緊急事態宣言中に、ミニバスの指導をやめる人が続出している理由

緊急事態宣言中に、ミニバスの指導をやめる人が続出している理由
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今回の3回目の緊急事態宣言で、僕のまわりでは、「指導者をやめました」って人が続出しています。その原因を考えてみます。

①前からやめようと思っていた

以前から、「今年で辞めます」と言って辞めない指導者は、みなさんのまわりにも何人かいるでしょうが、辞めると公言する人ほど、なかなか辞めないのがミニバスの指導者だったりします。

辞められたら困る指導者と、辞めても困らない指導者といるでしょうが、公言する人は後者の場合が多いですが、緊急事態宣言を一つの区切りだと考えた指導者も多くいたみたいで、子どもたちと会える時間も減ったし、試合もないし、辞めるなら今と思って辞められたのでしょう。

②精神的にまいってしまった

これは指導歴に関係なく、3度の緊急事態宣言は、確実に指導者のやる気を削いでいますし、いろんなことに神経を使わせたことは間違いないです。

特に、保護者兼コーチの方は、自分の家庭や子どもとチームに所属する家庭と考え方の食い違いが発生したり、執拗にバッシングされたりと、気が滅入ってしまった方もいるのではないでしょうか。

子どもたちもそうですが、緊急事態宣言を受けて不登校になった子や、精神的に不安定になった子が小学生のみならず、高校や大学生でも見受けられます。大人の指導者も、何が正解かわからない中での練習や試合で、精神を大きくすり減らしたんだろうと考えます。

③チームがなくなって

いきなりチームは無くなりませんが、緊急事態宣言中に大人も子どももバスケットと向き合う時間が増えた関係で、このタイミングで移籍をしようと動いている家庭はたくさんありました。

その中で、チームの主軸となる子が移籍するとなると、チーム中にそのウワサが広がり、その子がいなくなるなら、僕も私も…という流れで、チームの人数が減り解散に追いやられてしまったチームの指導者です。

今の時代、指導者が子どもに愛情を注いでも、保護者の理解が得られなければ、忖度なしで移籍する時代になっています。久しぶりに集まってみたら、移籍の相談を複数人から受けることで、「これではチームの存続が難しい。だれもいなかったから指導者を引き受けたけど、やる気があるってわけでもないし、このタイミングで身を引こう」と考えた指導者もいるのではないでしょうか。

さいごに

他にも、緊急事態宣言中に健康診断に行ったら大きな病気が見つかったとか、会社の経営が傾いてミニバスに顔を出せなくなったなど、さまざまな理由で指導者活動を一旦休止している方もいらっしゃいます。

熱心な指導者や、実績のある指導者がいなくなってしまうのは、大きなマイナスだと考えている僕にとっては、今回の緊急事態宣言はミニバスにとっても時代の転換期だったのかなと考えました。

仮にミニバスの指導者を辞めたとしても、指導力のある人であれば、いろんなチームから声がかかることでしょうが、移籍が自由になった現代で、ゼロから新しいチーム作りは至難の業と言ってもよいでしょう。

指導者として残られたみなさんも、明日は我が身の気持ちで今所属しているチームの指導に、一生懸命取り組んでいきましょう。

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