけて解説します。
そもそもシステムバスケとは?
システムバスケとは、主にセットプレーを中心に教えることです。
二人以上の選手がスクリーンなどをして攻めることもシステムと言えるでしょう。ミニバスは、ゾーンが禁止なのでディフェンスは対象外ですが、ゾーンディフェンスをすることもシステムバスケになります。
なので、ミニバスではオフェンスが中心にシステム化されています。
強いチームでは、マンツーマンディフェンスからのトラップディフェンスもあり、これもシステムと言えるでしょう。
1on1バスケとは?
システムバスケと真逆の発想で、まずは目の前の相手を倒すことを一番に考えること。
スクリーンを使ったり、ディフェンスをかき乱すような動きをせずに、常に真っ向勝負すること。5対5でやってるので、自分に付いているディフェンスを抜いてカバーディフェンスが来たら、空いた人にパスを出すという超シンプルなバスケのこと。
試合に出る5人(ミニでは8人から10人)の個人スキルを上げて試合に臨むやり方です。
システムバスケのデメリット
個人スキルが育たない、言われた通りにしか動けない、中学で選手がバラけた時に困るなどのデメリットがあります。
バスケは5対5のスポーツなので組織でというのは非常に大事ですが、個人スキルが育ちにくいことや、言われたことしかできない(自分で考える力が育たない)、そして、中学や高校で同じメンバーでやれるとは限らないことから、組織バスケのデメリットは多いように感じます。
1on1バスケのデメリット
組織バスケができない、周りと連携が取れないなどがあります。
しかし、1on1バスケのデメリットってこれくらいしかないんです。むしろ、デメリットだけで見ると組織バスケの方が先々のことを考えるとあまりにもリスクが大きいことがわかります。
力を入れるべきは個人スキル
これは言い切って良いでしょう。
僕が知るチームでも、ミニでは全国に行った子もシステムバスケをしていた子達は、中学生になってかなり苦戦している印象ですし、個人スキルを育ててからのシステムバスケをしているチームが最強と言えるでしょう。
何より、バスケはシューターの素質がある子やカットインが得意、アシストパスを出せるなど、一人一人の得意なところを育てていく方が簡単で、その後の子どもたちも、その武器を持って成長していけることでしょう。
指導者の方も、あまり型にはめすぎずに、個人スキルから教えてみてはいかがでしょうか。