なぜ?足をケガする子どもが、どんどん増えていく理由。

なぜ?足をケガする子どもが、どんどん増えていく理由。
2020年4月17日
PR
ミニバスをしている子であれば、足のケガを経験した子も、少なくないでしょうが、今の30代から50代の人たちが、ミニバスをしてた時よりも、増えたと感じています。今回は、現代の子どもの足のケガが増えた原因を、4つ考えてみました。

①くつの機能が上がったから

くつの機能が上がったなら、ケガが減るのでは?と思った方もいるでしょうが、現代の子は、バッシュの機能が良くなりすぎて、「バッシュに頼ってしまう足の作り」になったと感じています。
たとえば、ダッシュの時に、バタバタと音をたてながら走る子がいますが、バッシュのクッションが良すぎて、最初は痛みを感じなかったが、それを続けていると、数ヶ月後に足の裏が痛くなってしまうことがあります。
これは、走り方にそもそもの問題がありますが、最初はバッシュのクッションでなんとかなっていたものが、日ごろの悪い走りの積み重ねで、痛みが出るパターンです。
バッシュの機能が上がることは、良いことですが、先々を考えると根本的に、子どもの走り方から見直す必要があるでしょう。

②コンパクトなゲーム機が、発達したから

Switchやスマホゲームなどの発達により、外で遊ぶ子が、昔にくらべて減りました。放課後や土日も、子どもは集まっても、その場でゲームをすることが多く、「カンけり」や「ケイドロ」など、カラダを使った遊びをしなくなりました。
人のカラダ(骨)は、日光に当たったり、刺激をあたえることで、強くなっていきます。ゲームは良い意味で、子どもをおとなしくさせる物であると引きかえに、カラダを動かすことを減らす原因にもなっています。

③医療が進歩したから

僕がミニバスをやっていたころと比べると、医療は大きく進歩しました。当たり前のことですが、昔は「ツバをつけたら治る」「1日寝たら治る」「気持ちの問題」などと親からは言われ、片付けられていましたが、少子化の今、その言葉で済ませない親が増えているのも事実で、多少の痛みでもすぐ病院に連れて行きます。
※決して悪いことではありません。
そういう感覚の人が増えたからか、病院にいけば必ず「◯◯病」とか「◯◯症候群」と診断されてしまうわけです。痛みがある=どこかが悪いからなのですが、「全治2日」とか、「明日にでも痛みが引いたら練習を再開していい」というものまであり、医療が進歩したと思いながらも、若干複雑な気持ちにもなります。

④高齢者などの事故が増えて、車の送り迎えが増えたから

近年、高齢者や酔っ払いが車で歩道に突っ込んだとか、ブレーキとアクセルを間違えたなどで、予測できない事故が全国的に増えています。その影響で、徒歩や自転車でミニバスに通う子どもたちが、車で送迎されるようになりました。
ここは、本当に難しい問題ではありますが、指導者から「家も近いので歩いて帰らせて」なんて、子どもの命の保証ができない発言はできないので、絶対に言ってはならないし、子どもの安全を第一に考えると、車の送迎が、子どもの身を守るうえでは、最適だと考えます。

まとめ

子どもの足のケガが増えたのは、ひとまとめにすることができず、いろんな視点で考えられました。バッシュ機能の向上、ゲーム機の発達、医療の進歩、高齢者など事故、といろんな原因があります。
よく考えると、どれも現代的なもので必然的でもあるので、時代の流れには逆らえないと感じています。これからも指導者は、時代の流れにあわせて、いかなることにも臨機応変に、対応しなければなりませんね。

今日はこんな記事も読まれています